いよいよ明日から12月。令和最初の大晦日が近づいてきました。

 

師走ということで、なんとなく忙しい気分になりますが、そろそろ今年の振り返りをしていかなければ。

 

で、まずは野球について。野球ネタは悔しさと嬉しさ、それぞれの振り返りが残っています。

 

まずは悔しさが大きい、でも、嬉しい振り返り。今年の巨人の個人的総括と来年の展望です。

 

■2019年観戦記その8

13試合目

× 巨人 3 - 4 ソフトバンク(2019年10月23日@東京ドーム)

 

3連敗で迎えた、日本シリーズ第4戦。全試合の振り返りはあとでするとして、まず、自分が観戦した、(結果的に)今シーズン最後となった巨人戦の観戦記です。

 

もうあとがない巨人、試合前の練習から気合が入っていました。

 

 

先発はCSファイナルの登板はせず、背水の陣で臨んだ、エースナンバー18菅野。

 

 

気合の入ったピッチング、3回まではヒット1本で抑えるも、4回グラシアルに手痛い3ランを浴び、結果的には6回1/3を自責点3(失点4)で降板。マウンドを降りる際、応援席にも悔しさが伝わってきました。この悔しさは来年に晴らしてくれ!

 

打つ方に関しては。

 

 

 

 

あえてこの3人の写真を使っていますが、とくに坂本はこの日本シリーズ、大事なところでの一本が出ませんでした。そして、結果的に、今シーズン、公式戦最後のバッターとなったのが坂本でした。主将として初のセ・リーグ制覇、シーズン中もずっとチームを引っ張ってきてくれた坂本だからこそ、最後の打席の三振、ファンとして悔しくないといったら嘘になるけど、文句はまったくありませんでした。

 

それと阿部。こちらは、今シーズンではなく、選手として、最後の打席。シーズンでの引退試合で素晴らしいホームランを観させてもらったし(もちろん他の試合でも何度も何度も)、何より、東京ドームでの「しんのすけー!」のコール。あれは、巨人ファンの最高の楽しみでもあり幸せのひとときでした。最後までありがとう!しんのすけ。

 

とはいえ、この試合、今シーズン後半1番に定着し、この試合2安打3出塁の亀井、もう、向こう10年は4番の心配が要らなくなった岡本のホームランなど、光はありました。リリーフの中川も、前半戦のキレが戻ってた!

でも。残念ながら3-4で敗戦。

 

image

 

僕の2019シーズンの巨人戦観戦もここで幕を閉じました。

 

福岡ソフトバンクホークス、日本シリーズ優勝

 

■日本シリーズ総括

巨人の全体総括の前に、まず、4連敗で終わってしまった日本シリーズの個人的振り返り。

 

試合結果は以下の通り。

 

× 巨人 2 - 7 ソフトバンク(ヤフオクドーム)

× 巨人 3 - 6 ソフトバンク(ヤフオクドーム)

× 巨人 2 - 6 ソフトバンク(東京ドーム)

× 巨人 3 - 4 ソフトバンク(東京ドーム)

 

先発は第1戦から順に、山口、メルセデス、高橋、菅野。経験値から言えば高橋はルーキーとしても、今年沢村賞を受賞した山口、第4戦の菅野、さらに2年間でローテを守ったメルセデスと、雰囲気に飲まれたかといえば、結果を見てもそんなことはなかったと思います。

 

実際、この4人の結果は

 

山口 6回自責点3(被安打5、四死球2)

メル 6回無失点(被安打1、四死球2)

高橋 2回2/3自責点2(被安打3、四死球2)

菅野 6回1/3自責点3(被安打6、四死球0)

 

高橋以外は先発としてはまったく悪くなく。ただ、山口は先制した直後に逆転2ラン、菅野は先制3ランと、どちらも1本の打たれ方は悪かったとは思います。でも、この4試合、高橋も戦略として早めに交代もあったし、4人とも役目は果たしたように感じています。

 

投手陣に関して言えば、リリーフ陣の差、これは大きかった。ソフトバンクは森の調子がやや悪かったものの、それでも甲斐野、モイネロを含めた3人がしっかりとしていて、逆に、巨人は中川、デラロサにつなぐ前に、大竹や田口で抑えられなかったところ、その差があったかな、と。

 

ただ、このシリーズの最大の敗因となった選手、それは坂本です。先ほど褒めましたし、最後のバッターになったことは納得しましたが、負けた理由を探すとしたら、坂本。次に丸。

