綺麗事を言わない…
そういうことも大事なんだろう。
シエラレオネでの村の生活も2週間が経ち、もう村での生活はほとんど終わり…
このキャンプを通して、考えはいろいろかたちを変えてきたように思う、
うまく結論付けてごまかしてきたこともあるし、どうしても納得できないというような
ことも時には出てきた。
絶望だとか、援助の意味だとか…
何をするべきなのか…
色々わからないことだらけでもある。
”みんな仕事をしたがらない”
どうしてもこれに尽きちゃうのかな…?
誰も誰かより多く仕事をしたいって思わない。
”皿を洗いたくない”
大の大人がこれをめぐって男女対立。
女たちは”じゃあ飯を食うな”
男たちは断食をすることを決めた。
これじゃ仕事にもならない。
こんな馬鹿らしいことが日常茶飯事に起こってしまう。
この時はケイと相談して、”割り振り表”を作ることを決めた。
まるで小学生のような…
”これで誰かより多く仕事をする必要もないし、それを監視できるね。”
しばらくして男女は和解した。
男は断食の縛りから解消されたんだ。
でもこんなものを作っても問題はすぐに起きる。
〈1日目の皿洗い当番キャンプリーダーのフーディー〉
先延ばしにする。
汚い皿がいっぱい。メンバーのイライラも募る。次の日の朝に洗うって言ったから
みんなで待ってたんだ。
”ポットしか洗いたくない!”
結局洗わない。もう本当にどうしようもない。メムナとケイとオレとで仕方なしに
皿を洗うことにする。
〈4日目料理当番のイディサ〉
”料理道具を取りに行きたくない”
もうどうしようもない。
それに対して注意も何一つできないキャンプリーダーのフーディー。
この2人が下手に互いのダメさを許し合っている。
イディサは37歳のおっさん。ただの子供にしか見えない…
この日は結局、料理当番のイディサ、マサが食器洗いを放棄する…
この日の朝は皆でフーディーのリーダー性について話し合った。
キャンプについての反省、コメントなどはいつもノートに書くことになってる。
このボランティアを指揮する人(首都のフリータウンの事務所にいる)にキャンプが
終わったら届けに行くことになってるんだ。
でもコメントは書くといつも”誰か”によって破り捨てられる。
自分に都合悪いことを書かれたりしたら、書かれた人間が破り捨ててるようだ…
結局は皆が自分勝手。
自分を守ることに必死になる。
怠けもの(雨が降ってたら仕事はしない。)
とうことに加えて、仕事をしたがらないんだ。自分より他人が少ない仕事をしてたら
責める。そんなかんじだったんだ。
”効率的なことを求めない。のんびり気ままに楽しくみんなで”
こうやって綺麗事として前回の記事で書きまとめたけど、それは一概に言えること
ではないし、また間違いのような気もしてる…
この国が発展しない大本の理由はこんなところにあるんじゃないかって思う。
こんな人間性にあるんじゃないかって気もしてる。
少なくてもこのボランティアが今回何の進展もなしに終わっていく理由は彼らの
人間性こそにあった。オレとケイが2人で本気を出せば1日で終わらせられる程度の
作業を結局8人~10人で2週間かけてやることになった。
当初完成させる予定のトイレ。
ブロックを2段積んでみただけ。
来るべきはずの作業人が来るべき日に来なかった。
”なんで来ないの??”オレは聞いてみる。
”わからないなあ…”フーディーは答える。
特に追求もせずに、作業人が来なかったことを結局スルーしてしまう…
「そんなんでいいの?何かもっと責任感とかはないの…?」
オレもケイも結局はよそ者だから…このボランティアが成功しようがしなかろうが
どうでもいい。自分たちに何も影響がない。でも彼らはどうなんだろう…
そもそも ”仕事をしたくない” という全会一致でこのキャンプは終わっていく…
2週間ここで生活して、現地の村人とはたくさん絡むことができたし、それは
すごく良い経験だったなって思ってる。でも、ボランティアとか仕事的な意味では
本当に何1つとして得ることができなかったんだ。2週間ただ寝てたのと本当に
何も変わりがない。生産性はほぼゼロに等しい…達成感もリアルに何もない…
綺麗ごとなしに”全ての期待”が裏切られたような気がした。
悲惨な戦争を乗り越えてきたシエラレオネ。その人々の人間性故に…ではなかった
のだろうか…
人としてもいろいろとどうなのか…?て思ってしまうところがあった。
町へ行くためのバイクのガソリン代をさりげなく2度もらうイディサ。
(金はオレのポケットから出てる…)
カードゲームに負けると不機嫌で怒ってしまうメムナとマサ。
毎回毎回、カードゲームでだましたり、ずるをするマサ。
やってることが幼稚園レベルに思えてきてしまう。
日常的に嘘をついてくるみんな。
冗談じゃなくてガチなウソを意味もなくついてくる…
(嘘つきはここに限ったことでなく、この2か月間シエラレオネどこでも感じてきた。
もはやちょっとした意味合いでなく国民性だと思う…)
意味もない嘘であふれてるから、本当に信用できなくなってくる。
ちなみに、ここまで批判的に現地人のこと書いているけど、別に関係はぎくしゃく
してるわけではない。関係は良好。仲は良いんだ。みんなとは共同生活の中で
結構仲がいいから…それはいいんだけど、よくわからないけどいろいろな疑問が残る。
国民性だとか、人間性だとか、価値観の違いだからとか…
そういう理由で納得しなきゃいけないのか、受け入れようとしなきゃいけないのか…
よく分からなくなる時が多いんだ。
”西アフリカ”っていう世界がこれまで旅してきたところと変わるって感じるのは
こういうところ。人との触れ合いの中で感じる。今まで感じてきたものとは違う…
それだけ、先進国を生きる自分とは正反対の領域だっていうことなのか…
ところで…
”援助ってなんだ?”
