先週土曜日の4/18、Backlog World 2020 re:Union オンラインが開催されました。

 

Backlog World 2020 re:Union オンライン

https://jbug.info/backlogworld2020/

 

ブログにも書かれている通り、今回は新型コロナウィルス蔓延に伴う緊急事態でのリアルイベント中止。

2020年2月29日(土)に開催予定であったこのイベントは、新型コロナウイルス感染症に関わる状況が想定を上回る緊急事態になったことを鑑み、参加いただく方の健康と安全を第一に考えた上で、中止という苦渋の決断となりました。

そのような中、開催までの1ヵ月で、この規模のオンラインイベントを開催できたというのは、本当に素晴らしいと思いますし、スピーカーの皆さん、そして、配信を中心とした裏方の皆さんのポテンシャルがすごい!と感じられたイベントでした。


ということで、今回は参加した感想とオンラインイベントのこれからの可能性などについて、自分のツイートを交えつつ、書いてみます。

 

■Backlog World 2020 re:Union オンライン参加セッション感想

まずは、その内容と感想から。今回、フル参加の予定だったんですが、途中、家の用事もあり、しっかり聞けたのは最初の4つと、後半のLTを少しでした。

 

イベントスタート。西馬さんによる開会の挨拶。最初から最後まで安定した進行っぷり、さすがでした。

 

 

ということで、4つの内容の感想を中心に書いてみます。

 

・リモートワークでプロジェクトマネジメントを上手く行うための技術
(株式会社mgn 大串さん)


トップバッターは、メガネさんこと、大串さんによるセッション。まさにこのご時世にみんなが知りたい内容だったと思います。印象的だったのはこれ。

ほんと、これからの時代でリモートワーク・テレワークがさらに一般化したら、移動時間の概念がなくなりそう(そして、自分の余白時間が減りそうw)

 

もう1つすごいと思ったのが、スクリーンさばき。

オンラインイベントの場合、参加者の様子(視聴スタイル)が見えない一方で、見ている画角やデバイスが異なるので、このあたりのテクニックは大事だと思いました。そして、本当に絶妙な感じだったと思います。

 

以上、あまり内容は触れられませんでしたがw、しっかりとした内容を、軽妙なテンポのトークで、オープニングアクトとしては最高でした。詳しくは後述のYouTubeでぜひ。

 

・プロジェクトマネジメントをはじめる前に大切なこと
(クラスメソッド株式会社 大橋さん)
2番手は、クラスメソッドの大橋さんのセッション。こちらは、リアル・オンラインという分け方ではなく、プロジェクトマネジメントを、現実的な状況を踏まえた内容で、押さえどころを解説してくださる内容でした。以下、個人的に気になったポイント。

 

そして、この画がとくに印象的でした。僕もこれから関わるプロジェクトではこのイメージをつねに思い描けるようにしたいです。

 

ということで、大橋さんのセッションは、個人的にはプロジェクトマネジメントと言う枠を越えて、企業や組織でこれから働き始める若手の皆さんに是非観てもらえたらと思う内容でした。


・大都会岡山の両方備えたシステム会社で始まった、ストレスフリーなプロセス快善

 (株式会社両備システムズ 福田さん、河内さん)
3番手は大都会岡山の福田さん、河内さんから。このセッションは、印象に残る文章とアウトプットが多かったんですが、とくに僕が気になったのがこちらとこちら。

 

 

Backlog導入にあたっての、両備システムズさんでの取り組みについてなのですが、新しいものや同じ企業・組織内で意思疎通がしづらいとき、このアプローチは僕も忘れないようにしたいと思います。

 

あと、そういう仕事の枠抜きで、今回一番凄いと思ったのがこれ。

 

非常時のこのスピード感、めっちゃ素晴らしすぎです。僕も、万が一のときは真似できるよう、つねに意識しよう。

 

どれも素晴らしいセッションではあるものの、自分の中ではこちらのセッションは、Backlog Worldだけではなくて、ここ何年か聴講したセッションの中でもトップ3に残る内容でした。いつかまた岡山に行く機会があればぜひ一度お話したいです。あと、岡山観光もw

 


・プロジェクトリスク&クライシスマネジメント
(広島修道大学 佐藤さん)

4つ目は広島修道大学 佐藤先生の「プロジェクトリスク&クライシスマネジメント」。本当の大学の講義さながらの内容、話し方、進め方で、改めてプロジェクトのリスクやクライシスマネジメントの重要性を考えさせられました。

 

中でも、佐藤先生が何度もおっしゃっていたこちらの内容。

 

本当にそのとおりだと思います。それからこちらも。

 

もう1つ、これは社会生活においてかなり考えさせられる内容で、実践するのが難しいとも思いました。

 

そして、締めのこちら。ポジティブに締めくくられたのが良かったです。

 

 

以上、参加した最初の4つのセッションを自分のツイートともに感想をまとめました。

 

ちなみに、昨年の参加エントリはこちらです。1年3ヵ月ほど前だけど、なんかもう、3年ぐらい前のような気がしてますw

 

Backlog World 2019でアクセシビリティとスーパーマリオの話を聞いてきた

https://ameblo.jp/tomihisa18/entry-12435896559.html

 

■オンラインイベント参加の感想と自分なりのポイント

さて、続いて、この規模感のオンラインイベントに、初めてじっくり参加した、参加の感想や気づいた点など。

 

