第163回 花月俳句勉強会
二枚目は白き便箋秋さやか 花月
十七音に命を預け夏を果つ 美恵子
秋立つや急須のひびにふと気づく 千秋
コウロギノ初鳴きしみる秋の風 ムサシ
秋深し眉毛に白髪まじりおり 柿沼
長き夜やエンドロールの最後まで KAKO
顔寄せば鼻濡らす白萩の露 JUN
祭りの音遠くに聞くや月明かり 花月
楽しさを背中で聞くや祭り後 ロング―
突然に群れなし飛ぶや秋茜 千秋
月を射し地に足擦るや踊り唄 ムサシ
秋夕焼架ける琵琶湖の遊覧船 KAKO
遠くより秋風に乗りキンコンカン JUN
虫食いの葉を付け妹の柿届く 柿沼
峠越え大草原は草紅葉 千秋
いわし雲泳ぐ大群空に満ち ロング―
青白き朝の心細き初冬 KAKO
グアテマラの随想めくる十五夜よ JUN
杖の身に妻の彼岸の桶重し 花月
(PS)秋の深まりを感ずる作近となりましたね。 第163回に
おいで頂き有り難うございます。 第164回は 10月20日金曜日です。
お体を大切に、次回もよろしくお願いします。 ハイチャ