”貧しいってなんだ…??”
こういう人間、こういう国に対して巨額の援助をするってどういうことなのか…。
こういう人間のもとに巨額の資金が無償で流れていった場合、
”金は消える”
オレはそのときにそう確信した。
先進国からの愛のある寄付金なりなんなりが、意味もなく消える。
援助金の行方、どれだけの金額がどの道へ使われていくのか、その詳細は
誰も知る由がないのでは…
援助金が意味もなく使われてしまってケースについては、アフリカを旅していろんな
方面で働く人から聞いたことがある。
○銀行に預けていた援助金が銀行員によって使われて破産してしまう。
○とある国の小学校への援助金。校長が急に大統領になりたいと言い出して、
選挙活動にその援助金を使い果たしてしまう。
…こんな例を挙げたらきりがない。
”援助金”その身は安全ではないんだ。
金を渡したから…それが正しい道に使われるとは限らないんだ…
そもそも貧しいって何か…
結局は先進国が統計上の基、貧しいって決めつけてるだけなのではないか…
それを基にムダな出費、ムダな援助が繰り返されてるのではないか?
国民性だとか、組織の腐敗とかの現状を知らずに先進国が多額の援助をしている
ことには疑問がある。腐敗構造への援助は金が意味もなく一部の人のもとへ
行くだけ…そして一部の人間の怠惰さを増長させるんだろう…
貧しいって言うのはもう1つに、その現地民がどう感じるかにもあるんだと思う。
最低限の衣食住はこの国においては、保障されているように感じる。
それは1つに満ち足りているということの目安。
ただ人間には”欲”がある。
そしてそれには”キリ”がない。
よりよい生活を求めようとするのは当然のこと。ハイテクなものがあるならそれを好む。
そして無意味な援助金であっても、それはあくまでも”金”。
拒む必要なんかない。
時としてこの国民の怠惰なところにはイラついたりもする。
でもそれが、この国、内戦を乗り越えてきてかつ最貧国でもあるシエラレオネ国民
の歩んできた1つの人生の軌跡だったりする。
生まれてきてからずっとそうやって生きてきた。いや、それしか選択肢がなかった。
ところで”怠惰”ってなんだ?
それは実は日本人、過労死するほどに一生懸命に根気よく働き続けることが
できるまじめな日本人の価値観に基づく”怠惰”なんだ。
彼らにとってそれは”ふつう”であることもれば、ボランティアとかそういうものに
ただ参加するだけで”優秀”だとか、またただ単純に”怠惰”である場合もあるんだろう。
日本人の僕の価値観だけでは一概に何とも言えない。
西アフリカの彼らと日本人とは異なるんだ。
生まれた瞬間からすべてが異なる。
時間の流れだって異なる。
彼らはこれからもずっと統計上において同じ位置に居続けるんだろう。
彼らが日本人のように ”本気で努力して働く” ことをしない限り、この国は
発展しない。だから楽な道へ走る。援助に頼る、慣れる。
自分のほうがよっぽど大変な思いをして金を稼いだり、勉強してきたんじゃないか
なんて思ってしまったりもする。
でも彼らのことを悪く言うことはできない。
自分の価値観を基に怠惰さを否定、指摘できないのではないかと思ってしまったりする。
そして何より、個人差はあるだろうが、”本気で努力して働く”という基盤さえない
人間もいる。
そもそも日本とはフィールドが違うんだと思う。
”日本とアフリカを比べるのはナンセンス”
この言葉の意味が少しわかってきたような気もしてる…
この国でもう少し生活してみよう。
もっと現地の人間に触れ合い、生活していくなかでいろんなことを考えていこう…
乞うスタンスでいよう。
もっと下から入っていくんだ…民泊をさせてもらおう。
村での生活はこれでとりあえず終わる…
現地の人との生活…
相容れないことも多かったけど、これが価値観の違う世界で一緒に生活していく
ことなんだと思う。現地のみんなとは仲良く暮らしていた。。。
そんなみんなには旅を続ける上でこの国で今後も関わっていくことになった。。。
まだまだ旅はつづく…
今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
おわり。















