ほな、いこか。 -2ページ目
夕日が沈むのは、思いのほか早いもので。
うかうかしてたら、撮り損ねる。
電車だって、あっという間に渡ってしまう。
リベンジのつもりで行ったこんぴらさん。
いろいろなことを考えたり、気付いたり。
で、思った。
歩くことは、人生と似ている。
いや、人生そのものなのかもしれないと。
この先 あとどれくらいあるのだろう
考えても仕方がないことは
とりあえず横に置いて 進むしかなく
辿り着いて初めて
そう考えていたあの時は
まだまだ序の口だったと知る
そう。まだまだきっと、序の口なのだ。
瀬戸大橋にしたってそうだけど
気の遠くなるような手の込んだものを
よくもまぁ創りあげてしまったもんだ。
何が、職人を突き動かしたのだろう。
せっかくここまで来たのだから
行けるところまでは行こう。
そう決意したものの、
気になるのは
「この先、あとどれくらいあるのだろう」
そんなことばかり。
考えたところでわからないけど
行くと決めたのだから
とにかく前に進むしかない。
そう思い直して、進むのでした。
写真がないのは、
それどころではなかったから。
途中で休憩がてら
撮ることだってできたのになぁ。
立ち止まりたいと思いつつ
歩みを止められないでいるのは
つまるところの、自分の弱さ。
厳魂神社(奥社)に着いた頃には
直立困難で
むしろ、歩き続けていないと
足がガクガクするのでした。
遠くに見える讃岐富士を眺めながら
明日は歩けないかも・・・。
と、そう思った。
そうか、この期に及んで
明日が普通にある
と思っているのか、自分。
ただ、ただ、苦笑するのでした。
帰り道で気付いた。
この道には、見覚えがある。
なんだ、
奥社まで来たことがあったんだ・・・。
つらい記憶は、意外と簡単に
忘れ去るものだ。
登っても登っても石段だったのだから
今度は、下っても下っても石段。
立ち止まれなかったのは
むしろ自分の弱さと悟った帰り道
少しだけ、後ろを振り返ってみた。
登りは手を大きく振れば
まだ勢いで前に進める。
まるで、空気をかいて前に進むみたいに。
けど、下りは勢いだけでは、進めない。
歩く歩幅にスピード
体の振動や踏み込む地面の凹凸までもが
すべて自分にかかってくるのだ。
ただ前に突き進む行きとは違って
一歩一歩が慎重になる。
そして、自分の持つ力というやつを
思い知らされるのです。
きつい。
もう一度登りなさいと言われても
二度目はないなと思った。
登る時は上ばっかり見て
下る時は足元ばっかり見る。
いつだって、そんなものだ。

