今日は僕がなぜ純正調に取り組むようになったのか、ということについてお話しします。

合唱をはじめると「ここは第五音だから少し明るく高く感じた方がハモる」といった風に、自然とバランスや音程のことを気にして歌うようになっていくと思います。

僕も楽譜の音符一つずつに①③⑤⑦などの数字を書き入れて、自分の和音の中での役割を確認していました。
そして、自分のパートの旋律の中で、それぞれ⑤が出てきたら第五音なので、根音のパートに意識を持って聞く、というような作業をしていました。



ここで、一つ考えてみましょう。
このやり方、全ての根音をピアノで弾いた音をもとに歌うとしたら、一体何通りのCの音が出てくるでしょうか。
平均律のピアノのCを0セントとして考えてみましょう。

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このように

①ドミソ→根音なので鍵盤の音と同じ 0セント
②ファラド→第五音なので少し高め 2セント
③ラドミ→短三度なのでだいぶ高め 16セント
④ラ♭ドミ♭→長三度なのでだいぶ低め -14セント
⑤ソドレ→第四音なので少し低め -2セント

といった具合に、各音に
①根音としての音高
②第五音としての音高
③短三度としての音高
④長三度としての音高
⑤第四音としての音高

などが存在し(実際はもっと多いと思います)
それらの音をつなぎ合わせて各パートが旋律を作っていかなければ完璧なハーモニーは実現しません。

歌い分けなければいけない音程は何種類出てくるのでしょうか…
○種類の全音、□種類の半音、△種類の跳躍音程…
気が遠くなるほどの音程が出てくることと思います。


純正調は例えばハ長調の曲を歌う場合、Cの音をDoとして移動ドで読みます。
調の主音なので、その音は絶対にぶらさずに、そこから周りの音を設定していくため

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Cはずっと同じ音になります。
また周りの音もCを基準に設定していくため、そこまで種類は多くありません。
歌い分けるべき音程も両手で数えられる程度になります。

圧倒的にシンプル
なんですね。

シンプルということは、安定しやすいということです。
ハーモニーが安定すると、音楽がよりしなやかになるのでは、と思いこの理論を勉強してみようと思ったのでした。

まだその段階には行けていませんがσ(^_^;)
むしろ音程ばかりが気になって他が手につかなくなったりして(´・_・`)

まだまだ研究を続けていこうと思います!