※この話は、黒い人の夢の話であるということを最初に言っておきます
友人に紹介された、新しい彼女
彼女との特技がちょっと変わっているという
「歌詞のない音に歌詞をはめるのが得意です」
また難解な特技を提示してくれるわ
どういうことですか?
「アニメとかでCMに入る前に流れるワンフレーズがあったりするじゃないですか?」
ああ、アイキャッチね
「あの音に、歌詞をいれるんです」
ほー
得意って言うほどに、自信があるんだ
じゃあさ、ドラえもんのタイトルの時の
ふぁふぁふぁふぁん
ほわーんほわーんほわ~ん♪
※お願い、伝わって!
にも歌詞が付けられるの?
「それ、一般的すぎてつまんないです」
…なかなか挑戦的だ、彼女!
黒い人の苦手なタイプの女だね
俺なら絶対付き合わない!
※どうでもいい感想
そしたら、携帯の着信音は?
ほら、もともと入ってる音って
機種によっていろいろ違うでしょ?
「わかりました」
そして黒い人は自分の携帯を取り出して
初期設定に入っているデモ音を一つ再生する
超短いワンフレーズの、周囲に迷惑がかからないくらいのほわんとした音である
どう?
そして彼女はにこっと笑って、…歌った
「♪ヒポポタマス ♪ヒポポタマス」
え?
「♪ひぽぽたます ♪ひぽぽたます」
待って待って!
確かにそんな気がしてきたけど!
待って待って待って!
「♪ヒポポタマス ♪ヒポポタマス」
~♪ヒポポタマス ヒポポタマス~
そして目が覚めた
ありがちな話だが、携帯からその音が流れていた
♪ヒポポタマス~
と
さて、普段俺は携帯の音を消音にしている
なぜこのときだけ鳴ったのかというと
めったに来ないショートメールでの連絡で
どうやらそれの設定だけ初期モードだったらしく
音が出るようになっていて、しかもデモ音パターン1が選択されていた
いや、そんなことどうでも良くて
ヒポポタマスだよ
俺の夢って事は、コレは俺の潜在意識の中の能力と言う事になる
俺は音に歌詞をあてはめる特技はないし
まして、そんなこと考えてもいなかったし
なによりも
ヒポポタマスだよ
その単語が、仮に歌詞を考えるという人生の展開になったとして
出てくるか?
ヒポポタマス
ぱっと出ますか?
ヒポポタマス
カバですか?
かばですよ?
忘れてましたよ、どっちかというと
ヒポポタマスという単語も
ヒポポタマス=カバ
という公式も
まったくお忘れになっていましたよ、黒い人
なのに、急に鳴った音に
ヒポポタマス~♪
しかもぴったりな
ヒポポタマス~♪
俺…天才かも!
この能力、ほしい!
しかし、現実に起きて生きている黒い人では
その能力は発揮できない
どうすればいいんだ!
教えてくれ、ヒポポタマス!
ねぇ、カバさん、どうやんの?
ねえ、ムーミン、こっちむいて!
ということで、しばらく黒い人は
ヒポポタマスという音と自分について悩んでみます
ヒポポタマス~♪ ヒポポタマス~♪