東京、老舗カレー屋探訪

先日東京老舗カレー屋探訪と称して各店の名物カレーといわれるものを食べに行きました。目的はカレーを食べることももちろんありますが、これほど長い間人々に愛される理由は何なのか自分なりに見つけてみたいと思ったからです。
 

訪れたのは渋谷のムルギー、銀座のナイルレストラン、上野のデリーです。

 

渋谷のムルギーカレーです。

  以前このブログでも紹介しましたが、よく煮込まれたカレーは肉等の具材がすべてソースに溶け込み独特の深い味わいがあります。また、ゆで卵との相性も良くまた違った旨味が楽しめます。
 
そしてお馴染みの銀座ナイルレストランのムルギーランチです。

  これも日本のインドカレー店を代表するといってもいい超有名店です。銀座という立地条件の良さも手伝って連日満員です。この日も平日のお昼時間過ぎに訪れたのですがほぼ満席でした。
 南インドのカレーですがあまり南インドといった趣はなく、かといって北インドでもないやはりこの味はムルギーランチとしかいいようがありません。鶏の骨付きもも肉1本がまるごと入ったカレーは見た目もダイナミック。カレーが運ばれてくると店員が慣れた手つきで骨をはずして食べやすくしてくれます。付け合わせにマサラ味のマッシュポテトとターメリックで炒めたキャベツがつきます。これをしっかり混ぜていただきます。
 

最後は上野のデリーです。

  ここではやはりカシミールカレーですね。激烈な辛さとスパイシーな香りはたまりません。これもワンアンドオンリーの味でたくさんのファンがついてます。野菜スープに飴色たまねぎを加えよく煮込みます。それを濾してスープ状に仕上げたソースに鶏肉を入れて再びよく煮込み、最後にカシミールカレーパウダーを入れて仕上げます。独特の黒い色はカラメルを使ってるようです。激辛とコクのあるソース、そしてスパイシーな香りがクセになります。

 

 これらのカレーを食べてみて感じたのは、他の店と違うその店独特の味わいを作り上げてるということです。
確かにインドのカレーがベースなのですが、その中にどことなくジャパニーズカレーの味わいが感じられ、それがごはんととてもよく合います。
言い換えればごはんを引き立てるカレーといってもいいかもしれません。このへんの考え方は和食のセオリーに通じるものがあります。
これが長年多くの人々に愛される秘訣なのですね。つまり日本のインドカレーということです。

ごはんで食べるカレー、やはりこれが日本のインドカレーのベーシックスタイルといえそうです。

 

 最後に余談ですが私、カレー屋をはじめることにしました。以前から暖めていた計画でやっと実現できる運びとなりました。いままでブログで紹介した数々のカレー及びサブジ等を提供します。
 

場所:栃木県宇都宮市春日町4-21 

窯焼きナンとスパイスカレーの店「マサラ」です。

 

どうぞ宜しくお願いいたします。