かなり久しぶりにカジュアル登山。調べてみたら去年11月の高尾山~小仏峠以来、約1年ぶり。代休がうまく取れたのと、昨日までの秋雨が落ち着き、天気予報的に本日のみが晴れ、また明日からしばらく雨予報なので、行ってきました。

 

今日は鳩ノ巣駅まで電車で出て、そこからスタート。晴れていたこともあり、思ったよりも寒くなく。

 

 

鳩ノ巣駅に来るのは2014年1月の川苔山以来、3年9ヵ月ぶり。あのときは雪山でしたが、今日は秋晴れの気持ち良い天気!

 

そうそう、青梅線ってドアの開閉は自分でやるんですよね。降りるとき、つい、待っちゃいましたw

 

 

鳩ノ巣駅を降りたら、鳩ノ巣渓谷を横目に雲仙橋に向かいます。

 

 

ちなみに今回このルートを選んだのは、こちらの本の中からセレクトして。

 

 

前にも書いたとおり、僕の場合、一人登山をするときは基本的に公共機関を使うのでたいてい電車が通ってる場所。今日もその中から選びました。

 

で、なんでこの本を紹介したかというと、今回選んだ、鳩ノ巣城山~大楢峠のルート、とてもマイナーらしくあまり人がいないと書いてあったから。平日ではあるものの、なるべく空いている道がいいなーということで行ってみたんです。が、あまり人が通ってないのはなかなかハードだなとも感じました。

 

と、いきなり感想が前置きになりましたが、今回のルートをご紹介。

 

■マイナールートで冒険感を楽しめる鳩ノ巣城山、木漏れ日が気持ち良い大楢峠

まずは、登山口。この住宅街を越えてすぐにあります。

 

 

ここが登山道入口。

 

 

ぱっと見わからないですねw 本のとおりまさにマイナールート。僕も本の情報だけではたぶん気づかず、別途読んだ登山ブログで知っていたからです。もし、これから先、鳩ノ巣城山に登る方は、まず入口を迷わないようご注意ください :-)

 

登山道入口を進むと、道が整備されてないです。っていうか、人が通らないので、道の上に枯れ葉が積もっていて歩きづらい苦笑 さらに昨日までの雨の影響もあって、なかなかすべります。

 

 

標識も倒れたまま(^^;

 

 

そんな中、キノコや栗などの秋の風物詩も眺めつつ、山頂を目指しました。

 

 

 

この鳩ノ巣城山、山頂に向かうまで、とくにピークに辿り着くまではは本当に歩きづらく。中でも大変だったのがこちら。

 

 

わかりますかね? そう、蜘蛛の巣なんです。人が通らないせいか、いたるところに小さな蜘蛛の巣が。とくにこういう景色のところが要注意。

 

 

足元の石や木々に気を取られていると、頭の高さの蜘蛛の巣に引っかかることに。なので、行きはこちらが相棒(まさに)でした。

 

 

ただ、歩きづらかったものの、子どものころに山の中に入った感覚を思い出す、ちょっとした冒険感が体感できて、ワクワク楽しめたのも事実。こんなに蜘蛛の巣に絡まったのはいつ以来だろう?

 

そんなこんなでピーク近辺を含め勾配はきつくなかったものの、頭の上を払いつつ、足元に気をつけつつ、山頂まで。

 

 

 

ガイドブックに書いてあったとおり、岩以外、本当に何もなく、眺望も悪いですw なので、とくに休憩せずにそのまま大楢峠まで。ちなみにここまでは約60分ほど。のんびりゆったり歩いたことと蜘蛛の巣を払いながらもあったので、標準コースタイムよりはちょっとかかっちゃいました。

 

ここからのルートはちょっと様子が変わってきました。とくに標識が増えたこと。

 

 

 

これは平成30年3月までの工事の関係もあって、迂回ルートが定められていたからのようです。その影響もあって、また、そもそも山というよりは峠ということもあって、かなり道が歩きやすくなりました。

 

ちなみにこの標識に書いてある御岳山、3年前に初めて一人登山をしたときに登った山の1つです。ここからつながってるのかー

 

木漏れ日が気持ち良い!

 

 

あと、この、大楢峠に向かう尾根がすごく歩きやすくて、登山の醍醐味を満喫できる場所でした。

 

 

せっかくなので動画も。

 

 

今日はずっと晴れていて、それほど寒さも感じなく、鳩ノ巣城山→大楢峠までは快適なハイキングとなりました。時間にして15分ほど。

 

こちらが大楢峠の頂。

 

 

本来なら、このコナラの巨樹がずーんとそびえ立っていたらしいのですが、2年ほど前に倒れてしまったそう。残念。

 

標識まで倒れてました。

 

 

それより今回気になったのがこの案内板。

 

 

なんとこのあたりで今年2回もツキノワグマが目撃されているそう。一人登山をする身としてはかなり怖い!ので、こちらをボリューム全開でかけながら次の目的地、海沢出合へ向かいます。

 

 

ここから海沢三滝の入口、海沢出合まではかなり整備されていてもうウォーキング的な感じでした。

 

 

約30分ほどで海沢出合へ到着。

 

 

ちなみにここにもツキノワグマ目撃情報の看板。多いなぁ。

 

