第130回 花月俳句勉強会

 

   

 

   木の実落ち波紋綾なす初夏泉       花月

 

    所帯持つ吾子の分まで梅を干す      美恵子

 

    草萌ゆる中に背高くあらせいとう      千秋

 

    風が生み風が消しゆくシャボン玉      ムサシ

 

    復興の空へとブルーインパルス       ぱいん

 

    風止めば香のややこもる藤の下       いね

 

    葉桜を見えつかくれつ渡る鳥        弥市

 

    吉野路の大仏の掌に春           kako

 

           色褪せぬ旧知の友と山つつじ        JUN

 

    名を知りてうれしや匂い番祭り       ぱいん

 

    オットット一輪車こぐ子供の日       ひろし

 

    庭隅に鉄線花咲く黄泉がえり        花月

 

    ひなげしと見る間に勢う独活の花      千秋

 

    病夫癒す一杯の珈琲梅雨しとど       恵美子

 

    初めてのおつかいの背や花水木       ムサシ

 

    陽の中で若葉大樹の風の冷え        いね

 

    お茶摘みの良き手さばきに香り立ち     弥市

 

    緑さす参道くぐり三輪神山         kako

 

    薫風を纏い花柄飲茶カフェ         JUN

 

    新緑や武光像に登る子ら          ぱいん

 

    五月晴れ見渡す限り人まみれ        ムサシ

 

    暫くは口も利かずに食う西瓜        花月

 

    新緑の若草山に子ら浮沈す         kako

 

    咲く紫蘭また会えるよね独り言       JUN

 

            老いゆえか爪先の冷え梅雨に入る      ひろし

 

    白球を追いてツツジの中に入り       ぱいん

 

    草萌ゆる中に背高くあらせいとう      千秋

 

    さなぶりで牡丹餅食べし遠き日や      花月

 

    

    さなぶり・・農繫期の中の半日ほどの骨休みの日

 

    武光像・・ 菊池武光公像 鎌倉時代の武将

 

    あらせいとう・・紫大根の花

 

    独活・・うどの花

 

    黄泉がえり・・よみがえり、死んだ者が生き返る。

 

    

 

   (PS) 

   第130回 花月俳句勉強会も盛会に終わり、有り難うございました。

 

   第131回 花月俳句勉強会 6月5日 (日曜日)

 

   皆様のおいでをお持ち致しております。  はいちゃ。