人との距離を縮めるテク。 | 音楽座ミュージカル 冨永波奈オフィシャルブログ「send a brand new message to ...」Powered by Ameba

人との距離を縮めるテク。

私は女が好きです。

ん、語弊があるな。

性的嗜好という意味ではなく、女という生き物が大好きです。

女が3人集まればだいたいのことはおもしろくなります。てゆか、私がおもしろくする自信があります。

これはまさに中高6年間の女子校生活で培ったスキルなんだけど、中でも私の大好物は

「自虐女子」

これはね、テッパンだよ。女子として。

いかに自分を笑いのネタにできるか、が女子界で価値高い存在として重宝されるかの基準といっても過言ではないです。

よくありがちな、「男がうんざりする女」の代表例として「オチのない話を延々とし続ける」女が挙げられます。

オチのない話にうんざりするのは男だけじゃないんだよ。
女子界では、うんざりするどころかオチのない話を延々とし続ける権利さえ与えられません。
すなわち、「おもしろくない話は聞いてももらえない」(あくまで私の経験に基づく)

おもしろい話っていったってそんなネタないし、それができたら今日からでも芸人になれる。

で、一番手っ取り早く女子たちのハートをつかむのが「自虐ネタ」なのだわ。

自分の弱点を笑いに変えて提供する。ということです。

ヒトは物心ついてからから死ぬまで社会的な生き物であることを強いられます。もう一生誰の目にも触れずにアマゾンの奥地で自給自足生活で生き抜くと決意しないかぎりは社会の一員であることを求められます。

同時に自身の存在も社会の一部として認識しているため、どーーしたって隣の人と自分を見比べるのです。それはもういたしかたない、ヒトの運命。そんな「社会性」という複雑なルールの元生き抜くためには自分という存在をいかに相手にとって心地良いものにするか。これは、自分を消して相手に迎合するというだけの意味ではありません。このことをすることで、結果的に自分にとって良い環境を生み出すことができるのです。生まれ持った術なのです。

ややこしい話になってきたけど、ようするに相手には自分をネタに笑ってもらっていい気持ちになってもらうってことです。自分をネタに笑ってもらうことで相手が感じるのはこいつより勝ってる、という「優越感」だけではなく、お、なんだ緊張するような相手じゃないじゃん!という「親近感」です。

突然、めっちゃ暗算早くて足も速いアラブの石油王の子どもがペットのライオンを連れて近づいてきたら「、、、友達になれるかな」不安になる。(たぶん)だけど、そんなイケイケな人がランボルギーニから降りてきたら、、あれ?ズボン履いてくるの忘れちゃった!まさかのパンツいっちょ!だったら一気に笑えます。

このように、醜態をさらしまくる自虐ネタというのは新学期の友達作りにもおおいに役に立つテクニックなのです。

ちなみに、私の母は中高大10年間女子校でトレーニングを積んだ栄光をお持ちです。

何年か前に、小さな肩掛けバッグが流行っていたため、「私もほしい!」と意気揚々とブティックにて可愛げなミニバッグを肩から下げて鏡の前で一言。

「巨木にとまるセミのようでした」

可愛いバッグを肩から下げて街を歩けなかったというイタい経験を消化し、ネタとして娘に披露する、このプロセスができあがってます。むしろ、バッグを提げて鏡の前に立った瞬間にいろんな意味でニヤリ、としたはずです。


このように、日常のささいな「イタい経験」は周囲の女子たちと共有することで自らの最大限のパフォーマンスを生み出す環境設定の一因となりうるのです。

さて、ここで大きな問題が。

私は大船の山の頂上にある女子校から共学の大学へ進学しました。しかも、何を血迷ったか日本一イケイケでうぇいうぇいな青山学院大学に。(青学がイケイケでうぇいうぇいだと言われる所以については改めて考えてみたいと思う)

そこで気づいた。

「私のテッパン自虐キャラは女同士だから通じるんだ・・・」

※※異性(特に、出会って日の浅い)に向かってあまりにもハイレベルな自虐ネタを披露すると相手がドン引きするので注意してくださーい※※


男女比1:9の英米文学科だったことが幸いして、なんとかめげずに4年間大学には通い続けました。
そして最近は異性に対してはあえて「オチのない話を延々とする」というのを実験的に行っています。
いくら男女平等!雇用機会均等法!なんつってもおそらくヒトは本能には逆らえない。男性は女性より優位な立場にいたがる性なのだ。(あくまで私の意見です)
オチのない話を延々とすることで「ああ、これだから女は」とうんざり半分、「やっぱ俺の方がイケてる」優越感半分なのではないかい!男性諸君よ!!

ただ、この実験には一つ弊害がありまして、、まあ私の問題なんだけど、そもそもあまりカンパニーの男性陣から「女」として認識されていないので「オチのない話を延々とし続けるただの人」として認識されてしまうという。。
なんていうか、ハエが飛んでる、くらいの認識じゃないかと思います。

と、いうことで私はこれからもずっと女子(とそろそろ呼べない女たち)とともに自虐ネタを駆使しながらただただ笑うという一見何の生産性もない、しかし実は奥が深い世界を探求しつづけようと思います。


ちなみに、わたし高校の友達からは「自虐すぎて面倒臭い」とよく言われます。

なにごとも、ほどほどに。


四谷のラムちゃん、売られていった。。。