裸身_初号
12月19日より、
写真集『裸身_初号』が発売になりました!
自分にとって最初で最後の写真集だと勝手に思っている作品です。
自分が50歳、60歳になった時に、
この写真集を見て、撮っておいて良かったなと思える作品にしたくて撮りました。
正直最初は写真集を出すことに全然興味が無くて、
私はお芝居が好きだから、映画が好きだから、
映画として自分の作品を残して刻んでいくことが一番で、
写真として自分を残すことに少し抵抗があったんですね。
撮ることも最初は拒否していたし、ギリギリまでうーんって悩んだし、
でも写真界の鬼才 沢渡朔さんに撮ってもらうことで、
新しい自分を撮ってもらいたい、沢渡朔さんと勝負してみようと意気込んでみました。
沢渡朔さんは、一人の女性として、一人の女優として、いろんな私の表情を撮ってくれました。
撮影が始まった瞬間に、
この人を信用して、最高の写真集を撮ってやろう!という気持ちになりました。
沢渡朔さんは、いつシャッターを押してるのかわからないくらいに、自然に、会話するように撮ってくれます。
撮った写真をみたときに、自分はこんな表情もするんだーと興奮しました。
いま、22歳のこの時に、この写真集を出せて本当に良かったと思っています。
10代の頃グラビアをやっていたときに、自分が物凄く消費されていくような気持ちがしていました。
水着でニコニコしながら写真を撮られていくたびに消費されていくような、
仕事を頂いてる立場なのになに偉そうな事を言っているんだ。と思われるかもしれませんが、
当時の自分には自信も無かったのかもしれないです。
来年公開の映画『アンチポルノ』では消費されていく女性の性について強く訴えています。
アンチポルノの台本を読んだときにびっくりするほど自分がいままで抱いていた想いがセリフとして存在していました。
消費されてはいけないものだし、諦めちゃいけないし、消費されないためには自分の強い意志というものが物凄く大事になっていきます。
その強い意志を持って今回の写真集を撮りました。
そういった意味で覚悟の写真集です。
今だけのものではない作品だと思っています。
わたしはきっと50歳60歳になったときも女優を続けているから、
これから先の何十年っていう時間のなかで、私に興味を持ってくれた人がこの写真集を手にとってくれる、
何十年も存在し続ける写真集だと良いなと思います。
ぜひ、感想も、聞かせてくださいね。