酪農家さん達の熱い思い、一次産業の大切さ | 前橋市議会議員 富田公隆オフィシャルブログ

酪農家さん達の熱い思い、一次産業の大切さ


 本日は、地元の同級生であり、酪農家の須藤 晃さんがFacebookに投稿した文章を紹介しますので、先ずはご一読下さい。(本人には了承済みです。)
 ⬇️ ⬇️ ⬇️ ⬇️ ⬇️
「もう限界だ。」「子供に就職先を探させる。」
「数ヶ月でやめることになる。」など落胆の声。

来月からさらに1万円以上の値上げが予想される
配合飼料。原料高騰に反映されない乳価に酪農家の意欲が下がり日々離農が頭をよぎる毎日。
そして数年で離農を考えていた農家の早期離農も始まった。
ウクライナ情勢での奪い合いによる穀物高騰がさらに控えているとなると光は見えない。

そんななか少しでも話を政府に届けるべく地元の議員である中曽根康隆衆議院議員にお時間を取って頂き今の現状を生の声で届けさせて頂きました。防衛大臣政務官としてお忙しい中、2時間も時間を割いて一人一人酪農家の話をしっかり聞いたり質問をしたりして政府に届けることを約束してくれました。

年末から消費者の皆様にも牛乳の消費拡大をお願いして来ました。何度も繰り返し話す事になりますが生産を増やしたり減らしたりするには何年もかかります。
このままではまた2、3年後ご迷惑をかけることになります。
毎日毎日生産する牛たちがいて酪農家がいてそこの土地の土で育った作物を食べ一年一年循環しています。
そんな酪農家の想いをどうぞご理解下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 須藤晃さんは、10年前から耕畜連携の大切さを訴え、私にも何度もアドバイスをくれた酪農家です。

 耕畜連携とは、畜産農家からは米や野菜等を生産している耕種農家へ畜産農家から堆肥を供給。逆に、耕作農家からは転作田等で飼料作物を生産し,畜産農家の家畜の飼料として供給することで,地域内循環を図ることで、耕種農家と畜産農家が連携を図ることを言います。

 前橋市では、この耕畜連携を中心とした農事組合法人による飼料生産が盛んであり、良質な堆肥の提供もなされています。もちろん須藤さんの牧場でもコントラクターと連携しながら、確りと取り組んでおり、特に須藤牧場の堆肥は良質で人気があります。

 須藤さんの牧場では、飼料にもこだわり、飼料用米、デントコーン、飼料用麦等、様々な種類の飼料を地域の田畑で生産し、安心安全な粗飼料づくりを
行っています。

 そんな中で、現在の飼料の高騰は、ほぼ中国の新型コロナウイルス感染症の影響による流通の麻痺によるものだそうで、ロシアによるウクライナへの侵攻の影響は、今後の事であり、それだけに先行きがたいへん不安な状況であるとの事でした。

 今こそ、第一次産業を見直すべき時であり、国民の米離れもあり、主食用米の値段も年々下落している状況下で、遊休農地も増え続けている事に対し、飼料用米や飼料用麦、デントコーン等の作付を奨励し、国をあげて舵を切るべき状況であると思われます。

 良質な堆肥があるから、化学肥料をほとんど使わずに作物が作られている今、肥料の高騰に対応するには、今以上の堆肥活用も考えるべき時であり、多くの方々に、その必要性を知っていただきたく、本日は須藤さんの熱い思いを紹介させていただきました。

 これからの時代には、安心安全なエサを食べ、安心安全な牛乳やタマゴや肉を生産額し、安心安全な堆肥を大地に還元するといった循環をもっと真剣に考え、良質なモノは適正な価格で買うという考えを持てるべく、様々な取り組みを試行錯誤を繰り返しながら進めていかなければならないのではないかと真剣に考えた日となりました。