本日、会社の健康診断がありました。身長・体重・視力・聴力・血液検査・心電図・問診・レントゲン・バリウム検査と、一通りの検査をしました。プラスインフルエンザの予防接種も、社員全員が受けました。

 

 私は注射が苦手なので、血液採取の時は窓の外を見ていました。注射針を刺すのは、看護師さんによって上手い下手がかなりあります。今日の看護師さんはとても上手な方でしたので、ラッキーでした。

 

 さて、本日健康診断を受け、とてもショックな事がありました。診断結果は、1か月くらいしてからですので、癌が見つかったとか、心臓に異常が認められたとか、そういう類いの事ではありません。

 

 だったら何、それは驚くなかれ、身長が縮んでいたのです。今までは公称174.5cmとしておりましたし、自分でもその認識でした。私は、174.5cmの男だと自負していたのです。

 

 ところがなんと、本日看護師さんが記入用紙に書き込んだ身長は、173.8cmでした。驚天動地、0.7cmも縮んでいたのです。

 

 ショックです。「老いると身長は縮むよ」とはよく言われている事ですし、そんなものかと私も認識はしておりました。ですが、私にはまだまだ先の話しだと思っていたのです。

 

 齢61歳、還暦を1年過ぎても、気持ちは若いつもりです。されど、体は着実に老化現象が進んでいます。老眼はかなり前から、入れ歯を入れたのも数年前、頻尿はこのところ酷さを増してきています。そしていよいよ、身長が縮み始めたのです。

 

 これはショック。174cm台と173cm台とでは、ゴルフで100を切るか切らないかくらいの、差があります。と、考えてしまうのです。傍から見れば、どうってことないのでしょうが。

 

 さて、どこまで縮んでいくのでしょう。170cm台で、死んでいきたい。

 

 実は、昨晩から今朝に掛けて、私の心はどんよりと沈んでおりました。20階建てのマンションの屋上から飛び降りたくなるくらい、落ち込んでいました。ネガティブの極致です。

 

 それは、もうそろそろ寝るかなとリビングから寝室に向かおうとした際、スマホをベッドの脇で一晩充電させるのが常ですので一緒に持って行こうとしたのですが、なんと無いのです。

 

 だいたいこういう時は、トイレに置きっぱなしになっていたり、洗面台の脇に置いてあったりするのですが、ありません。カミサンに私のスマホの番号に掛けてもらっても、家の中から振動音は聞こえて来ません。

 

 家じゅうあちこち探しました。もちろん、その日着ていたジャケットやズボン、バックの中も何度も確認しました。でも、ありません。

 

 昨日はある銀行のコンペがありまして、車でゴルフ場から自宅そばの駐車場まで帰って来ました。家から駐車場までは徒歩3分位は掛かるので、荷物を家に持って帰るのは面倒ですから車中に置きっぱなしにし、その駐車場から直接、打上げ会場の近くの居酒屋さんに向かったのです。

 

 居酒屋さんでは、スマホでラインのやり取りをしているので、居酒屋滞在時にはスマホがあった事は間違いありません。

 

 宴会終了後、居酒屋さんから駐車場に寄って荷物をピックアップし、帰宅しました。ですから、スマホがあるとすれば、居酒屋さん、車中、途中の道のいずれかです。

 

 仕方ありません、自宅を出て探しに行く事にしました。時間もそんなに遅くは無かったので、通った道を確認しながら車に寄り、居酒屋さんの暖簾をくぐりました。

 

 居酒屋さんでは、私の知り合い達が盛り上がっていました。恥ずかしかったのですが、スマホには代えられません。恥を忍んで、入り口から大将に「スマホを忘れていませんか」と、声を掛けました。「ありません」という、ご返事でした。

 

 こうなると、道路上か車中です。目を皿のようにして歩きつつ、車ももう一度中と周囲を探しました。でも、ありません。

 

 今朝もアビーと散歩をしつつ、道と車を再度探しました。されど、見つかりません。私のスマホは、完全に消えて無くなってしまったのです。

 

 誰か悪い奴に拾われて、スマホで管理している銀行口座や証券会社の口座、暗号コインやペイペイ・スイカ等々、全て乗っ取られて、無一文になってしまうのか。考える事は、ネガティブな発想しか出て来ません。

 

 そこまでいかなくても、今は2段階認証の時代ですから、ネットでの銀行振り込みとか、証券会社の決済とかが不自由になります。

 

 こうなったら仕方ありません。一刻も早くスマホを復活させることが、肝要です。仮に他人にわたっていたとしても、直ぐにスマホを使用不能にする処置をしなくてはなりません。

 

 居酒屋さんの大将から「トイレに置き忘れていましたよ」なんて連絡を待ちつつ、親切な人が警察に届けてくれていた等というラッキーを期待しつつ、取り敢えず午前中は様子を見て、午後に警察に遺失物届を提出し、新しいスマホを購入するかと腹を決めました。

 

 そんな決心をした今朝の出社時、車に乗り込んで運転席のドアを閉めようとしたその時、なんとスマホが運転席ドア内側の取っ手に立て掛けてあったのです。

 

