9月16日、福岡で開催された学生向けイベント「第2回 登竜門」に参加してきました。

 

第2回 登竜門

http://www.toryumon2.f-ventures.vc/

 

このイベントの開催趣旨は以下の通り。

福岡市は創業特区として、積極的に規制緩和や実証実験などを推し進め、九州のスタートアップ支援体制は着実に整ってきています。ただ、いくら支援が整ってきているといっても、さらなる発展には、実際に起業に踏み切る「プレイヤー」が増えることが必要です。地方の若い才能たちが「起業」することを当たり前にしたい。世界に羽ばたく場作りがしたいと想い、九州の学生に対象を絞り、このイベントの企画に至りました。

主催のF Ventures両角さんが書かれているように、起業が今まで以上に意識される中、福岡・九州の学生たちが羽ばたいていくきっかけを目的として開催されたものです。

 

今回、GMOペパボの佐藤(健太郎)さんからお声がけいただき、午後のトークセッション「ペパボ創業者と現CEO対談~福岡からIPOしたペパボの創業秘話とこれから~」と題した、創業者の家入さんと現CEOの健太郎さんとのトークセッションのMCを務めさせていただきました。

 

参加者のツイートから引用させていただきました)

 

お2人ともたぶん最初にお会いしたのは2004年のInternet Week。SNSをテーマにしたパネルディスカッションが行われ、そのとき会場であったのが最初です(たぶん。うろ覚えw)。

 

その後も雑誌『Web Site Expert』やオンラインメディア『gihyo.jp』などの取材や企画、連載、その他イベント関係でも多数ご一緒することがあって、もう10年以上のおつきあいをさせていただいていることもあってお声がけいただいたのかなと思いつつ、あまり昔話をしすぎるとうちわだけで楽しんでしまって学生さんに響かないだろうなーと、トークセッションを進めさせていただきました(ちなみに昔話の部分は控室でほどほどにしておきましたw)。

 

実際のお話については、当日のツイートなどを追っていただくとして、開催後のお2人のツイートが、個人的には今回のトークセッションの肝だと感じたので、引用します。

 

 

 

今は、家入さんはCAMPFIREほかの代表として、健太郎さんはGMOペパボの代表として、それぞれのフィールドで活躍されていますが、paperboy&co.が生まれ、大きく成長し、今に至るまでにはこういった2人の掛け合わせが非常に大きかったんだろうなーと、トークセッションの内容、そして、これらのツイートから強く感じました。さらに、そこに呼応する、仲間となるたくさんの社員の皆さんがいたからこそだと思います。

 

今回、MCという立場ではありましたが、改めてお2人のこれまでと関係性を、真横で聞くことができて嬉しかったですし、約得な感じがしました :-)

(そもそもこの2人でのトークセッションって、公の場ではあまり観たことないですし)

 

 

僕自身は起業をしたこともないですし、今も、会社員として働いているわけで(しかも転職経験ゼロ)、もしかすると今回のイベント趣旨とは一番遠い働き方なのかもしれませんw

 

実際、自分のこれまでを考えると起業をしたかったとかは考えてことがなかったんですが、今のこの時代、起業を含め、働き方の選択肢が非常に増え、結果として、新規チャレンジも、1つのことをずっと続けることもしやすくなった時代になっているんじゃないなーと思っています(なので、起業最高とかスタートアップ万歳ということでもないと思っています)。

 

いずれにしても、今回参加した学生の皆さんが、これからどんどん成長して、さらに活躍してくれることを陰ながら応援しています。その際、ぜひ、インターネットやインターネットおじさんたちを味方に、うまく利用してください :-)

 

さて、この日は午前中、2つのセッションも聴講しました。まずはこちら。

 

福岡スタートアップセッション~福岡から世界を目指すスタートアップ~
/池田将氏 中村俊介氏 井上和久氏 紫竹 佑騎氏

 

The Bridgeの池田さんMCによるパネルディスカッションです。友人の紫竹君も参加とのことで、おもしろく聞かせてもらいました(ちなみに紫竹君は先日ジョインした会社の新サービスのリリースの兼ね合いでこの日の朝、セブから帰国、そのままイベントに。おつかれさまでした。詳しくはこちらのエントリで→ Mr. Exchange をリリースするためにセブに行って、帰った直後に福岡の学生向けイベントに登壇した話 )。

 

個人的には、オフショアに関して「リソースコストだけではなくて、埋もれている人材のピックアップに価値がある」というパネリストの皆さんのコメントが印象的でした。

 

もう1つ聴講したのはこちら。

 

21世紀の魔法使い落合陽一が語る学生時代~デジタルネイティヴ世代の九州の学生へ~
/佐藤詳悟氏 落合陽一氏

 

現代の魔術師、落合さんをMCの佐藤さんが徹底解剖していくというもの。これまでの取り組みだったり、今後について赤裸々にお話されていたのが印象的でした。その中で、僕が印象に残っていたのがこのあたりのコメント。

 

・プロを雇う時は時間とタイミング。臆せずに。ポジションを取りに行く

・金にならないものを使って、金になるものを作っていく。ロジカルに

・大学生時代に、教員の(将来の)定年退職者リストをつくっていた

 

そして、一番印象的だったのは「アイデアはsurvey(調査)。考える前に探す」というコメント。これはすごいなー。こうやって自分が言語化するとチープになっちゃうけど、実践して、アウトプットを出し続けているところがさすがです。

 

あとは落合さん、佐藤(詳悟)さんともにおっしゃっていた「とにかく打席に立つ」という意識。これは、本当に大事ですね。

 

この日は落合さんの30回目の誕生日ということで、お祝いの一幕も。

 

 

ちなみに落合さんに関しては、僕が参加しているWebSig24/7、とくに代表の和田さんも興味を持っていて、いつか何かでご一緒できたらうれしいです(今回、初めてごあいさつさせていただけました)。

 

ということで、自分的にも非常に貴重な、そして、実のあるイベントとなりました。

 

起業を意識した学生に向けたイベントということで、登壇者それぞれが、ご自身の経験談をもとに役立つお話をたくさんされていました。自分も学生の目線で聞いていて、とくに意識させられたのが「起業そのものよりも自分が何をしたいか」のところでした。それが、「好きなことをやる」なのか「支える(右腕になる)」なのか、これは、いわゆる選択の仕方とポジショニングのことなのかな、とも。40過ぎた自分も、これからのポジショニングを改めて意識しようとも思いました。

 

最後に。改めまして、主催の両角さんをはじめ、運営スタッフの皆さん、トークをご一緒してくれた家入さん、健太郎さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!またぜひどこかでご一緒できたら嬉しいです。

 

ps

会場となったFukuoka Growth Next、こちらは学校だった場所をリノベーションしたとのこと。

 

 

 

 

学校というと、個人的にはWebSig1日学校を思い出します。またああいうイベント、ちょっとやりたくなってきました :-)