風の谷のナウシカから見る二元論 | Nail Salon Ruby
かなり久しぶりの投稿になってしまいました💦
 
 
 
 

 

 

 
3年くらい前のコロナ禍で
インスタグラムに投稿したナウシカの感想文
 
の内容を
友人にもっと詳しく知りたいと
リクエストもらったので
加筆,修正してアメブロに
書くことにしました🤲
 
 
 
 
 
 
風の谷のナウシカ
 
映画も素晴らしいけど
原作も素晴らしい。
 
日本は明治時代に西洋の文化が入り、
科学技術を学び株式会社が増え
経済大国になりました。
昭和初期に戦争が起こり
焼け野原から
こんなにも高度成長を成し遂げたのは
日本人の勤勉さ、真面目さがあったからこそです。


明治時代から
 
教育の在り方も変わり
そして
同時に二元論の思想も強くなりました。
 
優秀と愚鈍 健康と病気
男性と女性 善と悪
富と貧など
 
 
対立する考えでどちらかを見下したり根絶したりするのは
元々調和を大切にする
私達日本人からすると苦しさがあるのでは…
と思います。
 
ハリウッドもディズニーも
日本の昔ながらのアニメも
悪者がいて、強いヒーローが現れて、
敵をやっつけてめでたしめでたし…
 
 
そんな陽極まった男性性の物語を
幼き頃から観て来たけど… 
 
 
ナウシカは
キツネリスの恐怖心に始まり
王蟲(オーム)や粘菌の憎しみや怒りを戦わずして
 
 
「受容」
 
して鎮めていきます。
これが
陰(女性性)のエネルギーなのですよね。
 
 
だから、あんなにも
私達はナウシカに魅了されたのかもしれません。
 
 
マンガでは映画では観れないナウシカの
心の葛藤も描かれていて
胸を打たれます。
 
 

 

 

日本には調和を意味する
 
 
物心一如(ぶっしんいちにょ)
 物質と心は一体であるという考え
 
 
 
自他一体(じたいったい)
 わたしとあなたは1つの存在
 
 
 
生死不二(せいしふに)
 生きることも死ぬことも根源的には
 同じもの.分離はないという考え
 
 
身土不二(しんどふじ)
 人間の身体と暮らす土地は一体
 つまり自分の暮らす場所から作られた作物をいただくこと
 
 
 
という総てを一つとする
一元論の思想を先人は残してくれています。
 
調和を忘れると争いが生まれます。
 
 
 
英語には必ず主語が入ります.
あなたと私、他の誰か
と分けている概念ですが
 
日本語は主語がない言葉が
たくさんあります。
 
 
 
 
ありがとう
 
 
いただきます
 
 
もったない
 
など
 
あなたと私、そして自然をも
 
「分けない」
 
思想が言語となっています.
 
 
古来の日本人は自然を神と考えいて
 
そのアミニズムの精神が言葉にも宿っているのだと
思います。
 
 
 
 
 
 
マイナス思考や物質主義は
地球の地軸を狂わす
と白鳥哲監督の映画
でおっしゃっていました。
 
 
見えるもの,見えないもの
相反するものが存在するのは
この世の事実です.
 
身体で言えば
 
呼吸は
 
「吸う」(心臓は広がる)
「吐く」(心臓は縮む)
 
朝から昼は
「立って」
 
行動(拡散)
 
夜は
 
「横」
 
になって寝ます(収縮)




 
見えないもので言えば
 
 
愛と憎しみ 悲しみと喜び
 
 
感情を
「溜め込む」
「吐き出す」
 
 
 
例えば
 
好きな人への好きという想いを心に
 
「溜め込んで」
 
告白するかしないか悩んでる状態は
「葛藤」「気持ちの渦」
 
が挟まれて
 
「告白」(吐き出す)
 
といったように
 
色々と永遠に例は出てきます.
 
 
 
これは広がるエネルギーと戻ろうとするエネルギー、陰陽がぶつかり合うと
バランスを取る為に捻り(葛藤)が生まれます.
これは永遠に繰り返されます.
 
 
 
それは自然現象にも現れていて
 
台風、渦潮、髪の毛のつむじ、
植物のツル、貝、指紋、などなど
そして赤ちゃんが産まれる時も。
 
日本の神社のしめ縄も
DNAの二重螺旋も
相反するものの調和が望ましいと教えてくれている様な気がします。


(去年行った出雲大社。しめ縄に感動🥹)



 
宮崎駿氏は30年以上も前に
マスクなしでは生きられない世界
(腐海の森)を描いたのですから…
 
 
そこから私達人間は学ばなければいけなかった
と1人で勝手に想いを馳せます。