JR奈良駅から三条通りを奈良公園に向っていくと、見えてくる赤いでっかい鳥居が「一之鳥居」。
そっからが、市街地と神域との境界線ちゅうことになるんだな。
その鳥居をくぐると、世界遺産「春日大社」の参道が伸びちょります。
一の鳥居をくぐってすぐ、右手側に松の切り株があります。
これは「影向の松(ようごうのまつ)」といって、能舞台の鏡板に描かれている松の絵のルーツだともいわれておりまして、ある書物によれば、松はとくに芸能の神の依代(よりしろ)なんだとか。
ちなみに、影向(ようごう)とは神仏がこの世に現れることをいいます。
さて、参道はゆるく上り坂から始まり、やがて傾斜もきつくなったことでニ之鳥居が見えてきます。
緑の奥深くへと誘われていのに合わせて、空気も澄んできます。
神域へと近づいていくことを感じつつ一歩一歩を大切に進みましょう。
さすが、奈良。手水所も鹿さんです。
伏鹿の手水所(ふせしかのてみずしょ)となっていました。