介護体験 | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

先日、親しくしている友人の飼っているワンコが虹の橋を渡りました。

ものすごくショックを受けていて、動揺しているのを見て、私もとても悲しくなりました。

 

火葬の件を相談され「ネットで車で来てくれるところを見つけたから頼もうと思う」と言うので、慌てて止めました。

確かに車のところは料金も安いし、個別火葬だからお骨が他の子と混じることはないですが、いろいろと評判が悪いことも多いので・・・。

 

私は昨年の10月に愛猫を亡くしたときは、通院している病院にペット霊園を紹介してもらって、そこで個別火葬にしてもらいました。

祭壇もちゃんと作ってくれて、安置したカゴの中の愛猫を花で囲んでいただき、火葬の後も綺麗に残ったお骨を一つ一つ説明してくださり、お骨上げもさせてもらいました。

ほぼ人間と同じ葬儀、火葬です。

 

そこまでやるかどうかは飼い主の気持ち次第ですが、きちんと送ることによって自分の気持ちの整理もできるのだと思いました。

 

友人にも後悔はして欲しくなかったので、うちの愛猫のときの話をして「できればペット霊園でやった方がいいと思うよ」と伝えました。

結果的に良心的なペット霊園で葬儀と火葬をしたそうで、「聞いて良かった!本当にありがとう!車のでやってたら後悔してた」と言っていたので良かったです。

 

その我が家の愛猫ですが、亡くなる一週間前からご飯を食べなくなり、3日前には歩けなくなりました。

歩けないのにしょちゅう立ち上がるので、その度に支えないとバッタリと倒れてしまう状態でした。

お水もご飯も口元まで運び、食べられない、飲めないになったときは、指で口を濡らしてあげたりしていました。

 

トイレも支えて、用を足すと意識が飛びそうになるので声をかけながら抱えてトイレから出し、クッションに戻してあげていました。

亡くなる前日にはトイレにも行けずに、ペットシーツを敷いたクッションでそのまま用を足していました。

 

亡くなるときは、私の腕の中で、数度長く息を吐いて亡くなりました。

最期を看取れたのは、本当に良かったと思っています。

 

20年も一緒にいて、子供がいない私たち夫婦にとっては娘と一緒です。

立ち直れず、仕事をしててもご飯を食べてしても、急に言いようのない悲しさに襲われて泣いてばかりいました。

 

そして12月に主人が前頭側頭型認知症と診断され、愛猫を失った悲しみから立ち直れていないまま、更に大きな悲しみに見舞われてしまいました。

 

それでも、ふっと思うことがあります。

 

短い期間だったけれど、愛猫は「介護」を経験させてくれたのではないか、と。

3年間通院していましたし、トイレの介助や食事の介助もさせてくれたのは、もしかして「お母さん、私で慣れておきなね」と愛猫が言ってくれていたのかもしれない、と。

 

そして大切な人との別れを経験させてくれたのかもしれません。

 

もちろん主人は生きています。

でも入院していて会えません。

そして発病前の主人にも、もう二度と戻れないのです。

 

それを愛猫は分かっていたのではないか・・・と親バカな私は思ってしまうのです。