おもに、メカをそろえよう(プロポ・受信機編その1)で紹介したプロポを購入したかたに向けたお話しです。
せっかく付いている機能ですが、説明書を読んでもイマイチどう使って良いのか?設定値はどれくらいが良いのか?は書かれていませんよね?
そこで今回は、初心者のかたがサーキットを走行する上で、有効な機能と実際の設定値について説明します。
STR-D/R(ステアリングデュアルレート)
D/Rとは左右(デュアル)のステアリング舵角(レート)を制御する機能です。
初心者のかたは、どうしてもプロポのステアリングを切りすぎてしまう傾向にあります。
じつはサーキットでは、ステアリングを全開にして曲がるコーナーはほとんどないのです。
上手い人ほどプロポのステアリングは、ほとんど切らずにコーナーを曲がっています。
そこで、サーキットを走らせる際のD/Rを理解した上で、実際に数値を設定して走ってみましょう。
通常は、プロポのステアリングを全開に切るとマシンのステアリングも全開に切れます。
D/Rの数値を変更するとプロポを全開に切っても、マシンの舵角は設定した数値以上切れなくなるのです。
簡単に説明すると以下の図のようになります。
どちらもプロポのステアリングは最大に切っていますが、D/R値を20%にした方は、マシンの舵角がほとんどありません。
先ほども書きましたが、上手い人ほどステアリングを切りません。それをプロポ側で強制的にステアリングが切れないようにしてしまう機能なのです。
初期値が100のプロポの場合は75~80くらい、初期値が0のプロポの場合はマイナス側に15~20くらいを目安に設定してみてください。
間違ってもFWD(前進)やBRK(ブレーキ)の設定値は変更しないで下さい。
おそらくそれでサーキットを走行すると、各コーナーが曲がりやすくなったはずです。
EXP(エクスポネンシャル)
EXPとはステアリングやスロットルを握った際の反応速度を調整する機能です。
プロポによってはCURVE(カーブ)などの設定項目のなかにEXPの項目があると思います。
上手いひとはスロットルやステアリング操作はゆっくりと行い、不慣れなひとほど右に左にと一気に全開にしてしまいがちです。
EXPは、一気にプロポのステアリングを切っても、マシンのステアリングは上手い人同様にゆっくりじわっと切れる機能です。
設定値の目安は、マイナス方向に15~25くらい
D/Rと併せて設定することで、サーキットがかなり走らせやすくなると思いますので、機能がある方は設定してみてください。
ただし、これらの機能は、あくまでも操作の補助となることを忘れないでください。
ラジコンを上手く走らせたいかたは、操作に慣れたら数値を少し(5~10くらい)戻し、慣れたらまた少し戻して、設定した数値を初期値に戻すことを心掛けて操作すると上達も早くなります。