私のタミヤTRFダンパーの組み方です。
メンテナンスの際はオイルを捨てて工程④だけ行います。
製品に入っているもの以外で用意するものは、以下の通りです。
シリコンオイル:京商 SIL0400-8 シリコンオイル #400 (80cc)
ショックグリス:アクソン CA-SG-001 CORE SHOCK GREASE
Oリング:タミヤ TRFシリーズ(パーツ) No.114 ダンパー用ハイシールXリング (硬度50・8個)
0.1mmシム1枚:タミヤ OP.585 φ3mm シムセット (3種・各10枚)
M3×6mmのネジ
工程①
シャフト下側にEリングをはめます
0.1mmのシムを入れます
※シムを入れるのはピストンとEリングの間のガタをなくす為です
※シムを入れる代わりにEリングを少し曲げても良いと思います
ピストンを入れます
Eリングをはめます
工程②
Oリングにショックグリスを塗ります
量は2枚目の写真くらいたっぷり塗ります
※このグリスがオイルの漏れを防ぐ役割も果たすので少し多めに
シリンダーにOリングを入れます
シャフトガイドを入れます
下側のシリンダーキャップをしっかり締めます
※途中でグリスは拭き取らず下側のシリンダーキャップを締めます
工程③
ダンパーアジャスターにOリングを入れます
工程①で完成したピストンを入れます
※特にシャフトにオイルを塗ったりはしません
※ピストンを何度か上下や回転させて動きを確認
シリンダーの矢印の部分にダンパーオイルを1~2滴たらします
※アジャスターのゴムを保護するためにも必ず塗りましょう
シリンダーにアジャスターを入れます
工程④
ピストンを一番下まで下げた状態で、シリンダーにオイルをいれます
※量はシリンダーのふちギリギリまで
ピストンを上下して気泡を抜きます
※グリスがオイルに溶けて白くにごることがありますが、気にしません
※ピストンを上下してオイルがこぼれたらふちまで足します
気泡が完全に抜けたら、慎重にダイヤフラムをのせます
※オイルがあふれても気にしない
※上から押さない
ダイヤフラムの上にトップエンドを慎重にのせます
※上から押さない
※ピンクのスポンジは入れません
シリンダーキャップをゆ~っくり、ゆ~っくり締めていき、最後はしっかり締めきる
※ゆっくり締めることで、ダイヤフラムから余分なオイルを押し出すイメージ
※早く締めてしまうと、余分なオイルがあふれる前に密閉状態になって、オイルがダイヤフラムを圧迫してパッツンパッツンのダンパーになります。そうなったらオイルをいれるところからやりなおし
シリンダーキャップを持ってトップエンドが落ちないタイプの場合は、先にトップエンドをシリンダーキャップに入れてからゆっくり回します。
工程⑤
ダンパーエンドにM3×6mmのネジであらかじめネジ山をつくります
※ネジを3~4回くらい往復させてしっかりネジ山をつくっておくと後でラクです
※M3×6mmなら根元まで締め込んで大丈夫とは思いますが、ボールエンド部分を貫通・変形させないように気をつけてください
ティッシュなどでシャフトを保護します
※高価なシャフトと面倒な手間を考えたら、シャフト1本にティッシュ1枚使う気持ちで
ラジオペンチでしっかり押さえて、ダンパーエンドを根元まで取り付けます
※絶対にシャフトを傷つけないようにしてください
最後にダンパーシャフトを押し込んで、シャフトがジワ~とゆっくり元の位置まで戻ってきたら完成です
※戻ってこない場合は、オイルが足りていない可能性があるので工程④からやり直し
※戻ってくる勢いが強すぎる場合は、オイルの入れすぎの可能性があるので工程④からやり直し
※トップエンドに穴が開いている大気開放タイプは、ゆっくり半分くらいもどれば大丈夫です
※大気開放タイプで開放穴が大きい場合は、ピストンが戻ってこなくてもオイルの抵抗を感じれば大丈夫です
ちなみに、リムーバーを使わない理由は、真空状態になることでOリングに負荷がかかることを避けるためです。
ダイヤフラムやトップエンドを押さないのは、押した指を離すさいに指についたオイルなどでダイヤフラムが浮いて、密閉があまくなるのを嫌ってのことです。
ダンパーの組み方も人それぞれと思いますが、参考にしてみてください。