 

というのも。この2選手の4試合の結果です。

 

坂本

4 - 1 (1打席ランナーあり凡退)

3 - 0 1四球

4 - 0 3三振(うち2三振はホームラン直後)

2 - 0 3四球、2三振(三振はいずれも亀井出塁後)

 

3 - 0 1四球(1打席ランナーあり凡退)

3 - 0 1四球(1打席ランナーあり凡退)

3 - 0 1四球

4 - 1 1打点2三振(三振はいずれもランナーありで見逃し)

 

ここまでシーズンを引っ張ってきた立役者の2人が、4試合でそれぞれ1安打。打点は2人で1。これでは勝てないです。新聞やテレビでは投手陣やベンチワークの差が多く取り沙汰されていましたが、数字だけではなく、観戦している立場からも、この2人が打ってないこと、それが、4戦全敗、しかも4試合で10点(うち6点がホームラン、しかも4本はソロ)しか取れていないからです。

 

一方、ソフトバンクも柳田の調子が上がらなかったものの、MVPとなったグラシアルは4戦ともしっかり打ったし、さらに、ベテラン松田が良いところで打っていました。あと、福田や牧原などの脇役陣も。

 

なので、この日本シリーズは、主軸となるバッターの調子の差、これに尽きると思っています。あと、打ってもソロホームランばかりというのも差が大きく出ましたね。

 

短期決戦だからという負け惜しみもあるけど、そして、タラレバだけど、1試合目、阿部の先制ホームランのあと、逆転されていなければ、流れは違ったのかな。

 

あと、若手については、巨人のセカンド陣。田中俊太、山本、若林、この3人のいずれかの成長と吉川尚輝の復活、これがないと来シーズンも短期決戦は厳しそう。

 

リリーフの前の差については、ベンチワークの差というか、ここは運もあるのかとは思います。

 

いやー、1ヵ月半経って、ようやくちょっと客観的に観たけど、思い出したらまた悔しくなってきたw 来年こそは日本一だー!!!

 

■巨人2019シーズン振り返り

さて、振り返り。

 

日本シリーズを振り返ってしまったので、坂本・丸が敗因だと(ファンとして)書いてしまいましたが、それでも、シーズンとCSはこの2人のおかげです。久しぶりに東京ドームやテレビで試合を観ていて本当に、本当に楽しいシーズンでした。

 

坂本がどのぐらい打つのか、坂本が歩かされても丸がいる、さらにさらに後半戦の岡本の復調、ベテラン亀井の1番、今シーズン限りで引退となった(発表のときはびっくりした!)阿部のここぞの1発。他にも、小林・炭谷・大城のキャッチャートライアングル戦略、月替りで出てきたセカンドスタメンの吉川尚輝、山本、若林、田中俊太、落ちかけた巨人を救ったビヤヌエバの中日戦満塁ホームラン、後半戦のゲレーロなどなど、打つ方は最高でしたね。

 

一方、投げる方では。エース菅野のまさかの不調を補った、山口俊、ルーキー高橋とメルセデスの両左腕、遅れてきたドラ一エース桜井の覚醒。もちろん、菅野だって、去年一昨年と比較して悪かったのであって、11勝は立派。

 

リリーフ陣も、4月、5月はどうなることやらと思っていたのが、中川の台頭に始まり、田口君の中継ぎ転向、夏場に救世主デラロサ登場で、後半戦は一段落。さらに、やばいとおもったときの、沢村の鬼気迫るリリーフ、大竹寛ちゃんのシュートゲッツーなどなど、こちらは、選手個々の覚醒と、その流れと体制を作った投手コーチ陣の采配があっぱれでした。

 

正直7月、8月と不安はあったものの、首位から落ちなかったので、自身を持って巨人ファンで居続けられました。強いて言えば、自分の周りにいる巨人ファンのうち、相変わらずネガティブな人たちもいて、あー、だめだ、とか、首位陥落したらもうBクラスとか、なんか、傷を炒めたくないために弱気になっているのが、正直残念でしたw 来年はみんなでもっと信じましょうよ!娯楽として楽しまないと!

