私のLPOな仕事

富永です。

お越しいただき、ありがとうございます!!

私の専門分野というのも結構広いわけでありまして、
LPOについても対応せにゃならんこともしばしば発生しています。

LPOというと、それこそ、高屋さん がされている
Landing Page Optimization といった、Webページをよりよくするための活動が
日本だと一番最初に思い浮かぶかも知れませんけれど、
私にとってのLPOとは Legal Process Outsourcing のことです。
日本語に無理矢理にしてみるならば法務手続きのアウトソーシングですね。

私はここではITと仏教のブログを書いているわけですけれど、
どこらへんが法務に絡む人なのか、想像できますでしょうか?

ITの分野もさまざまな法的知識が必要になってきているのです。

・著作権対応
・個人情報保護法対応
・セキュリティ対応
・システム開発関連の契約書の文書作成・チェック

などなど。


たとえば、最近の具体的な事例を書きますと、
ガンブラーというウイルスが流行し、大手企業のホームページが感染し、
大手企業のホームページを見た人が次々に感染していったということが
今月は注目されましたよね。

私個人としては、そのウイルスの挙動についてのロジックのほうに
興味があるのですけれど、
仕事として、法的には次のような対応を考えることにもなるのです。
(無論、感染しているようなシーンに遭遇したら駆除もしますよ!)


ガンブラーに感染したホームページ
　　- を制作した会社の業務請負契約書のチェックや変更
　　- のサーバを運用している会社の運用規程のチェックや変更
　　- に絡んだ業者を採用してしまった業者選定の基準のチェックや変更

という具合に、それぞれの立場の会社に対して、アドヴァイスをする必要があるのです。


私は法学部を出たわけではありませんけれど、
法律に詳しく、かつ、ITにも詳しい人というのはそうそういないのです。
ITに詳しい人が法律を学んだほうがいろいろとスピーディーに対応できてしまうんです。

そんなわけで、何か事件がある度に私の仕事は増えますが
給料は変わらないという、ひどい日々を送っている私でもあります(笑)。
そこを取り返すために情報商材とか作りたいところですけれど、
それを作っている時間も取れなくなってきており、
最近はシンハラ語のブログやメルマガは開店休業状態に陥っています(笑)。


いずれにせよ、
いくらデザインがかっこよくても、
人を惹きつけるコピーが書けたとしても、
SEO的あるいはLPO的に集客が上手であったとしても、
パスワードの管理が甘かったり、
顧客やその先にダメージを与えてしまうようなホームページ制作業者は
今後生き残っていくことは困難になっていくと思われます。


生き残るためには、

技術的なことは当然わかり、法的なことにも強い

という状態でないと経営は厳しくなっていくように思います。

自分ができないことは、できる人にお願いすれば解決できますが、
IT法務について詳しい人は本当に少ないですから、
そういう人に出会えるかどうか、
そういったことも益々重要になってくるものと思います。