反権力/任侠道としてのヤクザ
不良少年時代でも本が好きだった私の性格は45歳の現在に至るまで、ずっと続いている。
だから20代(起業家時代)30代(現役/極道時代)40代(出家/仏道時代)の、いかなる年代でも読書は好きというより習慣となっている。
ジャンルは多種多様で宗教、儒教、哲学、心理学、小説、ノンフィクション、歴史、詩、スピリチュアルなど特に、こだわりはない。特に刑務所では本を、かなり読んだ記憶があります。
さきほど本の趣味について「特にこだわりがない」と書いたが改めて考えてみると「こだわりがない」わけではなさそうだ。一言でいえば「反権力」とでもいえると思う。
まあ、でも考えてみれば本を読んで「反権力」に憧れたり、目指したわけではない。
実際に私自身の生い立ちや環境などが好むと好まざるとに関わらず「そもそも反権力」への方向を向いて歩いてきたような気がします。
それは別に運命だとか宿命だとか、そういう次元の話でもなくて「生きるがための」本能的な在り方であるような気がするわけです。
私は、よく会う人に「なぜヤクザになったのか」と尋ねられることが多いように思えます。
おそらく私と直接会った方々は理解できると思うのだが
「元ヤクザ」というイメージが「全くない」と一様に口を揃える。
そのイメージのギャップとして人々は私に「なぜヤクザになったのですか?」と問うのだと思う。
そういうこともあり、ここでは私が「なぜヤクザになったのか」の理由を書いてみたいと思います。
そうすることで自然に「ヤクザ」という実態などが掴めるのではないかと思う。
ただ勘違いして欲しくないのですが私は現在では足を洗い、いわゆる堅気になった。だからヤクザを美化したりすることが目的でもないし、ヤクザを敵視して批判することが目的でもない。
ただ私が約10年間当事者のヤクザとして生きてきた視点や経験などを通じて思いのまま書いてみたいと思う。
まず、そもそもヤクザとは何であるのか。何のために存在していて、どういう組織実態なのか。現代では暴力団、反社会的勢力などと言われている。だが私が堅気になり堅気の人たちとしか接しない日常の中で知り得たことは
直接「ヤクザ」と会ったことがない。こういう方々が大多数だと思います。でも少なくとも仲良くなったりするにつれて「ヤクザ」という存在のことを尋ねてきたりすることも多い。
その質問は相談としての今後ヤクザと関わろうとしている人々でもなければ、ヤクザと何らかのトラブルを抱えている人々でもない。
差し迫った対応策のためではないということだ。
わかりやすく言えば非日常のことではあるが、それでも、なぜか関心があるという興味本位の理由からだと思われる。
逆をいえばヤクザというのは一般の人々から「気になる」存在であるのは確かだと思う。
というのも私自身が堅気になり仏道を歩みながら様々な活動をするなかで講演会やワークショップなどを自ら開催したり、また時には依頼があって行くことがあります。
大学での多文化共生というテーマでの講演会で講師として参加したときにも
約100名くらいの学生たちと会う機会があった。
そのなかでも「ヤクザ組織へはどうやって加入するのか」「ヤクザの収入源は?」などと
若い学生たちが興味津々で質問してきたことなどは私としても興味深い経験だったともいえる。
まあ、でも考えてみれば私は「現役」ではないし現在は「堅気」になり足を洗ったので、そういう身近な感覚で若い学生たちが質問することにも抵抗はないのかもしれない。
しかし堅気になり客観的に「ヤクザ」というものを振り返ってみて不思議に感じることが多いのも事実なのだ。
例えば、その不思議さの一つだが、大型店舗のDVDレンタルコーナーなどを見れば一目瞭然である。
任侠シリーズなどがズラッと並び刺青や顔面凶器のような俳優の
写真などが全面に出されている光景に出くわす。
それは、いわゆるニーズがあるからであり大衆娯楽の文化とさえいえるのではないか。
また意外に思われるかもしれないがヤクザ稼業というのは昔から「人気稼業」といわれる。
私が現役の頃でもヤクザというのは「人気稼業」だったことは実感としてあった。
現役時代の頃から付き合いのあった作家の宮崎学氏によれば
歴史上、ヤクザの源流と考えられるのは、室町時代から戦国末期に生まれたカブキ者である。
カブキ者は、下剋上の時代に成り上がろうとした下級武士群のリーダーだった。
彼らは数十人の足軽を率いて、雇い主の武将と契約交渉をしたり、集団内のトラブルの調整役を担ったりした。江戸時代になって戦乱がなくなると、幕府によって取り締まられ、「市井のならず者」に転落を余儀なくされていく。
彼らカブキ者が一掃されて30~40年経つと、旗本奴や町奴という集団が登場する。旗本奴はカブキ者の堕落形態で体制側の無頼集団。
それに対抗するカウンターパワーとして生まれたのが町奴である。
町奴の指導者は失業武士が担っており、元になった集団は人足(力仕事に従事する労働者)の
口入業に従事していた。いわば労働者派遣業の近世版といったところか。
徳川幕府による大名の廃絶や減封という“行政改革”、泰平の世になったことによる藩の“リストラ”によって失業した武士の受け皿になったのが町奴であった。
彼らは支配階級に対する反抗を旨とし、暴力装置を独占していた武士を模倣して、武士の実力が直接及ばないような領域、すなわち町人自治の領域を担った。
しかし、これも幕府による度重なる「奴狩り」に遭って衰退、解体されてしまう。
出典
ヤクザの源流は室町時代のカブキ者 明治期に近代の原型誕生
NEWSポストセブン
2016.03.21 16:00 SAPIO
追伸
現役当時に流行っていた日産のシーマが愛車の一台でもあった。
続く この記事は連載記事です
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