9月の料理教室

  またまた久しぶりの更新です。おかげさまで「窯焼きナンとスパイスカレー」の店マサラも徐々にお客様の間に浸透しつつある状況です。今後ともよろしくお願いいたします。

 

さて、9月に入り恒例の料理教室レポートです。
今月はお店でも出せる野菜を使ったカレーというこちらのリクエストに応え「野菜たっぷりのナウラタンカリー」を作りました。
  7種類の野菜とカシューナッツ、ヨーグルトでコクを出す贅沢なカレーです。最近の健康ブームを反映してお店でも野菜カレーのリクエストが多く、それに応えるべく勉強してきました。
  ただ野菜のカレーは日持ちしないのが難点です。お店で提供する場合はソースと具は別々に保存して提供するタイミングで合わせたほうがカレーの痛みも少なく日持ちも良く安定した味が保てると思います。このへんは今後工夫していきたいです。

 

  もう一つは「サルガム オール アル カレー」という長ったらしい名前ですが、要するにかぶとじゃがいものカレーです。とてもシンプルなカレーですがレモンジュースのさわやかな酸味がアクセントのスープカレーです。

  「ベンガルスタイルの豆カレー」はマッシュしたひよこ豆とじゃがいも、カリフラワーのカレーです。ベンガルというと東インドの料理でしょうか。こちらもスープ状の仕上がりです。仕上げにココナツとレーズンのテンパリングで甘い香りと旨味を加えます。

 

  トマトとチャナ豆のカレーは汁気のない仕上がりでカレーというよりは豆のサブジです。トマトとチャナ豆は相性が良くクセのないその味は誰にでも好まれる仕上がりです。お店でもこのサブジは結構人気があり、たまにリクエストをいただきます。

 

 そしてデザートとしてキールも作りました。お米を牛乳と砂糖で煮込み、仕上げにナッツ類を飾るインドの伝統的なデザートです。

 

今回は以上の5品を教わりましたが、今回のレシピはナウラタンカレーと豆のサブジをレポートします。


ナウラタンカリー
材料
ししとう・・・10本
じゃがいも・・・100g
たまねぎ・・・500g
なす・・・5本
トマト・・・150g
オクラ・・・10本
しめじ・・・50g
カシューナッツ・・・40g
にんにく・・・10g
しょうが・・・10g

サラダ油・・・50cc

スタータースパイス
クミンシード・・・小さじ1/2
カルダモン・・・4個
クローブ・・・6粒

パウダースパイス
レッドペッパー・・・小さじ1
ターメリック・・・小さじ1
コリアンダーパウダー・・・小さじ3
パプリカ・・・小さじ1/2
ガラムマサラ・・・小さじ1/2
クミンパウダー・・・小さじ2
塩・・・小さじ1
 
ヨーグルト・・・100cc
カシューナッツペースト・・・大さじ2
水・・・1,000cc


作り方

1.鍋にサラダ油を入れ、クミンシードを加え香りが立ったらカルダモン、クローブを加えみじん切りの玉ねぎを入れきつね色になるまで炒める。


2.にんにくとしょうがのペーストを加える。


3.トマトのざく切りを加える。トマトの水分が飛び完全にペーストになるまで炒める。


4.弱火にしてパウダースパイスと塩を加え1分位炒める。


5.カシューナッツとヨーグルトのペーストを加える。


6.野菜を加え水を入れる。

 

7.野菜が柔らかくなるまで煮込む。

 

 

トマトとチャナ豆のカレー
材料
トマト・・・3個
チャナ豆(固めに茹でる)・・・100g
グリーンチリ又はししとう・・・3本
たまねぎ(みじん切り)・・・200g
トマト・・・150g
にんにく・・・10g
しょうが・・・10g

サラダ油・・・50cc

レッドペッパー・・・小さじ2
ターメリック・・・1/2
カレーリーフ・・・大さじ2
塩・・・小さじ1
タマリンド・・・大さじ1
 
作り方

1.鍋にサラダ油を入れ、みじん切りの玉ねぎとカレーリーフ入れ、玉ねぎがきつね色になるまで炒める。弱火にしてにんにくとしょうがのペーストを加える


2.弱火にしてパウダースパイスと塩をを加えトマトのざく切りも加える。トマトの水分が飛び完全にペーストになるまで炒める


3.タマリンドのペースト、茹でたチャナ豆入れる。


4.グリーンチリのみじん切を加え完成。


 これが完成です。(左下から上へ時計回りに)ターメリックライス、キール、サルガム オール アル カレー、ベンガル豆カレー、トマトとチャナ豆のカレー、ナウラタンカリーです。
 今回は全体的に野菜が主体のメニューになりました。それぞれカシューナッツやヨーグルト、ココナツなどで旨味を補い、とかく淡泊になりがちな野菜のうまみを引き出してます。

 

 インドでは宗教的な事情もあるのでしょうが、肉の料理より豆や野菜の料理の方が圧倒的にバリエーションが多いです。そのためスパイス使いやテンパリング(香り油)乳製品やココナツ等を使い野菜だけでもおいしく食べられる工夫が凝らしてます。このへんが肉が主体の日本のカレーとは違うとこですね。
 たまに使われる肉もチキンやマトンが多くビーフやポークは比較的少ないようです。

 生活習慣だけでなく食べ物にも厳格な宗教が反映されています。

 

 私もインドへ行って感じたのですが、どのレストランでも野菜のメニューが大変多く、しかもおかわり自由で食べ放題です。皿に料理がなくなると断るまでどんどん継ぎ足してくれます。そのせいかインド人は大変良く食べます。

 また、お昼と夕飯の食間にティファンといって軽食を食べるのですが、これもガッツリいただきます。

 

 酒やタバコをやらないせいか男でも甘党の人が多いです。皆ジュースやお菓子が大好きです。飲み物もチャイやコーヒーはホットです。どんなに暑くてもアイスにして飲む習慣がないみたいです。

 インドではほとんどの街中で酒類は売ってません。たまにお酒を飲む人もいるにはいるのですが、なんとなくコソコソ買ってるようでかかわいそうでした。

 暑いのでどうしてもビールを飲みたくなりますが、お酒を飲む人はインドへ行くときは覚悟しといたほうがよさそうです。私も飲む方ですが、インド滞在中ドライで肝臓休めにはちょうど良かったです。