少し前の話になりますが,11月5~9日の1週間,ミクシィ主催による「ユーザーファーストウィーク」が開催されました。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-ユーザーファーストウィーク

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-笠原さんと

こちらのブログにて,笠原さんよりその終了報告がなされています。

「ユーザーファーストウィーク」を終えて
http://pr.mixi.co.jp/2012/11/12/mixi-8.html

ユーザーファーストウィークに関しては,開催発表後から開催後までさまざまなところで取り上げられていましたね。参加者も参加者じゃない人もたくさんブログを書いていたように思います。
で,僕も何か感想を書こうかなと思ったんですけど,だいぶ間があいてしまったのと,そのときの様子はmixi日記にも書いていたので,ここでは改めて「僕とmixi」をテーマに日記を書いてみたいと思います。

■参加したのは2004年4月8日
まず,いつからmixiに参加しているかというと,2004年4月8日から。
mixiに参加」という初日記を書いています。もともと当社にいた先輩から招待され参加してみました。なんとなく覚えていたのは,2003~2004年はちょうどブログブームで,僕の周りにはブログを始めている方もいる中で,「なんか出遅れたしブログはいいかな」という気持ちの中,招待されて,何の気なしに日記でも始めてみようかな,ぐらいでスタートしたのがきっかけでした。
あと,このブログ「ソーシャル再考:orkut」でも書いたように,ちょうどSNSというか,ネットでつながることに面白みを感じていたことも要因の1つだと思います。

■笠原さん,バタラさんにお会いしたのは大きなきっかけに
それから数ヵ月使ったあと,当時のイー・マーキュリーの広報を担当されていた小堀さんのご紹介で「今度mixiを取材しませんか?」という問い合わせをいただき,自分自身使っていたこともあって,ぜひ!とお願いしたのも良い思い出です。また,ちょうどその時は,『Web Site Expert』立ちあげ時期でもあったので,創刊号のインタビュー記事としても掲載させていただきました。

ちなみにこんな感じ。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-WSE01 馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-WSE02

このとき,笠原さん,バタラさんに初めてお会いして,それから取材や発表会,また,ときに飲み会などで仲良くさせていただいたこともあり,公私ともどもどっぷりmixiにハマって行きました。その縁で,今でもたくさんのmixiの中の皆さんと仲良くさせていただいていることはとても嬉しく思っています。

振り返ってみたらこんな懐かしい日記もあったりw

mixi忘年会&神田Bar(2004年12月21日)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=5301762&owner_id=5543

今からほぼ8年前,笠原さん,バタラさん,ふぁるさん他と忘年会,最後は今はなき渋谷の神田Barにも。
いやー,ほんと懐かしい :-)

で,たぶん,この「ネット上でリアルで共有できる感覚」というのがすごく心地良くて,僕の場合,その「ネット上」=「mixi上」となっている点も,mixiが好きな理由なんだと思います。

■アーカイブとしてのmixi日記
それから毎日のように使い続けいているサービスとなったわけですが,気がついてみたら参加してからもう8年以上も経っています。
8年と言えば,小学校を卒業し,もうすぐ中学も卒業する年数。当然ながら自分の中にもいろいろな出来事があって。たとえば,Web/ITの世界を見てみても,ケータイの進化もそうですし,その後のSNSの変化,スマートデバイスの登場などなど,本当にいろいろな変化が起きています。

そうした中,僕の中でも公私ともどもいろいろあり,それらを記録している“場”としてのmixiという存在がとても大きくなっているように思います。とくにここ5年はほぼ毎日日記を書いていて,だいたいこんな感じです。

2008年
 844(1日)
2009年
 1006(毎日)
2010年
 533(6日)
2011年
 517(毎日)
2012年※今日までの数
 477(12日)

数字は日記の数,括弧内は毎日以外のところは,日記を書いていない日数です。今年はすでに12日と,ちょっと書いていない日数が多いですが,ほぼ毎日書いています。補足ですが,2010年以降日記の数が減っているのはフォトやボイスへのポストやチェックが増えたからという要因もあるかと思います。

さてさて。
正直,これまでの人生の中で日記とか書く癖がなかったのに,30以降でこんなふうになるとは。こういうのは,ソーシャルネットならでは,とくにmixiならではの特徴だなーと思います。「日記」という機能が持つ魅力ですね。
そういえば,先日,プレミアム会員の使用可能容量が倍になり,2000Mバイトまで使用できるようになりました。これまでの使用量は620Mバイトほどなので,今の3倍,あと16年分は貯められそうですw

話がそれましたが,僕の中ではブログで毎日をきちんと綴るというよりも,ソーシャルネットを使って,そこにある日記という機能に対して自然とポストしてアーカイブを貯めていくほうが性に合ってるなと思っていて。(自分として肩肘張らずに)継続できる機能の魅力でもあるし,結果として(僕としては)自然と継続するモチベーションに繋がる,mixi日記ならではの強みだなー,と。