まず、何より、家で参加できる。これは本当に便利。

ツイートもしたけど、ベッドの上でイベント参加とか、社会人生活というか人生初でしたw

それから会場に足を運ばなくて良いというのは、(参加者目線で)天候に左右されないというメリットがありますね。この日は都内各所で大雨・雷が激しかったです。

 

そして、”オンライン”イベントそのものについて。今回のBacklogWorldという観点で言えば、リアルイベントに勝るとも劣らない、場合によっては(上記の理由以外でも)リアルイベントよりも、優れていたように思います。

 

で、参加している立場でこう思えた理由は、何より配信のクオリティの高さ、これに尽きますね。

クオリティというのは、映像や音のクリアさ、安定した配信はもちろん、この画面のレイアウトなど。横でTwitterが流れる仕組みなど、ニコニコの弾幕とはまた違った形で楽しかったですし、資料の見え方が自分にフィットするという点は、リアルイベントに勝る点だなと(リアルイベントの場合、会場の広さや座った位置で見え方の高低が出てしまうので)。

 

ちなみに今回の配信は天神放送局さんの協力・バックアップがあったとのこと。天神放送局さん、すごい!

 

天神放送局

https://www.tenjinbc.com/

 

あとは最初にも書いたとおり、自分のペースで、自分のリラックスしたスタイルで聴講できるのがいいですね。これは、テレビ番組やスマホ動画を見るのと同じである一方で、こういう仕事にも係る内容が、その枠に入ってきたなぁと、感心しましたし、今後どうなるか、ワクワクしています。

 

一方で、イベントビジネスという観点では、どうやってマネタイズするかがたぶん難しくなりそうな気もしたり。今回のBacklogWorldは、イベント直後、すぐにYouTubeでの公開をしていただけてとても嬉しい一方で、ビジネス的な面では、時間固定、ライブであることを明確にした配信にすれば、(魅力的なコンテンツほど)参加モチベーションが上がって、そのままビジネス展開の可能性が高まりそう。

 

それから、もう1つ、リアルイベントと比較して差がないうえに、もしかしたらメリットになっていくかもと思ったのが、スピーカーや運営の皆さんとのダイレクトなコミュニケーションが取りやすいこと。

 

たとえば、講演後、スピーカーすぐに質問して回答してもらえたり、運営の方とカジュアルに繋がれたり、というのは、リアルイベントでは、規模などによっては難しいですが、オンラインだとそのあたりの物質的・心理的距離が一気に縮まったように思います。

 

たとえば、こちらは、トップバッター大串さんの講演後にツイートした内容。

直後に、光速で回答いただけました。

 

テック系カンファレンスで言うところのAsk the Speakerですね。リアルイベントでもこうしたやりとりはありますが、オンラインのみでの開催の場合、こういうご対応をいただけると、イベントへの没入感がより高まるように思いました。

 

ただ、これは、今回は例に挙げさせていただいた大串さんや運営の方たちの、ソーシャルネットスキルが高いというのがあると思っていて、今後、オンラインイベントがIT系から非IT系まで広がっていくとなると、スピーカーや主催者側に求められていく要素かなとも思います(というか、たぶん最低限に求められるはず)。

 

もちろん、参加者側も、ソーシャルネットに普段から慣れている人ほど、こういうオンラインイベントを、ただ聴くだけじゃなくて、インタラクティブに楽しめていくように思います(僕の周りには、もっとソーシャルネットスキルの高い人が多いので、そんなのあたりまえだろ、とか突っ込まれそうですがw)。

 

で、これって、オンラインイベントに限らず、今、ほぼ強制的にスタートしたリモートワーク・テレワーク環境下においても当てはまるのかなと思っています(主観ですw)

 

■自分がオンラインイベントを開催する側に立ったら

いろいろと思うところはある中で、自分の目線では、以下のようなところを押さえてやってみたいと思いました。

 

- コマ時間は30分が良い。それを超えると長く感じていく

- トーク後、参加者同士の交流をしたい(ので、個別に参加者同士のZoomやMeetを用意しても良さそう)

- あと、これはその後、昨日WebSigモデレーターMTGで少し配信を意識してMCをやって思ったんですが、オンラインイベントでパネルディスカッションをするのであればパネリストは3名(+MC)で、トピックは細かく分けるが良さそう。これは、今後、WebSigやTechLIONで試せたら試してみたいですし、他にもトライアルでご用命があればご連絡お待ちしておりますw

 

まずはこういうアウトプットが出てきたので、この熱量のあるうちにいろいろと試していこうと思います(前出WebSigモデレーターMTGはその1つです)。

 

 

 

 

ということで、今回、このような形でオンラインイベントに参加させていただき、まずはその内容の素晴らしさに感動しましたし、また、貴重な体験ができて感謝です。

 

改めまして、運営スタッフの皆さん、スピーカーの皆さん、オンライン開催のご決断、ありがとうございました。そして、盛会のうちでの閉幕、おめでとうございます!

 

ということで、参加できなかった方も、もう1度見たい方も、YouTubeで公開されていますのでぜひ!

 

 

 

ps

その後、WebSigモデレーターメンバーでも話をして、ひさしぶりに自分たちもWebSig1日学校のように、ガッツリイベント企画と運営がしたくなりました。が、みんな、今は40代になり、50代に向かっているので、その熱量に身体が追いつくかどうかはこれからの展開次第です(と、エクスキューズしておこうw)

 

もう1つ。Backlog World 2020 re:Union オンライン開催日のめざまし占いのやぎ座のラッキーポイントがオンラインイベントとなっていて『本当に偶然に)、まさにそのとおりでした。