年末年始休暇に入り、少し朝寝坊ができるようになったおかげで、私の睡眠不足も解消されかかった1月2日の夜、とうとう「あの出来事」が起きた。
まだまだ先だと思っていた、便失禁である。
昨年の8月に少量の脱糞をしたことがあったがそれ以降はなかったし、
多少の尿漏れはあるが年齢を考えれば仕方がないよね、くらいに思っていたが、
今回はまさかの大量の便失禁だった。
まず晩御飯後の散歩から帰るとすぐにトイレへ。
「どうしたの?」を声をかけると「ウンチが少し出ちゃった」と。
トイレを出てから下着を替えないので「替えようよ」と履き替えさせた。
それからまたすぐに散歩に出かけ、今後は10分くらいで戻ってまたトイレへ。
再度声をかけると「いっぱい出ちゃった」と言う。
「パンツ洗濯するから脱いでちょうだい」とドア越しに声をかけると「捨てないと無理」という。
驚いてドアを開けさせて脱がすと、まさかの大量!
両足や床に滴るほどだった。
ついにきたか・・・・と思いつつ、本人もショックだと思い、優しく「シャワー浴びよう」と下着とズボンを脱がせる。
本人も「うん」と言ったのだが、なんと「一服(タバコ)してから入る」と言うではないか!
いやいや、あなたの両足ウンチまみれですよ・・・?!
そう言っても聞かない。
そのまま台所へ行ってしまう。
仕方がないので両足についたものをウェットシートで拭き、一服が終わるのを待った。
終わってからそのまま風呂場へ誘導し、「洗うから向こう向いて」と言うと「いい!自分でやるから!!」と怒った。
自分でできるとはいえ、その量をちゃんと洗えるのか?と不安だったが仕方がない。
実は年末から便秘気味になっていて、便秘薬を飲ますのもどうかなと思い、
乳酸菌飲料を飲ませていた。
甘いものにこだわるお陰もあり素直に飲んでいたのだが、たぶん飲みすぎてお腹が緩くなったのだろう。
ずいぶん前から尿意を感じにくくなっていたし、便意も同様に弱くなっていたのかもしれない。
だから「したい」を通り越してしまい「出た」になってしまったのだろう。
と理屈では分かってはいるものの、心情的には大ショックだった。
しかもよく聞いてみると少量の脱糞は何度もしている、という。
私が知っているのは2回くらい。
それ以外にもあったなんて・・・。
排せつの問題が出たら介護の大変さが何倍にもなると理解しているだけに、
ショックからなかなか抜け出せなかった。