こんにちは、寒さが終わらないのに“なたね梅雨„だけ先に来てしまいましたね。「寒い」「雨」「花粉」のトリプルコンボで全く有り難く無いです(笑)。
以前「そよぎの乗務日記」内で触れましたが、非冷房の旧型電車“じっちゃん„ことモ1000系が91年3月で引退します。その後継車両として2月1日に“モ6000系„が搬入されて来ました。
車両の選定には“他社の中古車両„“自社工場で新製„の案が出ましたが、お隣兵庫県の「神戸電鉄」さんが新型車両“2000系„の計画を進めていました。50パーミルの勾配を80キロで登れるスペックは、平均43パーミルの勾配が続く「楢崎山トンネル」を持つ井中支社の要求を充分に満たします。
「共同開発車」とする事になり神鉄向け3編成に井中支社向け2編成が製造される事に決まりました。“じっちゃん„の検査期限切れが91年4月に迫っていたので、無理を聞いてもらい第一編成は井中支社向けにして頂きました。
内装も神鉄車と共通ですが、ブラウンの床は傷が目立ちそうなので、富電車は当初からグレーの床材です。
“モ6000系„は試運転と乗務員の慣熟訓練を終え、3月1日から営業運転を開始します。“じっちゃん„モ1000は定期運用から外れますが、3月中は土、日、祝日に2往復ファンサービスで臨時運転され最終日曜日には「さよなら運転」としてい1往復の急行運転を予定しています。これで井中支社線全線で冷房化率100パーセントが実現する事になりました。