50を越えたあたりから、時の経つのが早い。
時間は同じ速度に決まっているのに、自分の感じ方が
違うのだろう。
それにしても早すぎる。
だって、気付いたらもう12月。
心の準備もできていないのに・・・・
11月27日は、私達夫婦の結婚記念日だった。
気付いたら30周年。そんな年月が経っていたとは。
二人とも仕事だったので、銀座ライオンでビールを軽く飲んだだけ。
東京に住む息子二人にメールを送る。
「30周年、金品の受付は随時承っています」と。
しばらくして、息子2から返信メール。
「40周年には何か贈るのでツケにしといて下さい」
日付が変わった深夜、息子1からはこんなメールが・・
「なら、今度上京するときには、30執念のお祝いにいたします
なんなりとご希望を申しつけて下さい」
はあ、なるほど。30執念かあ。
上手い事を(変換)言うなあと深夜に感心するおばかな母。
男の子ってそんなもん?
あれは30年前~
披露宴での事。
当時流行り始めたキャンドルサービス。
ええ、私たちもやりましたよ。
アルコールに弱い夫は、お色直しの前に無理やりビールを飲まされ
写真を撮る頃には目の周りが赤くパンダ状態に。
灯りを落とした場内を静々と進み、各テーブルにキャンドルを点していく。
って、ここが見せ場なのに、時々なにか不穏な音が。
「ビリ。。」「ビリリ」「ビリリリー」
なんと夫が私のドレスの裾を踏んで不自然に長くなっているぅぅぅ。。。
『ギャー。ギョエー』と心の中で絶叫!!
どうにかこうにかテーブルに着き、係りの人が安全ピンで応急処置。
多分誰も気付いていない事を祈りつつ引きつった笑顔の私。
その後も色々あり、ようやく新幹線に。
今は少なくなったが何故かあの頃は、友人達が付いてきて
ホームで万歳三唱をした。
私達もお決まりのコース。
新幹線が出発すると、今度は周りの乗客の視線が痛い。
何故、あんな事が流行ったのだろう。
一生分の恥をかいた。
新婚旅行は九州。
横浜から船(サンフラワー号)に乗って日向へ。
そこから楽しい旅行が待っているう~と思ったのは間違いで
更なる試練が私を待ち構えているとはその時は考えもしなかったのだった。
気が向いたら次回に続く