8月も最終日です。さまざまなことが特別な年となっている2020年、プロ野球も例外ではない中、折返しを迎えます。ということで、今シーズン、初の、全体的な振り返りエントリを書きます。

 

さっそくですが、2020年8月30日時点のセ・パ両リーグの順位表から。

 

 

セ・リーグは、我がジャイアンツが怪我人や先発の人数不足の中、若手の台頭、監督の采配、中心選手たちの活躍が噛み合って、59試合時点で貯金14、2位とのゲーム差5.5の首位でシーズン折り返しとなりました。これはとても素晴らしい通過点と言えますね。

 

さて、セ・リーグ全体について、巨人目線で振り返ってみます。

 

まず、巨人は、開幕から7/11まで首位、そして、7/12に3連敗となった日にヤクルトに1回首位を明け渡したあと、翌試合からの7連勝でそのまま首位をキープ、今に至ります。

 

1回首位に立ったヤクルトは、その日から、怪我人などの影響から勝ったり負けたり、8月に入り調子が上がらず、今は最下位に。そして、ヤクルト含めセ・リーグ2~6位に関しては、首位と2位の5.5ゲーム差より小さい、5ゲーム内に5チームがひしめき合っている状況です。

 

こうなった要因としては、巨人が大きな連敗(3、4)をしたあと、必ず菅野が登板して菅野が勝つという状況なのが、今、着実に首位をキープしている要因かと思います。

 

2位DeNAは、大型連敗しないうえに、ここまで今永、平良の先発2人、そして、絶不調のヤマヤスの代わりの三嶋の完璧なリリーフでこの位置に。9月に入っていきなり巨人はDeNAを東京ドームで迎え撃つので、しっかり戦いたいところ。

 

最大借金8があった阪神が現在貯金1の3位、同じく最大9あった中日が借金5まで戻して(その前には借金1まで)4位です。この2チームは開幕当初、打線が打てなすぎたことで、出遅れ、そのタイミングで巨人がしっかり勝てたことが今の状況になっていますね。

 

阪神はサンズがかなり調子が良く、また、投手陣では西の安定感に加えて、高橋遥人の素晴らしいピッチング、そして、藤浪が復活の兆しを見せているあたり、後半戦にどうつながるか。中日も同様で、打つ方では大島、そして、ビシエド、高橋周平が上がってきているのが、巨人としては気をつけないと。投げる方では、エース大野がすばらしく、また、新外国人のロドリゲスの、あのムービングファストボールは手強い。その点で、8/29にノックアウトで勝てたのは大きかった!

 

そして、5位にいる広島。巨人としては、マツダスタジアムでまったく勝てなかったところの、7/14-16の3タテができたのは、苦手意識を払拭できたのではと。ただ、8/21-23の裏ローテでしっかり3タテ食らわされたのでまだまだ気は抜けない。広島のチームとしては抑えが安定していないこと、また、西川、堂林の2人が8月末時点で怪我のようで、このあたりも後半戦にどう影響がでるか。

 

6位ヤクルトは、巨人目線でいうと、坂口・山田哲人・青木・村上の上位打線、とくに、坂口か青木、どちらかには必ず塁に出られるイメージが強く、逆に、ここを抑えればいけるという感じで、つねに殴り合いの試合のイメージ。ただ、先発に関しては小川以外がちょっと弱いので、どのチームもとにかく打つ!という感じで対戦した結果、今の順位かな、とも(リリーフ陣の登板過多も今後どうなるか)。

 

巨人の振り返りは後述しますが、今の順位については、怪我人や不調選手が出るという前提で、バックアップメンバーがどのぐらいいるか、その層の厚さが、この順位になっていると思います。

 

1.02のwRAA(8/30時点)を見ても、巨人、DeNAの2チームは全ポジションのうち多くのポジションで+になっており、その他のチームが-になっているところからも、攻撃力の総合力の差が見て取れます。

 

 

続いて、パ・リーグ。

 

パ・リーグは、7月中旬までを見ていた限り、今年は東北楽天が一気に優勝を決めるか!という勢いだったんですが、その後のまさかの失速。加えて、地力のあるソフトバンクの追い上げで、今の順位に。プロ野球Freakさんのチャートを見ても、両チームの失速・上昇がはっきりわかりますね。

 

 

そんな中、まず、東北楽天は編成がうまく噛み合って開幕ダッシュに成功。とくに涌井の復活が大きかったのと、打線では、新戦力の鈴木大地とロメロ、そして、昨シーズンから主軸の浅村、さらに生え抜きの模擬、田中和基、新人小深田といった野手陣が素晴らしく、逆に、ロメロの調子が落ちたあたりで、失速した感じでしょうか。

