【映画評】「WOODJOB」 コミカルとまじめの良バランス
「ウォーターボーイズ」「スゥイングガールズ」と、ちょっとヘタレな学生がなんやかんやを経て逞しくなっていくプロセスを、コミカルなタッチで手堅く描いていく矢口史靖監督のタッチは今回も健在。
ひょんなことから林業に携わることになる若者が次第に一人前になっていく姿を描いています。林業といえば後継者不足だとか、災害など抱える問題は多々あるはずだが、そういったものは置いといて、決して深刻にならず、「林業も悪くないじゃん」と思わせるタッチを一貫し、なおかつこの仕事をリスペクトしない都会の若者を、理解の無い一般の人々になぞらえて批判する、まじめな一面も持っています。
とはいえ全体のトーンはあくまでコミカル。気楽に観て楽しめる一作。
評価…☆☆☆