街歩記 -深夜特急に憧れて-

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ぶらり旅した、その記録を残していきます。

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最近こういう学生ものばかり見てしまうのは一つの現実逃避何でしょうかね。。。

 

辻村美月さんのかがみの孤城、面白かったんですが何でしょうか君の名はを観てる感覚になったのは。ぶっちゃけ途中からほぼ全てのオチが見えてしまって、そこから楽しめなくなりました。

 

僕が中学二年生なら、きっと最後のおちに凄くワクワクして名作だ!と思っていたんだろうな、と間接的に歳をくったことを気付かせてくれる作品でした。正直あまり気付きもなく、うーんって感じ。おっさんが読む本ではなかったのでしょうね。

 

テーマは『孤独からの解放』なんでしょうかね。主人公達7人(+1人)は、それぞれの理由で非常に強い『孤独感』を感じてしまっている人達なんですね。周りに助けはなく、分かってくれる人もいない。そうして自分の中に塞ぎ込みがちになってしまいます。

そんな立場にある子達に、

・全てに立ち向かい戦う必要はないんだよ。

・同じ悩みを持っている人は、実は場所時間かかわらずいて決して1人じゃないし、助けてくれる人も必ずいるんだよ。

そんなメッセージを伝えてくれる温かい作品でした。

 

ただ自分がこの作品に入り込めなかったのは、いま自分があの時より『闘っていない』からなんだなと思ってしまいました。

有り体に言えば、余裕があるんです。

子供の頃は、世界は自分の周りだけで、その小さな世界に起こっている事象から逃れる術がありませんでした。ままならない現実があっても只管にその状況に耐え、直面した事実と闘う事でしか生きられなかったのです。

私は今社会人4-6年目ですが、子供の頃からしたら世界はそれはもう大きく広がり、嫌な事に直面してものらりくらりと躱す術も身につけていますし、何よりいまの環境が良いです。その為でしょうか、暫く闘っていないんですね。そして感覚的にこの状態はよくない。

 

このお話は逃れ得ぬ(と思っている)苦しみと闘っている子達に向けたお話なので、今頑張れていない僕は対象外だった見たいです。。。ある種この本を読む事で、自分が今追い詰められる程頑張れているかがわかる気がします。

 

と、この本の伝えたい事とは180度真逆に捉えてしまいました。

でも面白かったです。