南インドけららカレー探訪

チェンナイ編

 あけましておめでとうございます。

 

 昨年末から年始にかけて南インドのけららへカレー探訪と称して食べ歩きに行ってきました。チェンナイから入りコーチン、アレッピー、トリバンドラム、そしてデリーと廻ってきました。主にカレー中心の旅でしたが、観光名所も見て回り充実した時間を過ごすことができました。


 インドは約36年ぶり!ということでどんな風になっているのか期待と不安で出かけましたが、結果どうだったかというと心配していた大きなトラブルもなくとても順調に進みました。依然と比べ街中の発展はめざましく全く比べ物になりません。メトロが整備され大きなショッピングモールが立ち並び街の中心部を歩いているととてもインドにいるとは思えません。しかし一歩郊外へでると露店や市場が立ち並び人々の生活の一端を垣間見ることができます。


 
 それにしても街の中心部の交通量の凄まじさ!。特にチェンナイはまさにクレイジーというほかありません。交通ルール全く無視!車、バイク、オートリキシャ、バスが絶えずクラクション鳴らしながらものすごいスピードひしめき合ってます。車間距離1メートル以内はざらで、すれすれで車をかわしながら運転するテクニックはまさに神業の領域です。「お先にどうぞ」という譲り合いの精神は全くありません。皆我先にと争います。もしかしてこのスリルを楽しんでいるの?なんて感じです。歩行者もまた手慣れたものでわずかな車の途切れを見つけると横断をはじめます。見てるとほんとに危なっかしいです。
 
 街中のゴミも目につきます。見てると皆ゴミはポイ捨てです。今インドではクリーンインディアを掲げてるそうですが、まずこういったところから始めてみたらどうでしょう?

 

 浮浪者も以前よりだいぶ減ったとはいえまだチラホラ見かけます。動物と共存しているのも昔のままです。犬、猫はもちろん牛、ヤギ、サル、リスさらには象まで見かけました。彼らは人々が捨てるゴミを糧として生きてるのですね。人も動物もインドではしたたかです。またそうでなくては生き残れない世界なのかもしれません。ほんとにクリーンになったらこういった人たちや動物は生きていけないのかな。

 

 といったところでカレーです。まずは機内食のカレーです。さすがエア・インディア、機内食とはいえ味は本格的です。


国内線の機内食はパニール入りトマトライス、ムングダールのカレー、キールのデザート、パン、キュウリとトマトのサラダ。ミネラルウォーターが出るがフタが緩いので飲まなかった。

 

 チェンナイのホテルですが、建物は立派なわりにいまいち清掃が行き届いてなく微妙に汚れてる。一か月位前に掃除した感じでなんとなくカビ臭い。天井の扇風機のプロペラもホコリだらけで回すと飛び散りそうで使えない。お湯の出も良くない。ホテル代値切ったのがまずかったか。まあこれもインド、納得しよう。

 

 ホテルの朝食。朝食でレストランに入ってわかる。インド人しかいない。つまりここはインド人が比較的よく利用するホテルのようだ。インド人の家族が3組食事をしていた。ほぼインド料理のみのバイキングです。


メニューはシリアル、オレンジジュース、甘いキールのおかゆ、ラッサム、サンバル、イドリ、ワダ、ホットミルク、チャイ。ラッサムは激うま!!チリの辛さを豆のうまみがまろやかにまとめている。酸味もほどほど。玉ねぎ入りでカレーに近い風合い。サンバルもうまい!とてもホテルの朝食とは思えないレベル。ともに油多めの辛口仕上げ。それもそのはず、このホテルよく見るとインド料理レストランと共同経営でした。納得。

 

 朝食後チェンナイ街部へ観光。そして昼は待望のミールスです。ここはチェンナイのマリーナビーチにほど近いベジレストランです。

ミールスは、ライス、サンバル、ラッサム、ポリヤル、コロンブ、クートウ、ダールスープ、甘いキール等。主だった南インド料理がひととおり揃ってます。味はどれもさっぱりしていて油控えめ。日本人の口に合いそう。しかしどれも辛い。インドではどこでもそうでしたが、甘いものは激甘、そうでないものは辛口仕上げです。

 

チェンナイ郊外編
マハーバリプラムとカンチープラムの地元のバスツアーに参加。
ともに世界遺産とあり多数のインド人旅行者に混じり観光。

見事なカンチープラムのゴープラム(搭門)

 


マハーバリプラムのファイブテンプルです。世界遺産で子供が遊んでる。おおらか!


さて、カレーです。これはツアーで出されたランチです。

左下から時計回りにチャパティ、キャベツと玉ねぎのライタ、ビンディマサラ(オクラのサブジ)、サンバル、ダールカレー、ラッサム、たぶん豆のカレー、ライス、ポテトポリヤルです。全体的に酸味と辛さの加減、油の量もちょうどいい。どれもとてもスパイシーなのに食べやすい。バランスがとれてます。ツアー付の料理にしては合格!。しかも食べ放題!なくなるとどんどん継ぎ足してくれます。ただし器が失格・・・。プラスチックでした。


これはティファン(軽食)です。

左下からおなじみのイドリ(蒸しパン)、ココナツチャツネ、タマリンドチャツネ、サンバル、甘いキールのお菓子とワダ(甘くないドーナツ)、その上がウプマ(小麦粉を乾煎りし各種スパイスと水で練り合わせた南インドの主食)味はどれも特にコメントするほどのものはなし。特にウプマはモソモソした感じで食べにくくあまり馴染める味ではない。インドでは軽いおやつとして食べられることが多いティファンですが、軽いおやつにしては量が多く食べきれない。

 

  東京でも南インド料理店でミールスを食べましたが、結構近い味。日本のカレー屋事情もだいぶ充実している。こういった南インド料理店がもっと地方にできてほしい。

 

 ミールスの主だったメニューをひととおり体験。次へ期待の持てるスタートでした。