10月料理教室
 今月はカレーの王道ともいえるビーフカレーです。インドでビーフカレーは珍しいですが、南インドはヒンズー教徒以外にもイスラム教徒やキリスト教徒なども多数いて、食に関しては比較的寛容な地域です。たとえばゴア地方のポークビンダルーやケララ地方のフィッシュカレーといったようにその地方独特のノンベジ食文化があります。

 

 今回のビーフカレーは「マドラス風」でビンダルーペーストのスパイシーな酸味とココナツミルクのコクがミックスした豪華な逸品です。他はオクラのヨーグルトカレー、ナスとしし唐のサブジです。

 

マドラス風ビーフカレー
材料
・牛肩ロース角切り・・・400g
・たまねぎ・・・200g
・にんにく・・・1片
・しょうが・・10g
・トマト(湯むきしてざく切り)・・・1個
・ココナツミルク・・・100cc
・ビンダルーペースト・・・大さじ1
・水・・・700cc
・サラダ油・・・大さじ3
・塩・・・小さじ1

スパイス(ホール)
・カルダモン・・・5粒
・クローブ・・・5粒
スパイス(パウダー)
・ターメリック・・小さじ1/2
・コリアンダー・・・小さじ3
・パプリカ・・・小さじ1
・ブラックペッパー・・・小さじ1/2
・レッドペッパー・・・小さじ1

 

作り方


1.サラダ油を熱しホールスパイスを香りが出るまで熱したら玉ねぎのみ じん切りを入れアメ色になるまで炒める。

 


2.にんにくとしょうがを入れ1分くらい炒めたらトマトを入れ水分が飛ぶまで5分くらい炒める。

 


3.パウダースパイスと塩を入れ香りがでたらビンダルーペーストを加える。

 


4.ココナツミルクと牛肉を入れ肉の色が変わるまで3~5分くらい炒める。

 


5.水を加え弱火で牛肉がやわらかくなるまで(1時間30分位)煮込んで出来上がり。

 

オクラとヨーグルトのカレー
材料
・オクラ・・・20本くらい
・トマト(湯むきしてざく切り)・・・2個
・たまねぎ(みじん切)・・・1個
・しょうが(みじん切)・・・小さじ1
・塩・・・小さじ1
・サラダ油・・大さじ1
・水・・・100cc
・プレーンヨーグルト・・・200cc
スパイス
・クミンシード・・・小さじ小さじ1/2
・コリアンダー・・・小さじ1
・レッドペッパー・小さじ1
・ターメリック・・・小さじ1/3

 

作り方
1.オクラを半分に切り素揚げしておく

 


2.サラダ油を熱しクミンシードを入れ香りがしてきたら玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。

 


3.トマトのざく切りを入れ、しょうがを加えたら水分をとばすまで3分位炒める。

 


4.スパイスと塩を入れ香りが出るまで1分位炒めたらヨーグルトを入れ酸味が飛ぶまで3分位炒める。

 


5.オクラを入れ水を加え弱火で5分位煮込んで出来上がり。

 

 

出来上がり。左下から時計まわりにビーフカレー、ヨーグルトのライタ、なすとしし唐のサブジ、ターメリックライス、オクラのカレー。

 

 ビーフカレーは出来立てもおいしいですが一晩寝かせるとさらに旨味が増します。肉のカレー全般に言えますが、一晩くらい寝かせたほうがよりコクと旨味が増します。欧風シチュースタイルですね。但し野菜、特にじゃがいもを入れると日持ちが悪くなるので要注意。必ず食べきるようにしたほうがいいです。肉だけのカレーなら冷蔵すれば5日位はもちます。冷凍なら三か月位もちます。インドでは気候のせいもありますが、香りもなくなるので必ずその日のうちに食べきります。野菜と豆を中心にした香り重視のインド風、肉を中心としたコクとうま味の欧風とどちらのスタイルでもカレーはおいしいですね。