【映画評】 Fukushima 50 だから未解決な事柄を映画にしちゃダメだってば
2020年3月公開 1周半ぐらい遅れ。
Fukushima 50 でございます。アマプラで無料だったので観ました。言わずと知れた東北の震災で電源消失した福島第一原発で、最悪の事態を防ぐため奔走した人たちのおなはしです。
映画では登場人物やらその行動が美化されて英雄のように描かれているが、映画を離れて巷のうわさで、実は吉田所長その人が、津波の危険性とその対策への部下の進言を退けた張本人だとか、菅首相が視察に来たせいでベントが遅れたってのは自民党が広げたガセだとか。
私のような一介の市民には何が本当なのかわかりません。
ただね。この原発事故って未解決でしょ?
故郷への帰還が果たせてない(永久に無理なケースも含め)人が多数いて、処理水の問題も解決してなくて、そもそも廃炉にまだ何十年もかかるわけで。その被害者から観たら不快でしかない話なはずなのに、こんな映画をなんで作るかね?誰得?と思ってしまうわけで。
なんか色々と勘繰りたくもなるわな…
純粋にパニック映画として観れば、CGの水準も高いし現場の緊張感もあるし、佐藤浩市と渡辺謙という名優の競演は見ごたえあったし。その辺悪くない映画なので、なんでこのネタでやるかな…と残念でならない映画でした。なんか評価不能。