今日はこれから、
腹腔鏡下での卵管卵巣周辺の手術を受けます。
不妊専門のクリニックに通い始めてすぐに
「体外受精しか道はないかも知れない」と言われ
そんなことを言われる心の準備が全く出来ていなかった私は、その言葉を「まだ希望がある」とは受け取れず、絶望に近い感覚に陥りました。
私は夫婦2人だけの人生を悲観しているわけではないし、
子供を産み育てる事こそが女の幸せ、
という人生観もありません。
かと言って、
じゃあ子供授からなくても良いわ、
なんて簡単な考えにも至りません。
頭の中で日々右往左往する中、
体外受精に挑むかどうか、
私の中でいまだにはっきりと結論が出せず
この手術を経て、その結果を知って
その後の歩み方を決めることにしました。
過去に虫垂炎腹膜炎等々の既往があることから、
不妊の原因は
通常の検査では調べられない
卵管・卵管采周辺の癒着による可能性が
考えられるため
手術をしてお腹の中を実際に見て
癒着があれば可能な限り剥離し
自然妊娠が出来る環境を目指す、
または、剥離不可能な癒着があったり
それ以外の不妊原因が見つかれば
自然妊娠がどれほど難しい環境か
その判断をすることが可能となる今回の手術。
アメリカでは不妊検査・治療の過程で
わりと当たり前のように実施されている手術らしいけど、
日本ではあまりメジャーではないよう。
情報も少なく、一般的に不妊の検査の過程で
手術を受けるという認識は少ない。
腹腔鏡ということで
全身麻酔ではあるが、大きくお腹を切らず
4.5箇所の穴を開けて
そこからカメラや器具を入れ
モニターに移された腹腔内の映像を見ながら
電気メスなどで切除等を行う。
残念ながら、仮に、癒着を剥離出来ても、高確率で、
半年以内にまた癒着してしまうため、
身体への負担や危険もあるこの手術をせずに
早く体外受精に進むべきという考え方もある。
私のように、体外受精への挑戦に迷う人には
必要な段階だと私は思い、
この手術の存在を知った時は
少し気持ちが救われました。
この手術を受けるにあたり
その術後の結果として、わたしが1番恐れているのは
「原因不明」と言われること。
「原因不明」という言葉をポジティブに解釈し、
「原因がわからないということは、妊娠出来る可能性もあるってことね」と、よく言う人達がいる。
それは、少し違うと思う。
「原因不明」という言葉は、正式に言葉にすると、
「現代の医学では解明できないなんらかの原因がどこかある」「原因は必ずあるが見えないだけ」ということだと思う。
お医者さんもそう言ってました。
だから、腹腔鏡で調べてもなお、
「原因不明」という結果だけは聞きたくない。
それだけは、勘弁してほしい。
同じ病室にご高齢のおばちゃんがいて、
息子さんが毎日会いに来てくれているよう。
「息子は、ほんとに優しいんです」と
看護師さんに話していたのを聞いて、
温かい気持ちになり、
そしてすごく複雑な気持ちになりました。
私がおばちゃんと同じ歳になったころ、
会いに来てくれる家族はいるのかなと。
今、夫婦での日々の暮らしはとても幸せです。
それでも、日々、葛藤。
悩める時間はもうほんのわずか。
37歳は大きなターニングポイント。
どうか、
この手術がわたしをどちらかの方向へ
導いてくれる結果になりますように。
2018.7.12 8:05