守りたいもの
わたし、ずっと家族に対して怒ってました
たぶん20年以上ずっとです!
なんでお父さんとお母さん仲良くしてくれないの?
どうして自分の家は普通の家族と違うの?
お父さんなんでお母さんに優しくできないの?
お母さんなんでそんな余計な一言を言うの?
社会人になってたまに帰る実家の少しの時間ですら
家族に会うたび怒りがありました
なんか自分でも抑えきれない怒りがあったんです
もう大人なんだし仲良くしたいって
いつも頭では思っているんです
だけどどうしても優しくなれない
なんで?なんで?ばっかりでちゃう
そんな自分の事もすっごい嫌いでした
だけど最近はすこーしすこーし
家族がだいすきです
離れていてもとっても好きです
東京に引っ越して離れたからこそ
ちょっと冷静に見れることが多くなりました
そして気づきました
わたしの家族に対する怒りはぜんぶ
家族に対する愛情だったということを
愛が強いゆえに、許せなかったんです
小さかった自分が大好きだった家族を
自分は小さい時から
自分なりに守ろうと必死でした
大好きな家族を自分が守りたかった
だから自分の家族を悲しませる存在が
許せなくて仕方なかった
私の大好きなみんなが、なかよく
なんでもないことで笑っているあの空間が居心地が
大好きでたまらなく
それを守ろうと、取り戻そうと必死でした
そんな小さかった時の
愛おしいかわいらしいいじらしい自分に気づいた時
涙がぶわーーーーってとまりませんでした
こんなにも自分は家族が好きだったんだ
だから許せなかったんだと
小さい時の自分は小さいままで
自分の心の中でずーっと必死で守ろうとしてたんだと
そんな一生懸命ながんばりやさんな自分に
今まで気づけなくてごめんねをしました
怒りが溢れるほど、涙が溢れるほど
ずっと気付いてほしかったんだなって
わたしが大人になった頭で
無かったことにしていた
気付かないようにしていた
だからずっと家族と向き合うことが苦しかった
心の中のかわいらしい幼い自分に気づいた時
心がすっとかるーーくなりました
家族に対する怒りもすーーっと消え
私がいまここに存在していることそのものが両親からの愛なんだと
ふかーい安心につつまれました
怒りの裏には、自分のすごく大事なものが隠れています
大事なものだから、それを侵害されると許せないんです
そして、それを大事にしているのは
小さかったころの幼い一生懸命で健気でいじらしい
とっても可愛らしい自分そのものなのかもしれません
はやく見つけて気づいてあげて、いっぱい抱きしめて上げれるといいですよね
遅くなってごめんね~って伝えました