【映画評】ひまわり 戦争の悲劇っていう感覚が日本人とかけ離れてる… | 模型づくりとか趣味の日々リターンズ

【映画評】ひまわり 戦争の悲劇っていう感覚が日本人とかけ離れてる…

NHK BS にて視聴 1970年のイタリア映画
ウクライナで撮影されたってことで、ちょっと話題になってます。


戦争で別れ別れになった男女の悲劇、ってことだが、なんというか男のダメっぷりがひどくて腹立たしい。

 

男はイタリアからロシアの戦線に送られ、ショックで記憶喪失になり、戦後ロシアで妻子を持ってしまう。元妻は万難排して夫を探し当てるも、そんな夫の姿にショックを受けて泣いて帰ってしまう。で、なんと男は元妻を見た瞬間に記憶を取り戻したらしく、元妻の後を(たぶん結構時間が経ってから)追ってしまう。しかし元妻にも既に夫と子供がいて…

 

いやもう話にならんでしょ。事情はともあれ今の妻子に対して責任果たせよ。それとも記憶戻ったとたんに今妻に興味無くなった?さすがイタリア人だな!

 

民間人も大量に犠牲になった日本人とは、第二次大戦に対する感覚、その重さみたいなものが根本的に異なっているんだと感じた。

 

見渡す限りのひまわり畑の下に大量の兵士が埋まっている、と語られるシーンと、見渡す限りに続く兵士の墓だけは説得力があった。

 

ウクライナで撮影されたということに物語上の必然性とかは無いです。なんかすぐ近くに原発があるところでみんな普通に暮らしてるんで、そこはビックリ。