 

2位ロッテに関しては、はっきり見ていないんですが、マーティンの存在が一番、あとは、対オリックスでしっかり(というかほとんど)勝っているのが大きそう。15試合終わった段階で12勝2敗1分、つまり、1チームから貯金10作れているのはでかいw

 

3位ソフトバンクは、昨年同様、開幕直後は出遅れたにもかかわらず、相変わらずギータはバケモン的な活躍っぷり、そして、投手は千賀を中心に、とくにリリーフのモイネロ、森がすごい良さそうですね。

 

4位日本ハム、5位西武に関して言うと、日本ハムは先発陣の駒不足(打つ方は中田、近藤、そして、調子を上げてきた大田の並びはかなり良いですね)、西武は先発の他、打撃では森友哉の絶不調がかなり影響が大きそう。

 

最下位オリックスに関しては……。8/20の西村監督の辞任でもわかるように、とにかく今年は辛いですね。選手で見れば、山本由伸を筆頭に、田嶋、山岡、アルバースの先発陣、打線も吉田を軸に、ジョーンズと、個々人は良いのですが、なんとも。。。後半戦、果たしてどうなるか。

 

パ・リーグはちょいちょいしか見ていないんですが、東北楽天の涌井のキャリアハイの活躍、あとは、山本由伸の今後のさらなる好投(ここ数試合はちょっとバテてるか、心折れてますね)が楽しみ。打つ方は、ギータを軸に、打率は吉田、ホームランは中田翔と、日本人選手の争いが楽しみです。


 

■2020シーズンの巨人(これまでとこれから)

最後に巨人の振り返り。

 

前半戦はなんと言っても菅野。エース菅野の存在が大きかった!ここまで開幕から9連勝。とくに7月頭の4連敗、8月の3連敗(2回)、2連敗(1回)の計4回の連敗を止めて、流れを引き寄せている力、これはもう大黒柱の何者でもないですね!

 

そして、戸郷。まだまだ線は細いものの、このまま行けば菅野の後を継げる、そんな安定したピッチングをしてくれています。その他、先発陣はいろいろ言われて入るものの、7月中旬まではサンチェスや桜井が頑張っていたし、田口君もまだまだこれから期待。さらに今村は先日土曜日の粘りのピッチング。メルセデスも怪我から戻ってくれば大丈夫。直江は、今年は、経験を積みつつ、1勝でも2勝でもできたら、という気持ちです。

 

あと投手陣はなんと言ってもリリーフ陣。中川を中心にベテラン大竹、怪我から戻ったデラロサの去年からいたブルペンメンバーに、若手で入ってきた大江、さらに、移籍組の高梨と、盤石。あと、忘れがちですが、6、7月は高木京介が影のMVPだったと思っています。

 

その他、田中豊樹や鍵谷の右腕もがんばれ!

 

打つほうについては、助っ人の2人だけ触れておきます。

 

まず、パーラ。8月末現在、怪我で1軍から外れてはいるものの、開幕3連戦でのHRを含めた活躍、その後も、パーラがいるおかげで助かった試合は何度もあったので、早くまた、1軍に復帰してもらいたいです。そして、シャークダンス、またみんなでやりたい!

 

そして、もう1人。6月25日に移籍して巨人の一員となったウィーラー。ここまでの成績を見ると、本当に巨人にとって最高のトレードになったと思います。攻守に渡る活躍、あの、性格、最高ですね。とくに今、パーラがいない状況で、巨人の助っ人外国人の柱になっていると思っています。ハクション!

 

それ以外については、スタートダッシュの岡本の松井秀喜を彷彿とさせる破壊力の後、正直、7月中旬から8月は、サカマルオカがヒエヒエだったので(8月最後のカードでようやく盛り返してきたので大丈夫と信じてます!)、9月に投手陣を助けるために奮起してほしい。こんなものではないはず! なので、期待を込めてこれ以上は触れませんw

 

■2020シーズン観戦記(その1)

今シーズンはどうなるかわかりませんが、今月15日、東京ドームで観戦できました。残念ながら負け試合となったものの、あの、東京ドームの空気。巨人ファン、野球ファンとして最高でした。ぜひまたあの場で、オレンジタオルを回したい!

 

 

さて、今シーズンは特別な年。8月末の段階でも折り返しということで、優勝決定はもちろん、マジック点灯もまだまだ先。ちなみに、去年は8月25日の時点で巨人のマジック20が点灯していたのを振り返ってみても、今年はまだまだ先は長いなぁと思いつつも、まだまだ野球が楽しめる!ということになりますね。