インスタグラムを始めてから、ブログを更新する頻度が
めっきり減って、時々「あっ、更新しなきゃ」と思うのだが
よくよく考えてみると、殆ど自己満足の世界で綴ってきた
「こんどう先生の日記」(bloggerからスタートしたのは
確か10年前だと思う)
誰に対して発信しているのかと自問自答。
元々は、クリニックの患者さんのお母さんから
「先生、常識的範囲で吐き出して見れば・・」と
勧められたのがきっかけ。教師から急に心理を扱い
兼務で事務長・ケースワーカーもこなさなきゃならなくなって
開院当時、私自身がパンク状態だった。
これまで、毎日子どもの顔を見て、大声を出しても大丈夫だった
「学校教室」から自分の「診察室(相談室)」になり
急に保健の先生的な立場になってしまった。
タバコを吸っているヤンチャな子たちを追いかけ回していた
教師としての自分が急に小さい部屋に閉じ込められた(笑)感が
否めなかった10年前だった。
クラス運営していた自分が、今度は一対一のカウンセリングを
したり、心理検査をしたり、電話対応で窓口業務も同時進行。
朝、9:30から外来がスタートするので、遅くとも8:00すぎには
クリニックに入り、準備をして、最終受付が当時は19:00まで
だったので、外来が終了してから、クリニックで夕食を簡単に
食べながら、当日来た子ども全員のケースワークをする。
帰宅するのは、ほぼ毎日日付をまたぐことになり、忙しい日になると
クリニックを出るのが、深夜2:00頃になるので
近くのビジネスホテルで一泊して、またクリニックに入るのが日課に
なっていた時期もある。
元々、医師の主人とは違い、教師上がりの私は、表現は正しいかどうか
わからないが、一人一人のエピソードが頭の中でぐるぐる回り、各子どもの
悩みを解決しなくては・・という焦りで自分独自の
突破口ばかりを模索し続けて、頭の中が休まらない時期(眠れない日)もあった。
そんな時、自分のブログにいろんなことを吐き出すと、スッキリした。
でもちゃんと名前を出しておかないと、感情のままに文字を羅列して
コンプライアンスの規定を破ってしまってはいけないと思い、
「こんどう先生の日記」というタイトルにしたのを覚えている。
そんなこんなで11年が経つ。Instagramで愛犬の写真や動画を
上げるようになっていて、結構楽しんでやっている。
10年ひと昔というが、気づけば、年齢が重なったせいもあり
力を抜くことが自然にできるようになった。
歳をとるというのがマイナスばかりではないと感じる今が
一番楽しいのかもしれない。毎日、息子より年下の「親御さん」と
「そのお子さん」と話をすると、時々、自分が別の世界からやってきた
人間のように感じることも正直あるが、
*いかにシンプルな言葉を使って、相手に理解してもらうか
*いかにシンプルなやり方で、相手に効果をもたらすことができるか
この命題を胸に毎日仕事している。今の時代や若い子の流行りを把握するより
これまで確実に間違っていない方法論を展開するか。それに尽きる。
だからいつでもニュートラルな自分を忘れない。巻き込まれているかどうか
いつも意識している。(巻き込まれている時は、文字や言葉が熱くなり多くなる傾向)
いつもどこかでクールに
そしてドライに。でも温かく真剣にシンプルなやり方で対応する。プロとして。
分野は違うけど、私の尊敬する大先輩のプロフェッショナルの先生が
ちょっとだけ元気がなかった(そう見えただけだが・・)ので、
思い切って偉そうに意見してみた。(根っからのお節介な性分)
好きな仕事だからこそ熱が入り、時々疲れるけど、まだまだ頑張ります。
仕事が終わったら 全て弛緩モード
仕事離れたら、小さい子どものように、まとわりついて
きてくれる子たちと遊ぶ。
素直で小さな子どもたちの時間も大事にしながら
時々 やっぱり食べたいものを美味しく食べるのが
リセットのコツ。