あと,僕の中でmixi日記の良いところはその日のうちにしか書けないということ。つまり,さかのぼって日記を書けないという点が,アーカイブ性としての魅力を高めていると思っています。これは良し悪しがあると思いますが,日付を指定して書けるよりも,その瞬間その瞬間で書いていくほうが,本質的な意味での日記の価値が高まると感じています。

(余談ですが,他のサービスでフレンド数やフォロー/フォロワー数が変化しても気にならないんですが,マイミクが増えれば嬉しいですし,減ると悲しいです。この辺は,アーカイブとしての価値に加えて,自分の中で,mixiという場におけるソーシャルグラフがとても大切なものになっているんだろうなと思います)

■時間軸が明確になることで,日記・アーカイブの価値が高まる
こういう,ソーシャルネットの時間の概念については,今年の頭,gihyo.jpに書いた「2012年のソーシャルネットコミュニケーション」で触れたように,時間軸という要素が,ソーシャルネット上でもっと重みを持ってくると思います。Facebookのタイムラインや2012年のまとめといった機能,最近ではTwitterも過去のつぶやきアーカイブの閲覧機能を実装するといった発表もしていますし。そういえば,個人的に気に入っているPathでも,つい最近モーメント(いわゆるポスト)の検索機能の実装が発表されたので,このあたりの概念は,たくさんのユーザに浸透するんだろうなと思っていて,そうなるとまたソーシャルグラフの価値・意味・定義付けの変化が起きて,新しいソーシャルネットの世界が生まれてくるんじゃないかと,ワクワクドキドキしています :-)

■最後に……mixiへの期待と要望
せっかく「僕とmixi」をテーマに書いたのと,ユーザーファーストウィークに参加してから,それに対してのフィードバックができていなかったので,2012年12月23日現在で,僕がmixiに期待したいことを書いてみます。

・日記の過去検索の多様化
具体的に書くと,たとえば去年の今日(2011年12月23日)とか,3年前の誕生日(2009年1月9日)とか,時間指定によってすぐに日記にアクセスできる機能があると良いですね。あ,今の日記の横にあるカレンダーナビでもできることはできるのですが,もうちょっと直感的にできればいいな,と。それと,日記を書くときに関連日記(キーワード・時間軸・その他)が表示されるのもおもしろいな,と。このあたりは,アーカイブ性が高まれば高まるほど,あると楽しくなるような気がしています。
他にも,その人の100日記目とか1,000日記目,あるいは,一番イイネ!がついた日記やコメントが付いた日記など,過去の日記データを活かせる機能があると,日記大好きの自分としてはとても嬉しいです。
一言で言うと,日記のパーソナルコンテンツ化,ですね。

・ソーシャルグラフの可視化
ズバリ,IntelがプロモーションでやっていたFacebookアプリ,「The Museum of Me」,アレです。ソーシャルグラフの可視化ができたらいいなー,と。これはmixi本体の機能ではなくてもいいとは思いつつ,せっかくグラフがあるので基本機能で合っても(個人的には)楽しいな,と。
とくにマイミクの概念やコミュニティの存在っていうのは,他のソーシャルネットにあるものとは異なる,mixiならではのものだと感じているので。お試しでもいいので実装されたらいいなー。

・チェックイン場所の自由度向上
これは,mixiに限らないのですが,Facebookにしてもロケタッチにしても,最近のチェックイン系サービスや機能って,スマホ(デバイス)の位置情報と連動しているにもかかわらず,精度の問題(悪さ)やネットワーク環境の影響でチェックインしたい場所でうまく見つからないケースが多々あります。
いっそのこと,場所に対しての全文検索なり,部分検索なりを強化して,どこでもチェックインしたい「場所」をきちんと見つけ出せるようにしてもらったほうが,ユーザ目線ではいいんじゃないかなーと。
もちろん,その場所にいない人間がいない場所にチェックインしてしまうという問題があるかもしれないですが,そもそもチェックインって,何かしらのきっかけでしたいわけなので,その場所が見つかることが一番大事な気がしています。これはPathのFoursquare APIの利用の仕方が一番うまいなと思っています。
ちょっと多めに書きましたが,今,自分がmixiの中で一番使っていない機能がチェックインなので(スミマセン),ぜひとも強化を期待しています!

・mixiミュージックの復活
このブログの以前のエントリ「ソーシャル再考:音楽とソーシャルネット2012・春」でも書いたんですが,音楽が持っている共有感って特別な気がしていて。以前あったmixiミュージックのように,マイミクが聞いている音楽の共有とiTunesなどとの連携があると楽しいなー,と。

ということで,つらつらと書いてみました。

そういえば,2013年からは再び「あしあと機能」が復活するという発表がされました。他にも,ユニット制になったmixiではいろいろな動きが早くなってきていて,すごく良い感じですね(偉そうにスミマセンw)

以上,今回は個人的に一番好きなmixi日記のことを中心に書いてみました。他にもマイミク(ソーシャルグラフ)の話やmixiモール,mixiパークのようなアプリの話などなど,また別の機会に書いてみたいと思います。

笠原さん,mixiの皆さん,マイミクの皆さん,これからもよろしくお願いします。

ソーシャルグラフの基礎知識―繋がりが生み出す新たな価値/新曜社