群馬大学に伺いました | 前橋市議会議員 富田公隆オフィシャルブログ

群馬大学に伺いました


 本日は、前橋市のバス路線において重要路線(利用率が高い)沿いに位置する群馬大学荒牧キャンパスに行って来ました。

 群馬大学に到着し、先ずは、横山議長と共に、石崎泰樹 学長さんにご挨拶させていただきました。

 学長様には、随行してくださった細谷課長さんより、コグベ(前橋市のシェアサイクル)やバスの運行形態の変更等の説明をいただくと共に、更なる公共交通の利用促進に向け、学生と市交通政策担当課との意見交換の機会等を検討いただきたい旨の説明があり、議長からも前橋市と群馬大学との更なる連携について要望や提案がありました。

 石崎学長様からは、前橋市に対する思いや今後の連携について前向きなご意見をいただくと共に、前橋市の良いところについて、いろいろとお話をいただき、大変勉強になりました。

 次に、群馬大学 研究・産学連携推進機構 次世代モビリティ社会実装研究センター(以後はGRANTS)に伺いました。
 GRANTSは次世代の移動手段を研究するセンターであり、開発した技術を社会実験を通して新しい交通システムの実証と社会への普及を目指している施設です。

 現在の活動の中心は自動運転とスローモビリティであり、自動運転に関するシステムの大きな特徴はレベル4と呼ばれる完全な自動運転車両を使用することだそうです。

 完全自動運転は、一般的にはドライバーの補助機器が高度化したものという考え方もありますが、GRANTSではそうは考えおらず、ドライバーのいない完全自動運転車両を目標とし、今までの自動車とは別種のものであり、全く新しい機能や応用、そして社会的な広がりを持つと考えているとのことでした

 前橋市とGRANTSとの連携により、中央前橋駅と前橋駅間の路線バスの自動化を進めていますが、その次には物流ターミナル間の運送、さらには地域を限定した自動運転タクシーの実現を目指して研究を進めているようで、素晴らしい研究だと思いました。
 また、スローモビリティについても研究されており、これは一般的な自動車より低速の交通手段を新たな視点から効果的に利用することを目指しているそうです。いわゆるセニアカーですが、セニアカーは高齢者の方々の買い物や移動手段として活用が広がってきています。
 よく地域の高齢者の方々にデマンドバス等を勧めるときにバス停までが遠くて行けないという意見を頂戴しますが、このセニアカーとバス停を上手く連結出来れば利用が上がるのでは感じました。

 今後、ますます高齢化が進み、免許証を返納する方々が増えた場合の移動手段は大きな課題と考えますので、GRANTSの研究に期待大です。
 
 最後に、丁寧にご説明下さった、牛口専門職員様と小林テクニカルマネージャー様に、心より感謝申し上げます。

 お忙しいなか、有り難うございました。