第170回 花月俳句勉強会
子ら騒ぐ枝に掛かりし凧の下 花月
夫残す文集の名や吾亦紅 千秋
児獅子舞大泣き赤子そっと咬む ムサシ
これきりと宣言をせし賀状来る 柿沼
益城より運びし竹のどんと焼き ぱいん
蝋梅や夫のうんちく名の由来 kako
島唄を聞きつつ今は春を待つ ロングー
年賀状思わぬ人から便りあり ムサシ
北窓を開け半年の塵を掃き 花月
車窓越し蜜柑手渡す祖母の皺 jun
どんと焼き火柱昇り龍となる ぱいん
鏡餅飾る手荒れもあと少し ロングー
背を向けて火の粉戴くどんど焼き kako
実南天赤白こぼる墓参かな jun
陽に揺れる八度目の辰の母の笑み ポッキー
暖冬や北将軍のお年玉 ムサシ
ウォーキング低く大きくオリオン座 jun
駅伝の心を繋ぐ玉の汗 ロングー
どんと焼き真中に神社の注連飾り ぱいん
草臥れし初売り勝負の戦利品 kako
樹々騒ぎひと雨来るや寒旱 花月
(注)吾亦紅=われもこう 寒旱=かんひでり
第170回 花月俳句勉強会も、皆様の協力で盛会に終わりました。
百尺竿頭、更に一歩進めよと申します。終わりなき俳句の道を
急がずに一句一遊して参りましょう。 ハイチャ
次回は 171回 花月俳句勉強会 2月5日 (月曜日)