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夕日が沈むのは、思いのほか早いもので。
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うかうかしてたら、撮り損ねる。
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電車だって、あっという間に渡ってしまう。
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リベンジのつもりで行ったこんぴらさん。
いろいろなことを考えたり、気付いたり。
で、思った。
歩くことは、人生と似ている。
いや、人生そのものなのかもしれないと。
 
 
 
この先 あとどれくらいあるのだろう
考えても仕方がないことは
とりあえず横に置いて 進むしかなく
 
辿り着いて初めて
そう考えていたあの時は
まだまだ序の口だったと知る
 
 
そう。まだまだきっと、序の口なのだ。
 
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瀬戸大橋にしたってそうだけど
気の遠くなるような手の込んだものを
よくもまぁ創りあげてしまったもんだ。
何が、職人を突き動かしたのだろう。
 
せっかくここまで来たのだから
行けるところまでは行こう。
そう決意したものの、
気になるのは
 
「この先、あとどれくらいあるのだろう」
 
そんなことばかり。
考えたところでわからないけど
行くと決めたのだから
とにかく前に進むしかない。
そう思い直して、進むのでした。
 
写真がないのは、
それどころではなかったから。 
途中で休憩がてら
撮ることだってできたのになぁ。
 
立ち止まりたいと思いつつ
歩みを止められないでいるのは
つまるところの、自分の弱さ。
 
厳魂神社(奥社)に着いた頃には
直立困難で
むしろ、歩き続けていないと
足がガクガクするのでした。
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遠くに見える讃岐富士を眺めながら
明日は歩けないかも・・・。
と、そう思った。
そうか、この期に及んで
明日が普通にある
と思っているのか、自分。
ただ、ただ、苦笑するのでした。
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帰り道で気付いた。
この道には、見覚えがある。
なんだ、
奥社まで来たことがあったんだ・・・。
つらい記憶は、意外と簡単に
忘れ去るものだ。
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登っても登っても石段だったのだから
今度は、下っても下っても石段。
立ち止まれなかったのは
むしろ自分の弱さと悟った帰り道
少しだけ、後ろを振り返ってみた。
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登りは手を大きく振れば
まだ勢いで前に進める。
まるで、空気をかいて前に進むみたいに。
けど、下りは勢いだけでは、進めない。
歩く歩幅にスピード
体の振動や踏み込む地面の凹凸までもが
すべて自分にかかってくるのだ。
ただ前に突き進む行きとは違って
一歩一歩が慎重になる。
そして、自分の持つ力というやつを
思い知らされるのです。
 
きつい。
もう一度登りなさいと言われても
二度目はないなと思った。
 
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登る時は上ばっかり見て
下る時は足元ばっかり見る。
いつだって、そんなものだ。