あれから10年が経ちました。

 

10年と書くと、自分の日常で考えれば節目の数字なわけですが、なんというか節目とか区切りとかとは思えず、うまく表現できないですが、とにかく10年という月日が経ったという気持ちです。

 

そして、このタイトルで書くブログも10回目。当時から、自分でできることはなんだろうと思いつつ、せめて3月11日に、東日本大震災のことを考えようと思って書き続けています。

 

今年は昨年のブログを書いてから、あっという間に、本当にすぐに1年が経過した感覚です。

 

 

そして、今もなお新型コロナウィルスは落ち着きを見せておらず、でも、少しずつ日常が戻っているような感覚もあります。

 

さて、3月11日は、とにかく2011年のあの日、14時46分に起きた東日本大震災のことを思い出します。こんなにも時間をはっきりと覚えていることは46年の人生の中でも唯一の出来事です。

 

10年経って変わったところ、また、復興した地域はあるのかもしれませんが、まだのところもあるとニュースや伝聞で聞きます。毎年書くこのタイトルのエントリでも同様に書いていますが、僕は直接被災した立場ではないので、あくまで東京に住んでいて、の感覚ではありますが、3.11きっかけで東北への気持ち、誤解を恐れずに言えば、気になる気持ちが強くなったのは事実です。

 

ここ数年、東北6県には足を運べていないので、新型コロナウィルスが落ち着いたら、ぜひどこかに足を運んで、今の状況を見て、聞いて、感じてみたいです。

 

今年は3.11をきっかけにしてこの本を読みました。

 

 

個人的に原発に関しては、そもそも絶対的な知識に乏しく、また、さまざまな発電所の電力を東京で暮らしながら使っているであろう立場としては、どこか遠ざけていたテーマなのですが、去年から今年に入り、日本各地での電力不足や停電のニュースを聞き、また、自分の業務で考えても、電力が前提になっていることから、改めて、知識を得ようと思ったのが理由の1つ。

 

そして、僕の大学の後輩が、まさに2011年に電力系の会社を立ち上げ、今では世界レベルの企業の1つになっていて、先日、ちょうどオンラインで話すことがあって、起業当時に話したことを思い出したので、この本を選びました。

 

内容に関しては、改めて震災、さらには、震災による原発事故の被害の大きさ、被災された方たちへの影響の大きさが伝わってくるとともに、ここに出てくる方たちが取り組んでいることが、これからの日本にとってとても大事であると感じた内容でした。

 

評論なんてことはできないので、この本を読んで思ったのは、今の日本、少なくとも自分の周りの生活は電力がなければ成り立たないわけで、じゃあ、この先どうするのか、少しだけでも意識を持っておきたいと思っています。

 

ただ、これも知識があまりない前提で意見をするとすれば、僕自身は原発が良いのか悪いのかわからないです。それでも、原発以外の、自然エネルギー、再生可能エネルギーが、実用のメドが立つとすれば、それは、今の社会にとって良いことだとは思います。

 

今後どうなるかはわかりませんが、この本を読んだことで、自分の考えがまた広がったりまとまったりするのではないか、読了後にそう感じた本でした。

 

そして、10年経つとどうしても気持ちとしては薄らいでしまっていた地震。

 

つい先日、1ヵ月前に2月13日に最大震度6強の福島県沖地震が起きました。そのときのツイート。

 

 

まずは大きな被害が出なかったことが一番で、あとは、10年経って薄らいでいた備えの気持ち、さらに、今は新型コロナウィルスの存在があるのでマスクを含め、新しい意識も追加されました。今後、当然大きな地震が起きないことが一番ですが、でも、日本は地震大国なので、心構えだけは持ち続けたいです。そして、まず、慌てないで行動することも。

 

最後に、10年経ったので10年前の東日本大震災の最初のツイートを掘り返してみました。

 

 

まず、そこまで緊張感がないと言うか、普通にツイートしていました。

 

とは言え、時間で見ると、2011年3月11日、15時39分にツイートしています。このときは、今のオフィス(市ヶ谷)にいて、自分の机の周りはかなり崩壊(単に片付けていなかったというのもあるので)しつつ、急いでビルの外に出て、それからTwitterはじめ、ネットの情報を追ったんですが、変な高揚感だけが強かった記憶です。

 

あとは同日予定していたイベントキャンセルの連絡など、思った以上に、その日(3月11日)は冷静で、やっぱり、気持ちがガラッと変わったのは、家に帰った翌日、朝、いろいろな情報を目の当たりにしたときでした。

 

このようにまた、とりとめもなく書いていると、あの、2011年の3月11日、そして、12日以降の状況を思い出してしまいます。

 

10年が経ち、復興できたこと、できなかったこと、また、新しい形の何かなど、いろいろな変化が起きています。そして、まだ復興途中の地域、また、復興そのものが難しい場所があるのかもしれません。当時の日常は取り戻せないとしても、あたりまえの生活が戻りますように。そして、これからもあたりまえの暮らしができますように。願うことで少しでも近づけるなら、願いたいですし、自分でできることはまだまだやっていきたいです。

 

最後に。毎年、3月11日は東北にまつわる何かを体験する中で、今年はこのお酒を呑みました。こちらを選んだ理由は、東北6県で唯一、足を踏み入れたことのない県、岩手県。その中で好きな日本酒が「あさ開」なので。

 

 

他の県はもちろん、岩手県にもぜひ行ってみたいと思っています。