ラジコンを楽しむためには自分の『手』の練習も必要ですが、マシン作りも大切です。
組み上がったマシンで練習するまえにもう一度、マシンを見直して真っ直ぐ走るマシンに仕上げましょう。
マシンが真っ直ぐ走らない場合には、プロポのステアリングトリムで真っ直ぐ走るように調整すれば良いのでは?と思うかたもいると思います。
それは間違っていないのですが、ステアリングトリムの調整はあくまでもコースやタイヤの違いにあわせた『微調整』であり、基本はマシンそのものが真っ直ぐ走るようにしなければなりません。
具体的に微調整というのは、例えば右に20段階の調整ができるトリムでいうと最低でも10段階(理想は5段階)以下で真っ直ぐ走るようにしましょう。
では、マシンそのものを真っ直ぐ走らせるためにはどうすれば良いのか?それはステアリングロッドを正確に測って作ることです。
ステリングロッドの長さを測る際には、ロッドの隙間で計測するよりも全長で測ったほうが間違いが少ないです。
また、長さを測るためにはノギスも必要ですが、最近ではネットなどで比較的安価(1000円くらい)でデジタル式のものが売っていますので、検討してみてください。
左右のステアリングロッドの長さが均等であれば、あとはサーボとステアリングワイパーを繋ぐロッドの調整で必ず真っ直ぐ走るマシンに仕上がるはずです。
このロッドの調整は、実際にサーキットのコース脇やピットロードの試走区間で調整します。
実際に私はここの調整のために、短い試走区間を何往復も走らせて真っ直ぐ走るまで、何度もロッドの微調整を行っています。
それでもマシンが真っ直ぐに走らない場合は、サスアームやCハブ・ナックル、またはアッパーアームなどその他の部分に曲がりや何かしらの異常、取り付けミスやネジの緩みなどが発生してるはずです。
走ってて途中からトリムで調整しないと真っ直ぐ走らなくなってしまった場合は、マシンに何かしらの異常が出ているということになります。
大きなクラッシュになる前にマシンを止めて、根気よくマシンを見直せば何かしらの異常が発見できるはずです。
最初のうちは楽しくて、少しくらいトリムが狂っていても気にせず走らせてしまうことが多いですが、マシンが真っ直ぐ走ることは上達するためにもとても重要なことなので、しっかり調整してみましょう。