‘70年代後半19才から東京に住んでいた頃の10年間は、いずれも京王線沿いで上北沢→幡ヶ谷→笹塚って住んでたんですね。


勤め先もいくつか変わったものの、いずれも新宿界隈で、最後に勤めてた会社も北新宿で小滝橋の近くでした。


あの辺りはオフィス街とも違って、新宿と言えども古くから住んでらっしゃる方もいるし、新しく建ったマンションに住んでらっしゃる方もいたりといろんな顔がありましたね。


そんな中で、仙台生まれで田舎者の私の密かな「お楽しみDay」があったんですよ笑。


それは…


今は無き「粗大ゴミの日」!


駅から会社までの通勤途中、出社前にさりげなく「ゴミ」をチェックしてたんですよね。


いや〜…それまで仙台で見てきてた「粗大ゴミの日」とは雲泥の差で、とにかく


「え!?これがゴミすか?!」


って思うような、まだまだ使えるような家具だったり家電製品だったりで、そんな中に無造作にギターが捨てられてたりするんですよ。


その大半はまだまだ充分使えるシロモノで、出社してから営業車で出かけるとき「救済!」と勝手に自分で言って拾ってきてました。


ある日は、何気なく捨てられてるケースを見つけ

「もしかして中にギターが入ってたりして…。」

とチェックしてみると、ピンポン!じゃないですか!


そんな上等なシロモノもゴミの回収車に回収されてしまうと、ホントにただの「ゴミ」になってしまうのが切なくて、機会があれば「救済」し、自分で再度磨きをかけ、ネックやサドルとか調整して本来の状態に近づけて、友人・知り合いにあげて喜んでもらってました。



その後、生まれた仙台にまた住むようになり、相変わらず同じようなことを続けてたんですが、自分の子供達が小学校へ通うようになり、いつしか


「お父さん、○○○の粗大ゴミ置き場にギターが捨ててあったよ!」


と情報をくれるようになってました笑。




最近はもう「粗大ゴミの日」もないし、リサイクルショップやメルカリとかが発達してきたこともあり、そんなこともなくなりましたが、それでも私の「ワクワク」のアンテナが反応するところがリサイクルショップの


「ジャンク品コーナー」


です!!



はっきり数えたことはないんですが、今までそうして粗大ゴミやジャンク品の中から救出・再生してきたギターって、おそらく20本以上になり全てが自分の手元から離れていってます。


ただ例外的に一本だけ

「コレ自分で使おう!」

って決めて手元にある

「ブリッジに剥がれがあります」

っていう理由の¥1,500ジャンク品のガットギターがあるんですよ。






検索しても情報がなかなかない、相当に昔のアリアのギターで、製作者の名が入ったラベルもあります。




コレ、実は深みのあるとってもイイ感じの鳴りをしていて、カナダ製のSCHATTENピックアップ、HFN-C For CLassic Guitar ってパッシブタイプのピックアップを仕込んで、実際のライブでも使用していて今後も自分で使っていくつもりです。