ということで、サクッと滝を見て戻ろう!と三ッ釜の滝、ネジレノ滝、大滝の海沢三滝を目指しました。

 

 

ちなみに大滝のさらに奥にある不動の滝を含め、海沢四滝とも呼ばれているみたいです。

 

 

■思いのほか大変だった、海沢三滝への道

滝まではけっこう楽なのかなーと思ったんですが、結論から言うと、鳩ノ巣城山の荒れた感じとは違って、滝近辺ならではの岩場と苔、雨の後の濡れた道がかなりすべりやすく、こっちは本格的なレッキングを楽しめるルートとなっていました。ちなみに、こっちも歩いた感じではそんなに人が通っていない感じだったかなぁ。

 

橋を渡り、まずは最初の滝、三ッ釜の滝へ。

 

 

入口付近からたくさん滝があるので、空気はとても澄んでいて気持ち良い!あとは足元にだけ注意。

 

 

苔と渓流の雰囲気が独特で心地良い空間でした。先ほども紹介した3年前に歩いた御岳山のロックガーデンもこんな雰囲気で、奥多摩にはこういうヒーリングスペースがたくさんありますね~。自然最高!東京最高!

 

 

こちらが三ッ釜の滝(たぶんw ここだけ標識を見つけられなかった)。

 

 

 

さらに進んで。

 

 

この先がネジレノ滝。

 

 

到着。

 

 

たしかに滝壺の形が独特でした。

 

 

そして、いよいよ本命の大滝へ。

 

ここから先はかなりハードでした。たとえば、こういう感じでロープを使って登る岩肌があったり。

 

 

ほかにもすでに水が流れていない沢を渡ったりと。

 

 

とくにその沢越えのところがわからなくて、最初、まったく別方向(実は大岳山方面だった模様)に向かって、迷いそうだったので引き返したところ、たまたまこのルートの経験者の方が歩いてきて、無事、大滝のルートを教えてもらい、到着しました。

 

 

やったー!たしかにデカイ!そして、気持ち良い!

 

 

せっかくなので動画でも。この滝から水が落ちる音を聞くと癒やされます。

 

 

ちなみにこの大滝の滝壺近くまで降りるのもなかなかハードで。とくに濡れた岩肌、苔の生えた岩が滑る滑る。途中、持っていたリュックサックを置いて、身1つで降りていきました。

 

 

あとこの濡れた木の根。これがめっちゃ滑る上に、足のサイズにあっていない凸凹感で、足の踏ん張りとともに腿の筋肉がピキピキいってました。

 

 

結局、この海沢三滝、行って戻ってで80分ほど使いました(コースタイムではその半分の40分ってなってたんだけどもw)。

 

そこから、最後は奥多摩まで。地元の方に奥多摩駅までのルートを聞くと50分ぐらいかなって言われたのですが、もうちょっと遠く80分ぐらいだったと思います。さらに、海沢出合から奥多摩駅までは舗装路で淡々としているので、けっこう長く感じました。

 

途中のこのトンネル、暗かった。

 

 

最後、駅の手前にあるもえぎの湯に寄って、温泉で疲れを癒やし、お腹を満たして帰路に付きました。

 


奥多摩温泉もえぎの湯

 

食事の前に、まずは温泉にゆったり浸かって疲れを癒やしました。そう言えば、一人登山をしてから下山直後の温泉は初めてかも。気持ち良いねぇ~。

 

さて、ひとっ風呂浴びたらご飯で。今日は朝ごはんにカレーパンとおにぎりを1つずつ、青梅駅で食べてからは水分とチョコ以外何も食べていなかったので、蕎麦と焼き鳥、そしてビール(2杯)で〆。

 

蕎麦は、奥多摩産のワサビをふんだんに使った根っ辛蕎麦というここのオリジナルメニュー。自分的には登山の楽しみの1つが、この、下山後のビールと土地のものを楽しめること。うまーい!

 

 

生ビール。

 

 

焼き鳥。

 

 

生き返った!

 

最後は奥多摩駅から戻りました。奥多摩駅は2010年以来7年ぶり。

 

 

ということで、鳩ノ巣城山~大楢峠というマイナールート、さらに、その先の海沢三滝というヒーリングスポットで、今年最初のカジュアル登山&トレッキングを満喫しました。

 

正直、久しぶりの一人登山だったので、軽めなルートを選ぼうと決めたのですが、冒頭でも書いたようにけっこうハード。たぶん、前に登った高水三山のほうが体感的には楽なコースだったと思います。人がたくさん通っているか、通っていないかっていうのも重要な要素だな、と、素人なりに思いました。

 

ただ、そのハードさがあった分、山を登っている、山に入っている感が強く得られて満足できた!あと、道に迷ったときもラッキーだったし。あとは今後またこのあたりを登るときはツキノワグマには気をつけよう(正直そこまで意識していなかったので)。

 

 

奥多摩のツキノワグマ目撃情報はこちらにも。

 

年内にあと1~2回ぐらいは登りたいなー。今度は勾配は多少きつくても整備された登山路のコースで :-)

 

ps

本日最後の獲物として、6匹目のライコウを蒲田でゲットしました。ちなみに奥多摩にはヒメグマもリングマもいなかったw ネイティがいっぱいいたなー