 荷物を取る際に、無意識に置いてしまったのでしょう。その時は酔っていたので、置いた記憶は完全に消失しております。素面だって、何の気なしに置いた場所を忘れてしまうのですから、酔っていたら尚更です。

 

 でも、見つかって良かった。もし本当に紛失していたら、買い替え費用も含めた金銭的な損害や、アプリの再設定、電話番号やラインが変わる事による周囲への迷惑や周知する事の手間、どれだけ大変だったかしれません。

 

 今は財布を無くすよりも、スマホを無くす方が一大事です。

 

 ドアを閉めようとした時にスマホが手に触れた瞬間、どれほどホッとした事か。まさに、地獄から天国的な体験でした。本当に見つかって良かったです。

 

 社会性という概念があります。社会の一員として他社との間に円滑な関係性を築ける、コミュニケーション能力や協調性といったところでしょうか。字面で表すとちょっと仰々しいですが、私はそんなに大袈裟なものではないと思います。

 

 例えば、信号のない横断歩道を渡っていて車が横断歩道の手前に差し掛かった時に、ちょっと急いだフリをするとか(フリでいい)、回転ずしのカウンターで食べている時に隣にお客さんが来たら、自分のお皿とかコップとかを自分側に詰めてあげるとかです。

 

 そんなほんの小さな何気ない行為ができるかどうかで、社会性のあるなしは判断されるのではないでしょうか。逆に言えば、そんな些細な行為の積み重ねが、社会を円滑に回していくのだと思うのです。

 

 社会性のある人になりたいですね。

 

 

 暴力団の構成員が、1万人を切ったそうです。最盛期の1963年には、10万人程の構成員がいたそうですから、10分の1程になったようです。こちらの業界も、厳しいようですね。

 

 ですが、それと反比例する様に、刺青を入れている方は、増えているように感じます。ミュージシャンやアーティストの方たちが入れているような、オシャレな所謂タトゥー系の刺青も若い人を中心に良く見かけます。一方で、正統派刺青、オーセンティックな和彫も同じくらい見受けられます。

 

 一昔前は、刺青と言えばヤクザの代名詞でした。ですが、今刺青を入れている人達は、反社の人達もいるのでしょうが、一般の普通の若者です。

 

 刺青を入れるというハードルが、非常に低くなってきたのでしょう。ピアスを入れる程度の感覚なのでしょうか。

 

 暴力団は減ったけれども、刺青は増えた。社会の常識の変化ですね。

 

 私の気に入っている、ちょっとマニアックなSF映画を2つ。

 

 一つは、「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」です。これは、2011年のイタリア映画、ちょっと前のSF映画です。

 

 イカ型の宇宙人が、イタリアの諜報機関に拘束されます。ですがこの宇宙人、中国語しか喋れません。何故かといえば、イカ型宇宙人が地球をリサーチしてみると、中国語を話す人が一番多かったからです。

 

 しかし、イタリア諜報機関には、中国語を解するスタッフがいません。そこで、中国語からイタリア語に通訳できる女性を、諜報機関は拉致します。この事は超国家機密なので、誰にも何処にもバレない様に、秘密裏に行われたのです。

 

 通訳の女性は、無理やり諜報機関に連れてこられて、イカ型宇宙人と対面します。もちろん、最初は大いに驚きます。

 

 ですがこのイカ型宇宙人、意外と紳士的なのです。諜報機関により、椅子に厳重に縛り付けられていますが、そんな状況でも、話し方や態度は穏やかなのです。イカ型宇宙人に対して拷問の様な事をする諜報機関の職員の方が、余程野蛮です。

 

 そんな事もあり、だんだんと女性通訳はイカ型宇宙人に対して、憐憫の情を抱き始めます。何とか、逃がしてやろうと画策するのです。

 

 この映画、イカ型宇宙人が地球を侵略してくるという筋立てなのですが、映画全編を通じて、ほぼ取調室のみの密室劇です。

 

 地味な画面ですが、面白い。最後、イカ型宇宙人が発する「お前バカだな」の一言が、強烈な印象で忘れられません。Huluで観られるようです。興味がある方は是非。

 

 次は、「スペースマン」です。こちらは2024年のNetflix映画です。

 

 ある使命を帯びた宇宙飛行士が、半年間もたった一人で宇宙船で宇宙を旅しています。

 

 しかし、最愛の妻との関係が地球を旅立った時から、思わしくありません。地球とはコンタクトを取りながら、任務を遂行していきますが、心は妻との関係の修復に囚われています。

 

 しかも、こちらも狭い宇宙船という密室に一人きり。精神状態も限界に達しようとしています。

 

 そんな時、蜘蛛型の宇宙人が宇宙船の船内に現れます。最初は幻覚だと思ったのですが、その蜘蛛型の宇宙人は飛行士に妻との関係の修復について、色々とアドバイスをするのです。そして、蜘蛛型宇宙人と飛行士との間には、だんだんと友情の様なものが芽生えてくるのでした。

 

 何だか、ちょっと哲学的な雰囲気のあるSF映画です。Netflixで観られます。こちらも、興味のある方は是非。

 

 どちらの映画も低予算ですが、B級とは言い難いクオリティです。お勧めですよ。