旧香川県立体育館 | 前橋市議会議員 富田公隆オフィシャルブログ

旧香川県立体育館

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  今年9月の香川県議会定例会で閉館が決まった「旧香川県立体育館」を視察させていただきました。

  この施設は、東京オリンピックの会場となった国立代々木競技場の設計でも知られる丹下健三さんが同時期に設計した体育館でもあり、大きく反り返ったつり屋根が特徴の、船をイメージさせる芸術的価値が高い施設です。

  しかしなが、今年で築50年目をむかえる同施設は、老朽化と耐震強度不足により閉館となりました。

  説明をいただいた香川県の保健体育課の方によると、今後の方針は白紙であるとのことでした。年間10万人の県民の方々が利用していた施設を失い、県立の体育館がない状態とのことでしたが、①歴史的、芸術的価値のある建築物の保存②全国大会規模のスポーツ施設の基準への対応③乗用車普及による駐車場への対応等を考えると手狭な敷地への建て替えも難しそうであり、経年劣化や耐震性が心配される公共施設の問題は多くの側面が
複雑に絡んでいて、優先順位と将来展望等が大切であると実感しました。