1人で生きられるようになりたかった
1人で生きられる力が欲しい
自立して生きていきたい
何があっても乗り越えられる力を手に入れたい
これは、
学生時代のわたしがずっと思っていたことです
自分の家族がすごく嫌で 自分だけの空間が欲しくて
誰にも干渉されず、1人で生きていたかったんですね
家族の助けが無いと生きていけない自分が情けなくて
悔しくて、自分の無力さに、自分に対して怒ってました
自立して1人で生きるためには
弱い自分ではいけない、強い自分にならないといけない
そう強く決意していたので
当時の私はほんとに色んな鎧を着て、
めちゃくちゃ頑固で、心の壁がぶ厚かったです
周囲にめちゃくちゃ敵をつくってました
負けまいと対立してました
負けることが本当に嫌でした
負けるは、自分の中での負けたという基準です
例えば、誰かに弱音を吐くとか、弱い自分を見せるとか
カッコ悪い自分を見せるとか、できない自分とかが
自分の中の負け基準でした
すごい勝ち気で負けず嫌いで気が強くて、
負けないように必死で努力してました
辛く苦しい状況を耐え抜くこと、試練に飛び込み鍛えること、
それが自分を強くすることだと信じ、
自分を追い込んでいました
だからこそ達成できたことも、できるようになったことも
いっぱいありました
だけどある時ふっと
何も頑張れなくなりました
ほんと何も手につかなくて
めっちゃ頑張ってた勉強も部活もバイトもなにもかも
気力がなにもでてこないんですよね
その時すごく周りの先生に、友達に支えられました
今までも支えてもらってましたが、気づいていませんでした
自分でなんとかするんだ、1人でなんとかするんだと
思って頑張っていたので、1人で生きている気でした
でも、何もできなくなって弱ったとき
はじめて支えてくれている人がいることに気づいたんです
そして、こう思いました
ああ、1人で生きていくことってできないんだ・・
自分が頑張れているときはいいんですけど、
やっぱり生きていたら、良い時ばかりじゃなくて
自分にとってしんどい瞬間って絶対きますよね
その時に1人で乗り越える強さはわたしにはありませんでした
少しその事実が悔しかったりもしました
自立して生きるって1人で生きていけるようになることだと
思っていたんですが、どうも違ったようでした
そして、誰かに頼ること=負け ではないということも
知りました
強いとか弱いとか、勝ちとか負けとか
そんなことばっかりで生きていたので
強く荒れるよう、勝てるよう、
めちゃくちゃ心を鋼にしていました
尖ってたし、刺される前に刺してやろうみたいな
超攻撃型スタンスでした
そんな自分がいたなんて
かわいすぎて笑っちゃいます
今にも折れそうな心を守るよう
いっぱい棘をまとっていたんだな~と
強くいたいみたいな気持ちは
今もゼロになったわけじゃないです
芯があるけど柔軟で、何かに依存することなく
自立して生きる女性は今だって憧れです
だけど、ちゃんと周りに助けてって言えるようになったし
超攻撃型スタンスもなくなったし
周囲は敵しかいないなんて思わなくなったし
受け入れられることも多くなったし
ずいぶんと生きやすくなりました
困ったときは周りに助けを求め、
1人きりでは絶対生きられないわたしは
あの時のわたしからみると
なりたくなかった自分で、弱い自分です
だけど、今は、こんな自分を気に入ってます
だから生きるのはおもしろいですね・・・
なりたくなかった自分になって、
それを気に入ってるなんて
まったく想像もできなかったです
だけど、一生懸命尖ってつんつんして
周囲を攻撃して、自分も攻撃して
一生懸命に自立して生きようとしていた
あの時のわたしが無かったら、今のわたしも絶対にないです
今のわたしを気に入ることができているのは、
あの時のわたしがあるからです
だから、どんな自分も、どんな経験も
すごく大事でどれもなくてはならないものだったんだなと
ほんとに思うんです!
自分の事が好きでも嫌いでも
自立していてもしていなくても
勝っても負けても
ぜーーんぶOKってことです!!
どこかに行くために全部全部必要なことです