龍馬と夢紀行 -938ページ目

幕末の三舟

世に言う「幕末の三舟」とは、
幕末期に活躍した幕臣の勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の総称です。

先週末、行きつけの画廊で、
勝海舟の書画を購入したことを昨日のブログで書きましたが、
実はその折に、もう一幅の書も合わせて購入しました。

高橋泥舟の掛軸です。
$龍馬と夢紀行-1 

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高橋泥舟は、旗本山岡正業の次男として生まれ、妹・英子は山岡鉄舟の妻。
22歳で講武所槍術教授、万延元年には同槍術師範となり、
文久3年、上洛中の将軍家茂から浪士取扱を親諭され、
勅許を奉じて従五位下に叙せられ、伊勢守を称しました。

鳥羽伏見の敗戦後に帰東し謹慎する慶喜の警護にあたる。
そして、勝海舟は西郷隆盛との会談に際し、
その使者として泥舟を選ぶが、泥舟は主君慶喜の身を案じてそれを辞退し、
義弟山岡鉄舟の駿府派遣を提案しました。

廃藩置県後は、徳川家が静岡に移住するのに従い、
地方奉行など勤め、東京に隠棲して書を楽しむなどの余世を送りました。

余談ですが、
これで私の収集も「山岡鉄舟」「勝海舟」「高橋泥舟」と幕末の三舟が揃ったことになりました。
近々に「歴史回廊」でお披露目致します。

方向転換

先週末、顔馴染みの隣県の骨董商へ出かけました。

今回の目的は、いつもの幕末関連の書画ではなく、
私の大好きな棟方志功直筆の素描画が出たということで、
実物をみて購入を検討しようと思ったからです。

ところが、画廊に入るや否や、
壁にかけられた一幅の掛軸が目に留まりました。
クレジットは掲示されていませんでしたが、
書体からして紛れもなく「勝海舟」の書画でした。

それに気を取られつつも、目的の棟方志功を出してもらい手元で鑑賞。
昭和34年に棟方志功がヨーロッパに出かけたときに書かれた素描ですが、
一気呵成にスケッチブックに描写したような感じ。
そして何とも棟方志功らしいものでした。

この時点では、心は棟方志功買いに靡いていたのですが、
やはり勝海舟の書が気になって仕方がなかった私は、
店主に対して値段を問いただしました。

すると店主から返ってきた言葉は、
「tominagaさんゆえ、特別価格として、、、。
 それでも最低○○万円はお願いしたい」と明確な数字が提示されました。

お値打ち感を抱き、心揺れる値段を聞いた私は、
いつしか棟方志功の素描は消え去り、
勝海舟の掛軸へ傾倒する心変わりが起りました。

そんなこんなで、
いつかは手にしたいと願っていた勝海舟の書画が手に入りました。
現代、読み下しを依頼していますので、内容が判明次第ブログで紹介致します。

プチ旅行

10月末の二男の結婚に引き続き、
いよいよ長男の結婚式がすぐそこに迫ってきました。

このところ相次ぐ子供の結婚で、
色々と慌ただしい土日を送っていましたが、
これでようやく一段落することになります。

そんな状況で、
お疲れモードの家内を相伴してプチ旅行に出掛けることにしました。
行き先は名古屋から近場の越前福井へ。

その理由は至って明瞭で、
旬の越前ガニを鱈腹食べてこようと意見が一致したからです。
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私曰く、
「もうカニを見たくない、というまで食べてこよう!!」と
何とも威勢の掛け声でこのプチ旅行が決まりました。

そして宿泊は、
もうひと足伸ばして石川県加賀市の山中温泉へ。

長男の結婚式の翌週に出掛ける予定にしていますが、
車で出掛けますので雪だけは降らないように祈っています。

変化すること

この9月決算を過去最高の売上で終え、
弊社は10月から新年度に入りましたが、
10月と11月も前年を上回る状況に胸を撫で下ろしています。

毎年なのですが、
年末までの第一四半期は弊社にとって重要な位置づけですので、
12月の結果を待たずに昨年を上回る勢いに安堵感を覚えます。

2ヵ月ほど前にも記事にしましたが、
従来のクライアントコミュニケーションを別角度から試みて、
この夏頃から「基本的なことから変化をさせよう」と、
当たり前の業務を「受動態」からオフェンシブな「能相」にシフトしました。

クライアントニーズは、
混沌とした時代性と相まって従来とは異なるはず、との仮説のもと、
専門的な対応が遂行できる『用役性(非有形性)』の素地醸成を試みました。

その第一弾が徐々に功を奏してきたのかもしれません。

これからは、これらをベースに、
徹底したクライアントデータ分析のプロファイリングを実施して、
次の段階へと進んで行きます。

とにかく社会が変われば自分たちも変わらなければなりません。
難しい世の中になってきましたが、
変わる労力を惜しんでいては何も始まりません。

それくらいに思っていてちょうと良い加減かもしれません。

そんなこんなで、
今年も通常のボーナスとは別に臨時手当を支給することにしました。

山本八重

再来年の大河ドラマは「八重の桜」。
来年早々になると思いますが、
主人公の山本八重を絡めた新商品を発売する予定にしているのですが、
それだけではいけないと、さらに単独の商品を目論んでいます。

そんな状況で、
会社近くの大型書店に足を運んで関連書籍を探し求めたのですが、
まだ「山本八重」関連の書籍が少なく苦慮していました。

ところが昨日、ようやく関連書籍を発見。
藤本ひとみ『幕末銃姫伝―京の風 会津の花』
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これ幸いと、迷うことなく購入して、
いそいそと昨日から読み進めています。

最初から、幕府と朝廷の間で翻弄された会津藩の姿を示されると
何やら重苦しいなと心配していましたが、
そうではなく、冒頭から兄・山本覚馬の関わりで、
佐久間象山、勝海舟が登場する展開に興味がそそられました。

まだ完読していませんが、
幕末期に於いて時代の枠を越えようと必死に生きた強い女性の物語感が漂っています。
まずは、とりあえず一冊目です。