船船釣りに行くとき、船宿に仕掛けと錘を聞かねばならない。ご当地の釣り方があって、その船の指定錘があるからだ。船船釣りは船頭が魚のいる場所に連れてってくれるが、釣るのは釣り人筋肉。釣るには船頭の指定する仕掛けを使うことが理に適っている。

ところが、ルアー釣りは何をしても釣れた者が正解の世界な気がするまじかるクラウン

マナーはあってもルールはない。

先日の惨敗は技術も未熟ながら、準備が足らなかった。ハマチ釣りは結果として爆釣だったものの、もっとライトなタックルで手返しよく釣れただろうし、根魚狙いのタックルは持ってきてもいなかった。

今回の狙いはもちろんサワラだが、釣り物は海況によるとのことで、ハマチと根魚狙いに短めのロッドとタチウオ狙いにテンヤも用意した。タチウオが釣れれば、ジグであろうがテンヤであろうが構わないようだ。


結局。ハマチもタチウオも狙いには行かず、終日サワラを追いかけた。結果としては嬉しいのだが、使わない鉛ほど重たく感じるし、準備だけで使わないのに海水汚れは洗わなければならない。どんな釣り方をしても許されるとは言え、凡ゆるタックルを持ち込むことにはストレスもある。


サワラ釣りはブレードを使用したドテラ流し。普段の倍の時間をかけてポイントに着いたのは沖が波波波時化ていたから。風が強くなる予報に、私は胴の間を選んでいたのだが、移動時にも船のホルダーからロッドが飛び出すほどの大揺れだった。しかも曇予報が外れて、朝から冷たい雨☔。エサ釣りと違って、常に身体を動かしているジギングでは寒さはそんなに気にならないが、今日は別のことが気になっていたチュー


マナーはあってもルールはない。

ターゲットに対してどんな仕掛けで臨むかは釣り人の自由なのだが、マナーは考慮してほしいアセアセ

船この日は日曜日の小潮でサワラ向きだったので、船は当然満席。ドテラ流しで片側に10人が並ぶので隣との間隔も狭いチュー私の左手には5人組が、右手には4人が並ぶが、隣が自由人。

札束身に着けているウェアや道具を見ればかなりお金を注ぎ込んでいることが分かり、上級者だと推測できる。AGSガイドの付いたジギングロッドにステラSWをセットして、リブレのハンドルが奢られている。船には前後に大量のロッドホルダーが設置されているのに、使い勝手だろうか、私の後方に三本とも立ててある。横波が激しくて、揺れる度に私の頭にリールが当たるので、已むなくそこを外れるも、前に行くと隣と詰まるし、後ろに行くと彼に近づく。

その彼は前後にフックを付けてシャクり斃すのだ。

イルカサワラ狙いではラインを切られるのを防ぐためにアシストフックは使わずリアフックのみというのがセオリーだが、掛け率を上げるためにアシストフックを付けるなら歯で切られるのを防ぐためにワイヤー入のPEを使う。こいつがクセ者で、ワイヤーのせいでフックが横に開いて靭やかにたなびかない。しかもリアにはブレードを付けているため、ジグが回転しやすくなる。つまり、ラインが近づくと高速回転するアシストフックにこちらのラインが絡めとられてしまうのだ。私はそれを祭でんでん太鼓」と呼んでいる。

そのため、朝から何度も後方の人らとお祭りしている。

祭りの原因は潮の流れだったり、タックルの潮受けだったりとはっきり分からないものだが、自分ばかりがお祭りしているのなら、何かを変えなければお互いに釣りができなくなるだろうショボーンしかもキャストが得意ではなさそう。強風が船を流すドテラでは、手前に落としてもジグが着底する頃には遠方までラインが出ているが、キャストして横引きするほうが遠くまで探れていると思ってしまう。なので、風の弱い日は艫やお立ち台を選んで周囲と違う方向にキャストする。

彼は胴の間にいながらキャストするムキー。船の揺れにシンクロしないと5mも飛ばない。うまく飛んでも他人のラインに被さっている。私のラインはPE1.5号なので、少しでも擦れたら感覚が伝わってくる。彼は3.0号を巻いてきたそうな。

太いラインは潮受けも大きく、引き抵抗もある。お祭りに気づきにくいのだろうか。毎回誰かと祭っている。そのうちにライン団子を釣り上げたようで、見ていると、隣の人と祭ったまま全てのフックに糸が絡んでエグいでんでん太鼓になっている。こうなると、相手は災難でおそらく解くのは無理だろう。ところが、何とかしようと一つずつ手繰っているので、その間釣りはできない。次に祭った時は私の左手の人とのお祭りで間に挟まれた私も釣りができない。移動合図があっても、お祭りで回収できないので移動もできない。

彼に全ての原因があるワケでもなかろうが、同じ人ばかりがお祭りしているのなら何とかしてもらいたい。慣れた人ならお祭りをほどくにもティップを離してラインに軽くテンションをかけてくれたりするが、ほどけないからと竿で強引にラインを引っ張る。シャクってもPEは締めこまれるだけだと心配していると、パチン!と甲高い音を立ててラインが切れてしまったびっくり

彼はノットをやり直すために離脱。

続くガーン