２月の料理教室はマッサマンカレーを作りました。マッサマンカレーというと世界で一番うまいカレーといわれてるらしく、最近ではスーパーでもレトルトやペーストが売られ、だいぶ一般的に認知されてきました。今回はそのペーストから作ります。市販のものでもいいのですが、化学調味料がうま味を損ねているような気がします。今回作ってみて思ったのですが、これはタイカレーにインドカレーのエッセンスをプラスしてある感じで、両方の良さ（タイカレーのうま味とインドカレーの香りコク）がバランスよくミックスされ傑作だと思います。ただペーストから作ると珍しいタイの食材を用意しなくてはならないので、ちょっと手間かもしれません。そんな時はやはり市販のペーストですね。その他サブジミローンというほうれん草を使ったサブジ、里芋のカレー、ブッダチャワルというトウモロコシ入りのターメリックライスも作りました。サブジミローンは素揚げした野菜を入れたほうれん草のカレーです。生クリームとカスリメティがポイントです。ブッダチャワルはコーンとターメリックの炊き込みご飯で、何故ブッダチャワルかというと炊きあがりのコーンの粒粒がまるでブッダのヘアースタイルに見えることから名前が付いたそうです。そういわれれば見えなくもないですが微妙な表現です。仏像に馴染みのないアジアの人からみればそう見えるのかもしれません。でも味はコーンの甘味とターメリックとレッドペッパーの香りがマッチして以外なうまさです。
マッサマンカレー
まずタイの珍しい食材を紹介します。
赤唐辛子（プリック・バンチャン）
ホームデン（タイの紫玉葱）、ガランガー（タイのしょうが）、バイマックルー（こぶみかんの葉）
レモングラス
材料
とりもも肉・・・500ｇ ひとくち大に切る
じゃがいも・・・2個 乱切り
ココナツミルク・・・800ｃｃ 缶詰２缶
サラダ油・・・大さじ2
バター・・・大さじ4
ナンプラー・・・大さじ3
パームシュガー・・・大さじ2
レモン汁・・・大さじ2
ピーナツ（無塩）・・・50ｇ 粉にする
玉葱・・・１個 みじん切り
生姜・・・30ｇ すりおろし
にんにく・・・2片 すりおりし
トマトペースト・・・大さじ1
マッサマンカレーペースト
Ａ
赤唐辛子（プリック・バンチャン）・・・2本
ホームデン・・・40ｇ
ガランガー（タイのしょうが）・・・４枚 薄切り
にんにく・・・40ｇ
カピ（エビの発酵ペースト）・・・大さじ２
レモングラス・・・３本
バイマックルー（こぶみかんの葉）・・・3枚
塩・・・小さじ1
インドスパイス
ターメリック・・・小さじ1
コリアンダー・・・小さじ1/4
クミン・・・小さじ1/4
シナモンパウダー・・・小さじ1/4
1.カレーペーストの材料Ａを水少々加えミキサーでペースト。（マッサマンカレーペースト）
2.鍋にサラダ油とバターを熱し玉ねぎを茶色くなるまで炒めたら、にんにく、しょうがを加え3分位いためる。
3.鶏肉を加え色が変わったらインドスパイスとピーナツを加える。
4.マッサマンカレーペーストとトマトペーストを加える。
5.ココナツミルクを加える。
6.最後にじゃがいもを加え20分位煮込んだらパームシュガー、ナンプラー、レモン汁で味を調える。
※マッサマンカレーペーストを市販のカレーペーストに変えるときは大さじ2～3位。
サブジミローン（ほうれん草のサブジ）
玉葱・・・1個 みじんぎり
生姜とニンニクのジュース・・・大さじ1
グリーンピース・・・100ｇ
黄色パプリカ・・・50ｇ 乱切り
赤パプリカ・・・50ｇ 乱切り
ニンジン・・・100ｇ 乱切りを素揚げ
じゃがいも・・・150ｇ 乱切りを素揚げ
塩・・・小さじ1
レッドペッパー・・・小さじ1
ブラックペッパー・・・小さじ1
カスリメティーパウダー・・・小さじ1
クミンパウダー・・・小さじ1
ほうれん草・・・300ｇ
生クリーム・・・大さじ3
バター・・・20ｇ
レモン汁・・・大さじ1
1.ほうれん草をゆでてペーストする。
2.玉ねぎを茶色くなるまで炒めたらニンニクと生姜のジュースを加える。
3.グリーンピースと黄色パプリカ、赤パプリカをくわえる。
4.素揚げした野菜を加える。
5.スパイス類、塩を加える。
6.ほうれん草のペーストを加える。
7.生クリームを入れたら最後にバター、レモン汁を加え5分ほど炒める。
これが本日の仕上がりです。左端から時計回りにブッダチャワル、大根のチャツネ（薄切り大根をナンプラーとスイートチリソースに漬け込む）、里芋のカレー、レモン汁、マッサマンカレー、ほうれん草のサブジです。今日のメニューはインド料理とタイ料理のミックスですね。どれもこってりとコクがありとてもおいしくいただきました。タイカレーの食材にインドの食材をミックスさせたマッサマンカレーの材料の豊富さには驚きます。水も加えません。ココナツミルクのみで煮込みます。複雑な味わいはこうした食材の微妙な相互作用がもたらしているのですね。旨いわけです。マッサマンカレーペーストを作るのがめんどうな人は市販のペーストでもおいしくできます。