 

色々あったものの、原監督が再々登板し、コーチ陣一新、ベテラン・中堅・新人、そして、新戦力が一丸となった令和最初の読売ジャイアンツ、ファンとしてとても頼もしく、楽しく、喜怒哀楽を持って応援できる1年でした。

 

ちなみに東京ドーム観戦は今年はオープン戦、ポストシーズンを入れて14試合。

 

オープン戦 1勝0敗

シーズン戦 7勝2敗

CSファイナル 2勝1敗

日本シリーズ 0勝1敗

 

という観戦結果でした。10勝4敗。なかなかの高勝率の1年でした。

 

さらに今年はいつも行っている友人に加えて、初めて一緒にドーム観戦した巨人ファン仲間も増え、さらに楽しかった年でもありました。また来年もご一緒しましょう!そして、まだ行ったことのない巨人ファン&巨人以外のファンの皆さんも是非。あ、まだ一度も球場に足を運んでおらず、野球観戦をしてみたい!という知人・友人がいましたらお声がけください。オレンジ色に染めますw

 

読売ジャイアンツの、選手・コーチ・スタッフの皆さん、ありがとうございました!

 

■来年の展望

……は、まだ、ちょっとできないけれども。現時点での自分的考察と期待です。

 

シーズン中に引退を発表した上原、そして、セ・リーグ優勝後に引退を発表した阿部慎之助、日本シリーズ後に引退を発表したマシソン、おつかれさまでした。

 

戦力という面では、上原はシーズン途中だったので、後半戦との比較には影響がないものの、阿部、マシソンの存在はすごく大きかった。さらに契約に至らなかったゲレーロの退団、MLB挑戦の山口俊と、今年の戦力だった選手が抜ける穴、そこをどう埋めるかが巨人の来シーズンの最初の課題と言えます。

 

まず打つ方から。

 

すでに新外国人として、ナショナルズでワールドチャンピオンになったパーラの獲得、今シーズン育成から支配下登録となった山下の成長、吉川尚輝の復帰など、打と守での穴埋めとレベルアップには期待しています。他にも、ウインターリーグに参加している各選手、今年のルーキーの成長を期待するとして。

 

あとは、坂本、丸、岡本。この2、3、4番は、3人トータルで見ればまだまだ今年と同じかそれ以上の結果を出せると思っています。とくに坂本一人の負担を、丸、岡本がカバーできるはず。そのためにも5番に入るであろうパーラの役目は大きいね。あるいは、陽岱鋼、石川の右の外野コンビはまだまだいけるはず。陽岱鋼はオープン戦めっちゃ良かったのに、シーズンで下降したので、来シーズンはシーズンインに合わせて調整してくれ~

 

もう1点、1番は亀井なのかどうなのか。阿部が抜けた穴として、代打+ここぞのスタメンという役割にはめられれば。そのために、亀井の代わりとなる1番が必要で、そこに吉川尚輝か重信が入ってくれたら嬉しいところ。吉川尚輝は怪我さえなければ、なので。あとは、日本シリーズで悔しい思いをしていた山本、若林のワンランクアップ。田中俊太は個人的には代打と守備固めとしていてほしい存在です。

 

という流れを含め、現時点での期待を含めた巨人のスタメン。数字は守備位置。

 

4:吉川尚

6:坂本

8:丸

5:岡本

9:パーラ(陽岱鋼)

7:山下

3:大城

2:小林 / 炭谷

 

ちなみに、亀井がレフトに入るのであれば。

 

7:亀井

6:坂本

8:丸

5:岡本

9:パーラ(陽岱鋼)

4:吉川尚輝

3:大城 / 山下

2:小林 / 炭谷

 

といった感じで。大城は捕手かどうかわからないけど、日本シリーズでの打撃を観ても、打つ方で活躍してほしいのでファースト希望です。

 

野手陣については、来シーズンは野手総合コーチに石井琢朗が加入、ヘッドコーチには元木が昇格と、コーチ陣のアップデートによる戦力アップにも期待がかかってます

 

あと、二軍監督は慎之助だし、他、二軍コーチに村田、杉内、片岡などなど。コーチを観に、二軍戦に行きたいぐらいw

 

一方、投手について。

 

こちらはすでに報道発表のあった山口俊のMLB挑戦。これに尽きますね。山口俊がMLB契約に至ったら、目に見える形で穴ができます。15勝、投球回170回をどう埋めていくのか。これは一人で埋められるかどうか。。。

 

ただ、その穴を埋められる選手が巨人にはいます。そう菅野智之。

 

ここ3年の比較は以下のとおり。勝敗の右は投球回数です。

 

2017 17勝5敗 187 1/3
2018 15勝8敗 202
2019 11勝6敗 136

ちなみに山口俊はこのとおり。

2017 1勝1敗 21
2018 9勝9敗 154
2019 15勝4敗 170

 

ご覧のとおりです。

 

結果的に、2018シーズンと2019シーズンの成績がちょうど入れ替わった感じなので、菅野が、2018シーズンといかなくても、2017シーズンぐらいの投球回を投げてくれれば先発責任イニングの穴は埋められます。勝敗については、その点では、菅野のほうが勝負の駆け引きができるはずなので、大丈夫!

