花月富勝・踊りの先生のブログ

         写真のなかの淡い恋


  日曜日に拘る事もなかったな~と 荒井さん


  でも参加者が少なくなっちゃうわよと 渡辺さん


  それは三十年前の 四月の第一日曜日


  桜の花見に少し遅れた 八人程の吟行です



  今日は絶対やらなくちゃ~ もう後のない暮れの大掃除


  と 思うけど何処から片付けたら いいのやら・・・


  先ず 本棚の片付けから 行こうかしら・・・


  縦になったり 横になったり はみだしたり・・・



  あら・・何かしら・・ポトリと落ちた白い封筒


  拾って表を見ると・・懐かしい・・石沢さん


  私がアラホォーの時代に 夫がある身ながら


  ちょっぴり 憧れた・・あの・・石沢さん



  久枝さん・・貴女のこの句が 私は一番好きですよ


  それぞれの自作の俳句を持ち寄っての 合評会の席


  花のやうに 散りたきものよ 病まずして 久枝


  憧れの石沢さんは 私の顔を見てにっこり笑って 二重丸



  あらあら・・写真も出て来たわ 八人揃っての記念写真


  残念だったわね 久枝さんのご主人 今日は欠席で・・・


  でもいいの・・・石沢さんと私の隣あわせのこの写真・・・


  私の眼には 二人だけが輝いて見えています・・心・・不倫・・


 

  思わず・・・写真を抱きしめる・・・夫は五年前に他界よ・・・


  これ位許されたって良いじゃない・・・遠い昔の淡い恋・・・


  ガチャン!! なによ・・今 折角 思い出に浸っている時に・・・


  郵便受けのその手紙・・・主人 石沢が亡くなりました・・・



  三十年前の時を超えて 再び巡り合い 今 永遠に別れる・・・


  その喜びと その哀しさ・・・人生の哀歓を一瞬に味わう・・・


  再び写真を手にする・・・あの人は笑っている・・・


  追憶の中の人・・・私の心に明かりをくれた人・・・少しだけ・・・