毎年恒例の京都・清水寺でお坊さんが今年の漢字を大きな筆で書くイベント、今年は生中継したテレビ局もあったらしく妙な盛り上がりですが、今年は「熊」でした。熊がいない九州の北九州市小倉北区に住む私ですが、本州とは狭い関門海峡(最も狭いところで700mとか)で隔てられているだけの北九州市門司区では熊が泳いで渡って来ないか監視体制を敷いているとのこと、冗談のような話ですが本当です。

 私が持っている書籍「自然の見方が変わる本/2007年、山と渓谷社」によりますと、広島あたりの中国山地の話ですが熊の目撃例が増えるのは熊の個体数が増えているからではなく、山で熊が得られる食料が乏しいために熊が行動範囲を広げるからとのことです。なので目撃即駆除とすると熊が絶滅してしまうおそれがあるとのことですが、このへんは人によって意見が分かれそうですね。私としては過去の熊の駆除数のデータと照らし合わせてみて駆除数を決めてはどうかと思います。ゼロか100かではなく、人里に近づきすぎた熊は駆除するけれど人間が駆除のために態々(わざわざ、熊と漢字が似ています)山に入ったりはしなくて良い、地域あたりの駆除の上限数を設定してはどうでしょうか。

 熊が人里に近づいてきてしまう現象は近年日本に見られる環境変化の一つと思われますが、その変化がよく言われるのが、日本の海です。私は釣りや魚が好きで魚関連のネットニュースもよくみるため、私のYahooニュースは各地の魚ニュースがよく出てきます。 今年印象に残った魚関連ニュースとしては、函館市は市の魚がスルメイカなのにスルメイカを獲ってよい漁獲枠を日本の他地域で使い果たしてしまってさあ大変との話、これについては水産庁がもっと仕事をしないといけません。各都道府県ごとに枠を決めればよいだけです。そして函館市はスルメイカをむやみに売ったり食べたりするのではなく管理を厳しくするべきですよね。ただ九州で獲れよく食べるケンサキイカの方がスルメイカより美味しい…とは私の感想です。

 そして私の地元・広島市をはじめ瀬戸内各地で養殖のカキが死んでいる地点が多発、この冬はカキがあまり食べられなくなりそうとのこと、鈴木農林水産大臣や広島県知事も現地入りして今後の支援を約束しました。ただ、カキ養殖業者だけなぜそんなに優遇するのかという反発の声も聞こえます。それは確かにそうかもしれませんが、とりあえず今年度はカキ養殖業者を支援して良いと思います。日本全国にカキを供給し広島の重要な観光資源の役割を担ってきたのですから、その功績は小さくなく優遇に値するものです。ただし、来年以降はカキ養殖を縮小・廃業し事業転換の道を探るべきです。私は日本の漁業は獲れるものをもれなく素直に食べること、そこに価値を見出す方向に行った方が良いと考えています。養殖や放流は見方を変えれば人間による恣意的な環境の改変であり破壊です。

 結局、熊にせよ魚介にせよその異変の原因はここ数十年の私たちの便利快適な生活の追求が原因なのは明らかです。日本の山、海は人間によってかなり破壊されました。このことが熊や魚介にとって良いはずはありません。しかしながら私たち人間は来年も再来年も自然の改変、破壊を続けることは間違いなく、私は自分がそんな世の中の一員であることが残念です。…今年の1月最初のブログに書いたのですが、私はカキに再三あたってしまい二度と食べないことにしました。九州でスルメイカは食べませんし熊も九州にはいません。だからってカキやイカのことも熊のこともどうでもいいや…という態度は取れないものです。