 

ちなみに、それ以外の先発でいうと、メルセデスはこのまま入ってもらえるので、その他の4人をどうするか。

 

今年出てきた先発のうち、後半戦投げていた、高橋、桜井、戸郷3名の今シーズンは次のとおり。

 

高橋 5勝7敗 93

桜井 8勝6敗 108 1/3

戸郷 1勝0敗 8 2/3

 

戸郷は成長途中であまり負荷はかけられないとしても、高橋、桜井は今シーズン以上の登板は期待できます。なので、菅野が復活するという仮定であれば、今シーズンと同じか、それ以上のローテは組めるはず。

 

という考察のもと、現有戦力の来シーズンのローテーションは期待を込めてこんな感じかな。

 

菅野、メルセデス、高橋、桜井、戸郷、新外国人(未定)

 

やはり新外国人で、マイコラスとまで行かなくても、メルセデスの1年目(5勝4敗 92回)ぐらいの成績のピッチャーがいれば、今年のリリーフ陣(後述)と合わせて、十分強力なローテになります。

 

さて、そのリリーフはデラロサがこのままストッパーだとすると、7、8、9回はこんな感じでしょうか。

 

7回 大竹 / 田口 / 澤村

8回 中川

9回 デラロサ

 

昨シーズンの前半は試行錯誤だった中、ようやく安定してきました。とくに大竹、田口の配置転換はハマりましたね。2人とも日本シリーズではやられましたが、シーズン通しては行ける結果を残しましたし、WBCでもしっかり抑えていたので大丈夫。

 

2019年大ブレイクの中川も今シーズン後半はへばったけど、休養後のポストシーズンとWBCは官幣で、来シーズンはキャンプでしっかり身体作りをしてもらえれば。期待しています。

 

あとは、バックアップの存在として、澤村の役割がますます高まりそう。とにかく、1年間、ブルペンでしっかりいてくれるのがとても重要です。9月天王山DeNA戦での、あの気迫のピッチング、あれを常に期待してるよ!

 

リリーフに関しては、鍵谷、高木京介、宮國あたりと、鍬原がサイドに転向してどうなるかも楽しみ。逆に、このうちの1人が勝利の方程式に入れれば、個人的には田口君にはまた先発に戻ってもらって、10勝以上を期待できると思っています。2019シーズンはけっこう審判に泣かされていた試合多かったし。そうそう、余談ですが、その意味で、日本も早くクエステックシステムなどを含めた、審判の改善も期待しています。

 

その他、岩隈や野上、今村などの経験のある投手、昨シーズン途中に入ってきた古川あたりもいるので、先発の頭数はけっこういますし、未知数だけど期待値のある選手ばかり。

 

いろいろ巨人ファン以外から言われてるけど、顔ぶれも実績も期待値も十分な戦力。とはいえ、やはり山口俊の穴は現実として大きいので、ここはエースナンバー菅野の復活にかかってます。頼むよ、菅野!

 

ちなみに、この展望は、2019年11月30日時点なので、また、キャンプインごろに改めて考察と、シーズンインの抱負をまとめたいと思っています。

 

ということで。

 

2019年、読売ジャイアンツ、本当におつかれさまでした!

 

5年ぶりのセ・リーグ優勝、そして、坂本選手のセ・リーグMVP、ベストナイン、ゴールデングラブ受賞、丸選手のベストナイン、ゴールデングラブ受賞、山口投手のベストナイン受賞、阿部選手の功労賞受賞、原監督の最優秀監督賞受賞、おめでとうございました!

 

その他、選手・監督・コーチ・スタッフの皆さん、改めまして1年間楽しませてくれてありがとうございました!2020年が今から待ち遠しい!!

 

2020年こそ、日本一だ!読売ジャイアンツ!!!