農業都市 前橋市 素晴らしい | 前橋市議会議員 富田公隆オフィシャルブログ

農業都市 前橋市 素晴らしい


 本日は、前橋市富士見町石井にて大規模な野菜育苗センターを運営しながら、全国各地に野菜の苗を日量10万苗を出荷している『株式会社エバーグリーン富士見』様のところへ、地元の高野辺さん(元上毛新聞者社員)のご紹介のもと施設見学をさせていただきました。

 まず事務所にて、創業当時からの社員の方で、現在は取締役総括農場長である中島富美子 さまに会社や農場の概要説明をしていただき、その後、育苗センター内をご同行いただきながら、各セクションにて詳しく説明をしていただきました。

 中島様は、高野辺さんが上毛新聞の社員時代に手掛けた有限会社竹内園芸さんの群馬農場への求人広告がきっかけで入社したそうで、お二人はその時からのご縁だそうです。当時は総務社員として活躍されていたとのことでした。前橋市で活躍されている農業女子です。

 社員数52名、昨年度の売上高は約11億4,000万円。他県の大学等を卒業後に前橋市内に移り住む社員の方々も多く、地域のパートさんの雇用も確りと確保しながら、前橋市の人口増や雇用の確保にも役立っていただいているようです。

 親会社である有限会社竹内園芸 傘下の他のグループ企業を合わせるとキュウリやナス、トマト等の果菜類を中心にグループ全体では約2,000品種の苗を全国に向けて出荷しているそうです。

 株式会社エバーグリーン富士見では、日量20万粒の苗を接ぎ木し、出荷量は日量10苗をほぼ毎日、全国に向けて出荷していると説明いただき、驚きました。

 これだけ大規模に生産を安定的に支えているのは、優秀な社員のか方々(国立系の理系の大卒者多数)の尽力だけでなく、最新鋭の機器を農場に適した仕様に改良しながら、オリジナルな設備が充実していることも大きな要因のようです。
 機械や設備の改良やメンテナンスも社員の方々が行っており、急な故障や不具合は直ぐに対応出来る体制がとられているそうです。

 自動灌水装置、ムービングベンチ、ポッティングマシーン、ケースフォーマーパレタイザー等々多数
、なかでも一番驚いたのが世界初の『接ぎ木ロボット』で、ウリ科断根挿し接ぎができ、1時間に約200本の能力が有るとのことでした。

 苗の生産においては、この接ぎ木が大変な作業であり、社員さんやパートさんたちの高い技術無くしては無理と思っていただけに驚きでした。

 もちろん、高い接ぎ木の技術も評価しており、同社では、社員さんやパートさん達の累計の仕事量(接ぎ木の量)を数値化し、能力給も導入しているようでした。モチベーションが上がりますよね。

 また、勤怠管理も最新鋭で、場内の各所に設置されているタッチパネルモニターで、出社時間や退社時間、有給休暇の状況等、全社員さんの状況が分かるようになっていました。まとまった休暇もとりやすく、好評とのことでした。

 農業ですが、工場でもあり、企業化された体制における雇用形態により集まった若い社員の方々を目の当たりにし、農業の未来を見たような気持ちになりました。また、これだけの設備を有し全国的に苗の出荷を行いながら、広域的に果菜類農業の生産の根幹を担っている企業が有ることを前橋市は誇りに思っても良いのでは実感しました。

 苗の生産だけでなく、キュウリやトマト等の施設園芸、露地野菜の生産、果樹栽培、酪農畜産などなど前橋市の農業は素晴らしい。

 農業都市前橋市をもっともっと、自信を持って全国に広めていきましょう。